カシメロ vs 亀田京之介――13cm差フェイスオフと“握手拒否”、世界が注目の一戦!
ボクシングファンが熱い視線を送る一戦、「ジョン・リエル・カシメロ vs 亀田京之介」が、2025年10月25日、キルギス・ビシュケクアリーナで開催されました。この試合は、プロボクシングイベント「SAIKOU×LUSH vol.2」におけるセミファイナルであり、両選手の意地とプライドが激しくぶつかる場となりました。
また、同イベントはボクシングと音楽が融合した新しい形の興行としてABEMAでライブ配信され、日本、そして世界のボクシングファンに向けて注目の夜となりました。
“13cm差”のドラマチックなフェイスオフ
試合当日が近づく中、世界的な話題となったのが、両者の身長差13cmというドラマチックなフェイスオフです。元世界3階級制覇王者・カシメロ(フィリピン)と、浪速の狂犬と呼ばれる亀田京之介(日本)の対峙は、まさに迫力満点。両者がリング上で向き合ったその瞬間、2人の悪意にも似た真剣な眼差しが交錯しました。
このフェイスオフでは、会場の期待感が最高潮に達しながらも、注目を集めた出来事が起こります。それは、握手拒否という思わぬ展開でした。通常、対戦相手同士が計量終了後に互いにリスペクトの意味を込めて握手を交わしますが、今回はどちらかがその手を拒否。会場にはざわめきが広がり、勝負への緊張と火花がリング外にも飛びました。
試合情報と対戦カード
- 大会名:SAIKOU×LUSH vol.2
- 日程:2025年10月25日(土)日本時間15:30開始
- 会場:ビシュケク・アリーナ(キルギス)
- 配信:ABEMA
- 58kg契約 10回戦:ジョン・リエル・カシメロ vs 亀田京之介
- WBAアジア・ライトヘビー級王座決定戦:D.サティバルディエフ vs A.ウェルレム
- IBFフライ級2位決定戦:R.カリスト vs H.ドゥスマトフ
- WBAアジア・スーパーフライ級タイトルマッチ:R.タガカナオ vs 佐野遥渉
- IBFユース・スーパーフライ級タイトルマッチ:K.ラピスタ vs 花田颯
- スーパーライト級6回戦:アスカット・クルタエフ vs 宮川竜成
- スーパーライト級6回戦:ヌルスルタン・トゥロクロフ vs アブザル・セリク
このカード構成の中で、特に注目されたのがカシメロと亀田京之介の一戦であり、多くのメディアやファンが両者に熱視線を送りました。
元世界王者カシメロと“浪速の狂犬”亀田京之介
カシメロは世界3階級制覇という輝かしい実績を持ち、アグレッシブなスタイルとパンチ力で知られるフィリピンの英雄です。昨年10月にはサウル・サンチェスに初回KO勝ちを収めており、勢いも実力も世界トップクラス。一方、亀田京之介は亀田3兄弟の親戚で、関西出身ならではの泥臭さと闘志で注目されています。2人の試合が組まれたことで、国内外問わず多くのボクシングファンが期待を寄せました。
キルギスで異例の体重超過騒動
興行を彩ったのはメインカードだけではありません。実は今大会では、複数選手による体重超過のニュースも話題となりました。
- 元五輪2大会金メダリスト、ハサンボイ・ドゥスマトフが計量で失格となる事態。
- WBAアジア・ライトヘビー級王座戦に出場予定だったディルムロド・サティバルディエフは、8.3kgも体重超過となり棄権に至る。
このような予期せぬトラブルは、運営側の課題や、国際興行ならではの難しさを物語っています。特に世界的な注目を集める試合では選手たちのコンディション調整や体重管理が改めて問われる一因となりました。
ボクシング界からの厳しい声 ― 畑山隆則氏のコメント
こうした事態に対し、元世界王者の畑山隆則氏は「全部勝って世界王者になるぐらいじゃないと」と、選手たちに対して一層の自覚とプロ意識を強調しました。計量失格や棄権、そして力のぶつかる真剣勝負の舞台裏には、プロとしての誇りと責任感が重要であると改めて認識させられます。
“勝利”以上に求められるもの
カシメロと亀田京之介、両者ともに勝利だけを目指してリングに上がります。ただし、単なる勝利以上に、プロとしての姿勢や、ファンへの誠実なパフォーマンス、そしてスポーツマンシップの重要さが強調された大会となりました。勝てば英雄、しかしボクシングは一瞬で名声が逆転する厳しい舞台です。
ABEMA×ボクシング――新時代の“ライブ体験”
「SAIKOU×LUSH vol.2」は、配信プラットフォームABEMAにて全国視聴可能となり、日本のみならずアジア全体にその興奮を広げました。ボクシングと音楽イベントを組み合わせるという新しいスタイルは、スポーツとエンターテインメントの垣根を超える試みとして大きな反響を呼びました。
まとめ――ボクシング界を揺るがす夜
カシメロvs亀田京之介戦は、体格差や心理戦、両者のプライドが交錯することで、リング上はもちろん、フェイスオフや計量の場面でもドラマを作り出しました。さらに複数の選手による体重超過問題、イベントの新しい形など、多角的な話題が注目を集めた一夜です。今後も日本ボクシング界、そして世界の舞台で闘う選手の姿に熱い声援が注がれることでしょう。



