「ドレイクの呪い」再燃――大谷翔平を挑発した世界的ラッパーが野球界を揺るがす
ワールドシリーズ観戦で巻き起こった騒動
2025年11月1日、日本時間では2日未明――カナダ・トロントで開催されたMLBワールドシリーズ第6戦。地元トロント・ブルージェイズとロサンゼルス・ドジャースという注目のカードに、観客席には世界的ラッパードレイクの姿もありました。「地元愛」で知られるカナダ出身の彼は、ブルージェイズのロゴ入り衣装に身を包んでチームを応援。その影響力は絶大で、インスタグラムのフォロワー数は1.4億人。現地メディア、MLB公式も「ドレイクがワールドシリーズ第1戦にチェックイン」と報じ、会場の盛り上がりは否応なく高まっていました。
ドレイクの「挑発」が大谷翔平を直撃
試合開始前からドレイクの動向は注目されていたものの、第5戦の勝利後、事態は大きく動きました。ブルージェイズが6対1で快勝し、シリーズ制覇に王手をかけた後、ドレイクは自身のインスタグラムのストーリーズに大谷翔平選手の写真を投稿。「ONE MORE!(もう1回!)」というコメントで勝利の喜びを表すとともに、翔平が空振り三振で崩れ落ちる写真には「イェサベージはもうベンチに向かってるぜ、ボス(笑)」と挑発的な言葉を添えました。
これまで大谷翔平はMLB屈指のパワーと実績で知られるメジャーリーガー。「偉大な相手を煽ってでもブルージェイズを応援したい」。そんなドレイクの念願だったのでしょう。しかし、本人の“煽り投稿”はブルージェイズファン、ドジャースファンのみならず、野球界全体で波紋を呼ぶこととなりました。
「ドレイクの呪い」とは何か――過去のジンクス
実はドレイクが応援や記念撮影に加わったスポーツ選手やチームが、その直後に思わぬ敗北や怪我、不運に見舞われるというジンクスは、以前から各界隈で話題となってきたもの。その現象は「ドレイクの呪い」と呼ばれています。彼がNBAトロント・ラプターズに帯同した際も、ラプターズは一時低迷。サッカーでも応援したチームが敗退するという不吉な前例が度々生じ、「VIPの応援は不吉の合図」などと冗談交じりに言われてきました。
- バスケットボールNBAラプターズでの“呪い”
- サッカーチームの敗北連発
- 格闘技選手の敗退後、SNS投稿で話題
今や「ドレイクの呪い」はカナダやアメリカだけでなく、世界中のスポーツファンが知る“都市伝説”となったのです。
ワールドシリーズ第6戦での騒動――ファンの反応は?
第6戦当日、ブルージェイズはホームの大歓声の中で強敵ドジャースを相手に大谷翔平、山本由伸など話題の選手を迎え撃つ形となりました。ドレイクは堂々とブルージェイズ側の応援席に出現。ところが試合は、山本由伸の快投に阻まれてブルージェイズが敗退。地元ファンは失意に沈み、そこで再び「ドレイクの呪い」が騒がれることとなります。
- ブルージェイズファン:「そいつを追い出せ!」「明日来ないで!」
- ドジャースファン:「ありがとうドレイク」「第7戦は確定的」
- SNSでは「呪いが戻ってきた」「絶対戻ってくんな」などの投稿が急増
会場ではドレイクに向けて「帰れ」「全部ヤツのせい」といった厳しいブーイングが起き、その存在が“厄介者”として扱われる皮肉な展開となりました。
ドレイクの応援とSNS文化――「煽り」と「炎上」の現場
現代スポーツ界では、選手や有名人によるSNS投稿が試合結果やファン心理に大きく影響します。ドレイクのような著名人がSNSで、対象選手を揶揄する投稿をすれば、その内容は瞬時に拡散され、肯定・否定の意見が怒涛のように巻き起こります。
今回も「大谷が空振り三振」「イェサベージはベンチに」「ONE MORE!」といった言葉が議論の的となり、ブルージェイズの敗戦以降は特に「挑発」の度が過ぎているとの批判や、「呪い」のジンクスを信じるファンからの嘆き、ドジャースファンによる皮肉交じりの感謝書き込みまで百花繚乱。ドレイク自身の“炎上”は、スポーツ・エンタメにおける現代型ブームの象徴とも言えます。
「ドレイクの呪い」の余波――今後の展開へ
今回の一連の騒ぎで「ドレイクの呪い」は再び注目の的となりました。極度の盛り上がりの中で敗戦したブルージェイズ側では、「このジンクスは本当ではないのか?」と疑問を呈する声が続出。ファンは「次こそ勝利を」「ドレイクは来ないで」と本気で願う事態に発展しています。一方のドジャース側は「呪いのおかげ」と大喜び。この温度差こそがスポーツの持つドラマ性であり、有名人と一般ファンがSNS上でリアルタイムに交錯する時代の特徴でもあります。
そして、ワールドシリーズ第7戦に向けて――誰もが注目するのはブルージェイズの再起と、ドレイクが会場に現れるのかという“別の見どころ”。実力派選手に加え、観戦席にいる有名人と「呪いの行方」までが、現代のスポーツ観戦エンターテインメントとなっています。
まとめ:ドレイク、スポーツ、そして「呪い」
ドレイクは世界的スターであり、スポーツ界でも絶大な影響力を持ちます。しかし、その応援は時に人々の期待や不安、ジンクスを煽り、「呪い」を象徴する存在にもなり得ます。SNSと現場の声が混じり合う中で、今後も“ドレイクの呪い”は語り継がれていくことでしょう。
大谷翔平というスーパースターを煽りつつ、本気でブルージェイズを支援したドレイク。その応援がどのような結果をもたらすのか、注目は続きます。スポーツを愛するすべての人と、エンターテインメントを楽しむファンが見守る“呪い”騒動。これからの展開にも、目が離せません。




