2025年ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)徹底解説――札幌に集う世界の名手たちと熱い戦い
2025年8月23日(土)・24日(日)、北海道・札幌競馬場で開催される「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が、今年も世界中の競馬ファンの注目を集めています。国内外のトップジョッキーたちが一堂に会し、騎手としての技術と戦略が真剣勝負で競い合う一大イベント。その全貌や見どころ、出場騎手の特徴、この大会が持つ意義まで、わかりやすく優しい口調でご紹介します。
WASJとは?
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)は、JRA(日本中央競馬会)が主催する世界的な招待競走です。JRA所属のトップジョッキーや地方競馬代表、さらに世界各国から招待された一流騎手が札幌競馬場に集結し、騎乗した馬の着順や成績に応じてポイントを競います。2014年まで行われていた「ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」の流れを汲み、2015年から現在の名称に改称されました。
特徴は次の2点です。
- 国内外の名ジョッキーが混在するドリームマッチ形式
- 通常の個人戦に加え、日本騎手チーム(JRA選抜)vs.外国・地方チーム(WAS選抜)の「対抗戦」としての側面もある
世界で活躍する騎手たちの技術や競馬文化の違いを体感できる、貴重な機会になっています。
2025年出場騎手――期待の顔ぶれ
今年2025年も話題騎手、実力派が集いました。JRA選抜メンバーとWAS選抜(外国騎手および地方所属騎手)の注目ジョッキーを詳しくご紹介します。
JRA選抜(日本代表)
- 北村友一――2025年日本ダービー優勝騎手。冷静で折り合いに優れた腕前を持ち、今年のダービーも制した注目の中堅です。
- 戸崎圭太――2024年度のJRA賞騎手部門MVJ受賞者。地方→中央での活躍実績も豊富で、安定感と実力があります。
- 坂井瑠星――関西リーディング上位の若手エース。勢いに乗る旬のジョッキーです。
- 横山武史――関東最多勝を誇る実力派。積極果敢な騎乗が特徴です。
- 武豊――言わずと知れた日本競馬界のレジェンド。数々の記録とファンを持つ「競馬の顔」です。
- 横山典弘――多彩な戦略と独特の騎乗スタイルで知られるベテラン。
- C.ルメール(クリストフ・ルメール)――フランス出身、JRAで長年活躍する世界的名手。
- 本田正重(地方代表/船橋)――地方競馬を代表しての参戦。地方と中央、双方のファン注目の存在※地方馬騎乗のため一部レースのみとなる場合あり。
この7名+地方1名による、日本最高峰の技術がそろいました。
WAS選抜(海外・地方チーム)
- アレクシ・バデル(フランス)――国際的なG1戦線で知られ、直近でも香港やフランスで実績豊富。
- ウィリアムズ(オーストラリア/カナダなどで活躍、今年も参戦)
- カリス・ティータン――モーリシャス出身、香港を主戦場とする人気ジョッキー。今年は「母国モーリシャスでラーメン店開業プラン」などユニークな話題でも注目されました。
- フランシスコ・ゴンサルベス(アルゼンチン)――今年が日本初騎乗、本格派として期待。
- トール・ハマーハンセン(ドイツ)――ヨーロッパでの活躍経験豊富な技巧派。こちらも初出場です。
- クリスティアン・トーレス(アメリカ)――ダート・ターフ問わぬ柔軟性が魅力で、今回日本でどのような騎乗を魅せるかがポイント。
これら各国トップクラスの騎手と日本の精鋭が相まみえ、戦略や個性の違いがぶつかり合うレースとなるのです。
大会のルールとみどころ
- 全4戦(それぞれ条件の異なるレース)で合計ポイントを競う形式
- 個人成績の他、「チーム成績」でJRA選抜vs.WAS選抜としても勝敗が決まる
- 基本は、着順ごとにもらえるポイントを加算。最も多く稼いだ騎手・チームが優勝
わずか4レースという短期決戦であり、毎年驚きの逆転や波乱も。その一瞬一瞬の判断が、勝敗に大きく影響します。
各レースの見どころとポイント累計制
各騎手は抽選等で与えられた馬に騎乗するため「どの馬で何着内に入るか」が重視されます。騎手の騎乗技術や短期間でのアジャスト力、騎乗馬のポテンシャルを最大限に引き出す能力が問われるのが、この大会の魅力の一つです。
また、「得点が同着の場合でも順位ごとに与えられる」など、迅速な判断力や対応力も試されます。今年は初来日のジョッキーもいるため、レース展開が例年以上に予測困難です。
注目ジョッキーと話題プラスα
- カリス・ティータン騎手は、今大会について「皆さんをモーリシャスのラーメン店に招待したい」と、競馬以外でもファンに語りかけ話題に。人柄も人気の秘密です。
- 地元の武豊騎手、ルメール騎手は安定感と名を誇り、ファンの期待も高まっています。
- 今年の初参加ジョッキーがどんな騎乗を見せるかは、海外ファンからも注目されています。
札幌競馬場は夏競馬の華やかさもあり、家族連れやビギナーにも分かりやすく開放的な雰囲気が特徴です。
現地イベントやファンサービスも例年以上の盛り上がりが見込まれており、観戦や参加のしやすさも魅力です。
過去の優勝騎手と大会の歴史
2014年以前はワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)として開催され、世界から多くの名手が日本で名勝負を繰り広げてきた歴史ある大会です。2015年以降のWASJ優勝者も含め、国際競走の重要な一角として毎年熱戦が繰り広げられています。
昨年度までの優勝者リストやポイントランキングは、JRAおよび競馬情報サイトで公開されていますので、この機会に過去の名勝負もぜひ振り返ってみてください。
まとめ――世界と日本の騎手が創る、“真夏の熱戦”
ワールドオールスタージョッキーズ2025は、競馬ファンのみならず普段あまり競馬に触れない方にも楽しめる国際イベントです。技術の高いレース展開、多様なバックボーンを持つ騎手たちの個性、美しい札幌競馬場の雰囲気など、見どころは無限大。ぜひリアルでもテレビ中継でも、夏競馬の最高峰を体感してみてください!