セルティック、EL第3節で劇的逆転勝利!旗手怜央が奮闘、前田大然は欠場―シュトゥルム戦詳報
ヨーロッパリーグ第3節 セルティック対シュトゥルム・グラーツ 総まとめ
2025年10月23日、スコットランドのセルティック・パークで開催されたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第3節にて、セルティック対シュトゥルム・グラーツの注目カードが行われました。本記事では、日本人選手を含む両チームの最新情報、試合の経過、采配、選手コメント、今後の日程まで深掘りしてお伝えします。
注目の日本人選手、旗手怜央がフル出場!前田大然は負傷欠場
- セルティックは今季、注目を集める日本人選手旗手怜央を中盤の軸として先発起用。
- 同じく日本代表でチームの武器でもある前田大然は、腰と太もも裏の負傷により23日の試合を断念しています。ロジャーズ監督が明言しており、前田は本大会欠場でした。
旗手は積極的なプレスと繊細なパス回しで奮闘。一方、前田を欠く攻撃陣はスピードと運動量の部分でやや苦戦を強いられましたが、後半にかけて見事な巻き返しを見せます。
セルティック、序盤の試練と逆転劇 ― 詳細な試合展開
- セルティックはここまでリーグフェーズ2試合で1分1敗、勝点「1」で28位と苦しい状況。
- シュトゥルム・グラーツも開幕戦で引き分けたものの、勝ち点ではセルティックをリードしていました。
試合は前半2分、セルティックのケレチ・イヘアナチョが負傷し、急遽交代する展開で幕が開けます。その直後の15分、シュトゥルムのトミ・ホルヴァトがペナルティエリア外から放った強烈なミドルシュートがネットを揺らし、セルティックは痛恨の先制点を許します。
更に前半23分、セルティックはアリスター・ジョンストンも負傷交代を余儀なくされます。相次ぐトラブルの中、指揮官ブレンダン・ロジャーズは采配を直ちに修正。旗手怜央をはじめとする中盤の連動でボールを握る時間を伸ばしながらも、前半はシュトゥルムの堅守を崩せずに0-1で折り返しました。
運命を分けた後半、波状攻撃と逆転のシナリオ
強いプレッシャーの中、後半に入りセルティックは右サイドからの攻勢を強化します。そして61分、コーナーキックのチャンスを活かしリアム・スケールズがダイレクトシュートで同点弾を叩き込みます。スタジアムの雰囲気が一変した直後、64分にはエンゲルスの精度の高いコーナーキックにベンジャミン・ニグレンが頭で合わせて、ついに逆転に成功!
失点したシュトゥルムは70分に退場者を出して流れを失い、そのまま2-1でセルティックが逃げ切り。今大会初勝利を手にする劇的な結末となりました。
- 【試合結果】
- セルティック 2-1 シュトゥルム・グラーツ
- 得点者:
- 0-1 15分 トミ・ホルヴァト(シュトゥルム・グラーツ)
- 1-1 61分 リアム・スケールズ(セルティック)
- 2-1 64分 ベンジャミン・ニグレン(セルティック)
監督・選手のコメントと試合後評価
- ロジャーズ監督「前半にケガ人が続き難しい展開だったが、選手たちが精神力を見せてくれた。今大会初勝利は大きな意味がある」
- 旗手怜央「最後まで諦めず走り、全員で勝ち点3を掴めて本当に嬉しい。ファンの後押しにも感謝したい」
試合をフル出場で走り切った旗手への現地メディアの評価も高く、攻守の切り替え、危険なエリアでのカバーリング、効果的なボール回収が光りました。前田が不在のなか、セルティックの中盤を支えた存在感が際立った一戦となりました。
セルティックの今後 ― タイトル争いと過密日程
セルティックはこの勝利でグループ突破への希望を繋ぎましたが、国内リーグでも間を置かずハーツとの重要な首位対決が控えており、選手のコンディション管理が鍵となります。ロジャーズ監督は「追いかける立場だが、この勝利でチームに自信が戻る」と語っています。
- EL次節:11月6日、アウェーでデンマークのミッティランと対戦予定。
- スコットランド・プレミアシップ第9節:26日に首位ハーツ戦。
- 前田大然の復帰時期については未定。クラブメディカルチームの経過観察が続く。
チーム状態と今後の展望
セルティックは今シーズン開幕から記録的な無敗を維持していましたが、直近のダンディー戦では37年ぶりの黒星を喫し、一時的に勢いを失いました。しかしシュトゥルム戦で劇的な逆転勝利を収めたことでチーム全体が活気を取り戻しつつあります。
一方、負傷離脱者が続く現状、今後のタイトル争いは選手層の厚さと若手の台頭も大きなポイントとなるでしょう。旗手の安定感あるプレーとキャプテンシーにも、引き続き大きな期待が寄せられています。
ヨーロッパリーグ全体の動向
EL各地で実力拮抗の好ゲームが続いており、セルティックとシュトゥルム以外にも注目カードや波乱の結果が噴出しています。例えば、ブラガはツルヴェナ・ズヴェズダに2-0で勝利、ブランがレンジャーズに3-0と圧勝など、第3節も目が離せません。
- セルティックは既にツルヴェナ・ズヴェズダと引き分け、ブラガには敗戦と厳しいグループに属しています。
- シュトゥルムもミッティラン、ノッティンガム・フォレストとの上位争いで今後が注目されます。
日本サッカーと海外クラブで戦う選手に寄せる期待
旗手怜央、前田大然をはじめとした日本人選手のヨーロッパリーグでの活躍は国内外で大きな注目を集めています。旗手のような中盤での働き、前田のスピードある突破とハードワークは、セルティックだけでなく日本サッカーの価値を世界に発信する好事例です。
今後も各国の強豪との対戦が続くなか、セルティック所属の日本人選手がどんな成長を遂げるのか、多くのファンが熱いエールを送っています。
まとめ
セルティックとシュトゥルム・グラーツのヨーロッパリーグ第3節は、試合開始直後からのアクシデント、変則的な展開を乗り越えた末の劇的逆転勝利となりました。旗手怜央の健闘や前田大然の欠場という日本人選手の明暗も注目を集めたこの試合は、チームとファンに大きな勇気をもたらす結果になりました。次節以降も、タイトル争いを左右する熱い戦いに期待しましょう。


