ドジャース控え捕手ベン・ロートベット、レッズへ電撃移籍 ― 終盤の救世主に惜別の声

2025年11月13日、MLBファンを揺るがすニュースが日本の朝に届きました。ロサンゼルス・ドジャースの控え捕手ベン・ロートベットが、シンシナティ・レッズへ移籍することが球団から正式発表され、多くのファンから驚きと惜しむ声が上がっています。ドジャースが球団初のワールドシリーズ連覇を飾る中で、終盤の危機を救い、「陰の立役者」と称されたロートベット。その知られざる活躍や移籍の背景、ファンや関係者の反応を詳しくお伝えします。

突然の発表に広がる驚きと感謝 ―「信じられない」「寂しい」

ドジャースは11月12日(日本時間13日)、ロートベット捕手がウェーバーを経てレッズへ移籍することを発表しました。日本では早朝に届いたこのニュースに、SNSでは「えっ!マジか」「寂しい」「覚悟はしていたけど…」と衝撃の声が多く上がっています。控え捕手の移籍ながらも、大谷翔平や山本由伸といったエース級投手たちとの好相性、そして終盤の大活躍から、惜別や感謝のメッセージが相次ぎました。

  • 「ロートベット手放したのかよ、マジか」
  • 「彼がいなければドジャースの優勝はなかった」
  • 「キャッチャー陣崩壊の危機を救ってくれたことを忘れない」
  • 「これは寂しい。でも仕方ない…」

急遽託された大役 ― チームを救った守備力とリード力

ロートベットは2025年7月末、レイズからトレードでドジャースに加入しました。移籍当初は3Aに配属されていましたが、正捕手のウィル・スミスが右手のけがで負傷者リスト入りをしたのを受けて、9月初旬にメジャー昇格を果たします

9月4日(日本時間5日)には再びメジャー契約となり、同じ月の16日には、2番手捕手のラッシングが右膝負傷で離脱。チーム内で捕手が不足する緊急事態となりました。その中、ロートベットはスタメンマスクをかぶる機会を増やし、特に守備型捕手としての存在感を高めていきます

9月6日(同7日)のオリオールズ戦では、山本由伸投手とバッテリーを組み、8回2死までノーヒットノーランを続けるという名コンビネーションを見せました。ロートベットは山本由伸と3試合、大谷翔平と2試合でバッテリーを組み、いずれも好投を引き出し、首脳陣やファンから高い評価を受けました

レギュラーシーズンとポストシーズンの成績

  • ドジャースでの出場試合数:18試合(先発15試合)
  • 打撃成績:打率.224、1本塁打、4打点
  • ポストシーズン出場:レッズとのワイルドカードシリーズ、フィリーズとの地区シリーズ合わせて4試合に先発
  • PS打撃成績:7打数3安打1打点で連覇に貢献

この短期間でチームのピンチを救い、リーグ優勝、そしてワールドシリーズ連覇の土台を担ったロートベットの役割は決して小さくありませんでした。

移籍の背景とその後 ― ロートベットを後押しした事情

正捕手ウィル・スミスや控え捕手ラッシングの復帰が進む中、ロートベットはマイナーオプション(再度マイナー降格ができない状態)が切れており、今後のロースター編成上、DFA(事実上の戦力外)となる可能性が高まっていました。ウェーバー公示の結果、捕手不足のレッズが獲得に動き、今回の移籍が決定したのです

ドジャースファンの多くが「キャッチャー3人が揃ったチーム体制は現実的でない」と理解しつつも、苦しい終盤戦を共に戦ったロートベットへ心からの感謝と、新天地での活躍を願う声が絶えません。

山本由伸・大谷翔平ら投手陣との信頼関係

特筆すべきは、山本由伸とのバッテリーで8回2死までノーヒットノーランという快挙に迫ったことです。リード技術や落ち着きある守備で、山本のみならず大谷翔平との相性もよく、キャッチャーとして絶対の信頼を得ていました。守備型捕手としての適応力は、試合を安定させ、投手陣の好調を下支えしたと評価されています。

チームに刻んだ「陰の立役者」としての足跡

ロートベットは打撃成績こそ目立たなかったものの、負傷者が相次いだチームの緊急事態で冷静にスタメンをしっかり支え、「陰の立役者」「理想の控え捕手」と絶賛されました。チームが世界一連覇を成し遂げられた一因には、ロートベットのような縁の下のチカラ持ちがいたことをファンや解説者たちは決して忘れないでしょう

SNSや現地メディアでは「この人抜きで連覇はなかった」「ロートベットにはドジャースで得た経験を生かし新天地で活躍してほしい」といったコメントであふれています。「寂しいが致し方ない」「理想の控え捕手が失われた」など、惜しむ声は尽きません

レッズでの新たな挑戦へ ― ファンからのエール

レッズにとっては捕手補強の最適なピースとなるだけでなく、ロートベット自身も今季の活躍によって評価が上昇しています。短期間での存在感、投手陣との信頼関係、ポストシーズンでの勝負強さ――。ドジャースファンの「ありがとう」「レッズでもっと活躍を」の声は、確実に本人にも届いていることでしょう。

球団とファンの想い、そしてこれから

ドジャース首脳陣もロートベットの緊急貢献を高く評価していましたが、熾烈なロースター争いの中では避けがたい決断だったとみられます。MLBではこうした実力者の移籍が珍しくありませんが、ロートベットの去就は、控え捕手や守備型捕手の重要性を改めて世に示した出来事ともなりました。

また、チームを去る選手に家族のように温かく見送るドジャースファンの存在も、MLBならではのスポーツ文化のひとつと言えるでしょう。ロートベットの今後の活躍から、目が離せません。

まとめ ― 「名脇役」ロートベット、ドジャースに残したものと新時代の幕開け

チームの危機に現れ、投手陣からの絶大な信頼を勝ち得て、わずか数か月で世界一連覇という偉業を下支えしたベン・ロートベット。惜しまれつつも巣立ちゆく28歳の控え捕手は、短い期間に大きな感動とチーム再建の象徴となりました。今後はレッズでの活躍が期待されますが、その軌跡はドジャースファンの心に深く刻まれ続けることでしょう。

参考元