バイエルン対ヴォルフスブルク、新年最初の大一番 コンパニ体制の真価が問われるブンデス第16節

ブンデスリーガ第16節、バイエルン・ミュンヘン対VfLヴォルフスブルクの一戦が行われます。試合はドイツ時間で1月11日にキックオフ予定となっており、新年最初の公式戦として大きな注目を集めています。
バイエルンの指揮官を務めるヴァンサン・コンパニ監督

圧倒的な対戦成績のバイエルン、それでも「楽な試合ではない」と語る理由

バイエルンとヴォルフスブルクは、これまで公式戦で数多く対戦してきました。直近の統計によると、両クラブの直接対決は42試合行われ、そのうちバイエルンが34勝、ヴォルフスブルクが3勝、残りが引き分けという、バイエルンの大きなリードとなっています。
数字だけを見れば、歴史的にはバイエルンが明確な“お得意様”といえる相手です。しかし、それでもコンパニ監督は「簡単な試合ではない」と強調しています。その背景には、ブンデスリーガの中堅クラブであるヴォルフスブルクが、しばしば強豪相手に粘り強い戦いを見せてきたことが挙げられます。

加えて、新年最初の公式戦というタイミングも要因のひとつです。冬の中断明けは、どのクラブもコンディションの度合いや戦術浸透の具合にばらつきが出やすく、波乱が起こりやすい局面でもあります。バイエルンとしては、ホームで迎える一戦とはいえ、立ち上がりから集中力が試される試合となるでしょう。

コンパニ体制のバイエルン、新生チームは「補強ワースト評価」から想像を超える強さへ

今季のバイエルンは、開幕前の評価と現在のパフォーマンスのギャップが大きいクラブとしてもしばしば話題に上がっています。
シーズン前、ドイツ国内メディアや欧州のサッカー専門誌の一部では、バイエルンの補強をブンデスリーガ勢の中で「ワースト評価」とする厳しい見方もありました。長年チームを支えてきたトーマス・ミュラー、攻撃の切り札となってきたレロイ・サネキングスレイ・コマンらと別れ、前線の顔ぶれが大きく変わったことから、「戦力ダウンではないか」と疑問視する声も少なくありませんでした。

しかし、シーズンが進むにつれて、その見立ては良い意味で裏切られる形となりました。
コンパニ監督の下で、バイエルンは組織的な守備素早いトランジションを軸にしたスタイルを構築し、新戦力と若手をうまく融合させながら、ブンデスリーガで「想像を超える強さ」を発揮していると評価されています。開幕前の不安を上回るパフォーマンスを見せていることが、今、現地でも大きな話題となっています。

また、ハリー・ケインをはじめとした攻撃陣が高い決定力を維持しつつ、中盤ではヨシュア・キミッヒレオン・ゴレツカらが攻守のバランスを支える形が定着しつつあります。新加入選手や若手も台頭しており、かつてのスターに依存しない、新たな「バイエルンらしさ」が生まれつつあるといえるでしょう。

バイエルン対ヴォルフスブルクのキックオフ時間と第16節の位置づけ

ブンデスリーガ第16節は、リーグ戦の折り返しに近い重要なタイミングです。この節では、他にも注目カードが組まれており、そのひとつがザンクトパウリ対RBライプツィヒの一戦です。この試合は1月10日にキックオフを迎える予定で、昇格組のザンクトパウリが上位常連のライプツィヒに挑む構図となっています。テレビ中継やネット配信の予定も組まれており、第16節全体がブンデスファンにとって非常に楽しみな節となっています。

その翌日、1月11日に組まれているのが、今回のバイエルン対ヴォルフスブルクです。試合情報サイトやオフィシャルデータによれば、この試合はブンデスリーガ第16節の一カードとして設定されており、多くのメディアがライブスコアやスタッツを配信予定となっています。

バイエルンにとっては、タイトル争いをにらむうえで、ホームで確実に勝点3を取りたい試合です。一方、ヴォルフスブルクにとっては、強豪の本拠地から勝点を持ち帰ることができれば、今季の流れを変える大きなきっかけとなり得る重要な一戦となります。

