ドジャース、トレード期限直前に救援右腕ブロック・スチュワートと外野手アレックス・コールを獲得
2025年7月31日、ロサンゼルス・ドジャースはトレード期限間際に複数の選手補強を果たしました。ツインズからは右腕救援投手のブロック・スチュワート(33歳)、ナショナルズからは外野手のアレックス・コール(30歳)を獲得したと発表。これに伴い、ドジャースからは外野手ジェームズ・アウトマンがツインズへ移籍しました。
スチュワート投手、苦しみながらもドジャースに復帰
ブロック・スチュワートは2016年にドジャースでメジャーデビューし、4シーズン在籍していましたが、2019年の途中にブルージェイズ、さらに2023年からはツインズでプレー。今季は自己最多となる39試合に登板し、防御率2.38という安定した成績を残しています。特に注目すべきは、平均球速を2017年ドジャース在籍時の約91.5マイル(約147km/h)から今季は96.1マイル(約155km/h)へ大幅に向上させている点です。右打者に対してはOPS.327と圧倒的な強さを見せており、ドジャースのブルペン強化に大きく貢献が期待されています。
アレックス・コール、家族とのつながりを重視してドジャース移籍
外野手アレックス・コールは今季、ナショナルズで打率.274、3本塁打、26打点を記録。ドジャース獲得に際し、「ワシントンDCは私と家族にとって特別な場所。多くの思い出があり感謝している」と古巣への敬意を示しました。彼は球界屈指のナイスガイとして知られ、チームの雰囲気向上にも期待が寄せられています。
シーズン終盤に向けてドジャースブルペンの課題と展望
今季ドジャースの救援防御率は4.24でリーグ11位、全体では22チーム中11位と必ずしも良い成績とは言えません。特にワールドシリーズ連覇を目指すチームにとってブルペンの整備は急務とされており、スチュワートの復帰はその鍵となりそうです。
しかし、地元メディアではトレード期限を生き延びたドジャースの3選手について、「シーズン最後の2か月で球界最高選手にでも変貌しない限り、オフにチームを去る可能性が高い」と厳しい評価も出ており、選手本人たちの奮起が求められています。
ドジャースの放出危機と大谷翔平の立場
同時期に米メディアからは「おそらく生き残れない」との報道もあり、ドジャースは新戦力の整理と再編を進めています。大谷翔平所属チームとして注目される中で、好投を続ける選手もいれば、構想外となる選手も散見されるため、緊迫した状況が続いていることが伺えます。
今回のトレードの詳細
- ドジャースが獲得:ブロック・スチュワート(救援投手)、アレックス・コール(外野手)
- ツインズに移籍:ジェームズ・アウトマン(外野手)
- スチュワートの今季成績:39試合登板、防御率2.38、2勝1敗、三振41、四球11
- コールの今季成績:打率.274、3本塁打、26打点
まとめ
ドジャースはトレード期限直前にベテラン右腕スチュワート投手と外野手コールの獲得で即戦力を確保し、ブルペンの弱点を補強しました。一方で、ジェームズ・アウトマンの放出などに見られるように、チーム編成の入れ替えも進行中であり、今後のシーズン後半戦での選手の奮起が求められています。球団としてはワールドシリーズ連覇を目指しながら、限られた戦力の中で最大限の結果を出すため、複雑な舵取りを強いられています。
【参考】
- Full-Count「ド軍が救援スチュワートをトレード獲得 39登板で防御率2.38」
- MLB公式「ドジャースが右腕スチュワート、外野手コールを獲得」
- 日刊スポーツ「ドジャース、ナショナルズからコール外野手ら獲得」