ヴォルフスブルクは「伏兵」になれるか 粘り強さがカギ

今季のヴォルフスブルクは、結果に波がありつつも、要所で強さを見せているクラブです。守備面では集中力を維持できれば上位陣相手にも簡単には崩れない一方で、試合のどこかで一瞬の隙が生まれると立て続けに失点してしまう場面もあり、安定感という意味では課題を抱えています。

それでも、前線にはカウンターで一発を狙える攻撃陣がおり、セットプレーからの得点力も持っています。バイエルンとしては、ボール支配で相手を押し込む時間が長くなることが予想されますが、カウンターとセットプレーへのケアを怠れば、思わぬ痛手を負う危険もあります。

こうした点を踏まえると、コンパニ監督が試合前に「簡単な試合ではない」と語ったのは、数字に表れないヴォルフスブルクの怖さをよく理解しているからだと考えられます。歴史的な対戦成績で大きくリードしているからこそ、慢心を排し、細部まで準備を徹底する――その姿勢が、現在のバイエルンの安定した強さにつながっているとも言えるでしょう。

他カードとの比較から見える、第16節の意味

第16節全体を眺めてみると、ザンクトパウリ対RBライプツィヒバイエルン対ヴォルフスブルクというカードは、それぞれ異なる意味合いを持ちながらも、どちらも「力の差があると見られつつ、番狂わせの可能性もある」組み合わせとして共通点があります。

・ライプツィヒは上位を争う強豪クラブ
・ザンクトパウリは勢いのあるクラブとして注目される存在
・バイエルンは優勝候補の最右翼
・ヴォルフスブルクは中位圏から上昇を狙うクラブ

このように、両カードとも「格上対挑戦者」という構図を持っています。その中で、バイエルン対ヴォルフスブルクの一戦は、コンパニ体制のバイエルンがどれだけ“取りこぼしなく勝ち切れるか”を測る試金石でもあります。

コンパニ監督の哲学と、バイエルンのこれから

コンパニ監督は現役時代、マンチェスター・シティのキャプテンとしてプレーし、プレミアリーグで数々のタイトルを獲得してきた名ディフェンダーです。その経験から、チーム作りにおいても守備の安定ビルドアップの質を非常に重視していることで知られています。

今季のバイエルンは、かつてのような「個の破壊力で押し切る」という側面に加え、全体としての組織的な強さが際立っています。サネやコマンといったウィンガーたちとの別れは、一見すると攻撃力の低下を意味しそうでしたが、その代わりにチーム全体が連動し、複数の選手が得点に絡むスタイルへと変化しつつあります。

このような変化は、「開幕前の補強採点がブンデスリーガ勢ワーストだった」という評価と対照的なものです。つまり、個々のネームバリューだけでは測れない、チームとしての完成度が今のバイエルンの強さの源となっているということです。

今回のヴォルフスブルク戦でも、その哲学がピッチ上で表現できるかどうかが、結果だけでなく内容の面でも注目されるポイントとなります。

ファンが注目すべきポイント

  • 新年最初の公式戦での仕上がり具合
    冬の中断明けはコンディションが読みにくい時期です。バイエルンがどれだけスムーズに試合の入りから主導権を握れるか、立ち上がりの15分前後は特に注目したいところです。
  • コンパニ監督の選手起用と戦術
    補強が厳しい評価を受けた中で、どの選手をどのポジションで起用し、どのような組み立てを見せるかは、今後のシーズンを占う意味でも重要です。若手や新戦力にどれだけチャンスが与えられるかも見どころです。
  • ヴォルフスブルクのカウンターとセットプレー
    劣勢の展開になったとしても、一発で試合を変える力を持つのがヴォルフスブルクの強みです。バイエルンがボールを保持する時間が長くなるほど、守備陣の集中力がカギとなります。
  • タイトル争いへの影響
    バイエルンにとって、ホームでの取りこぼしは優勝レースに大きく響きます。今節をきっちり勝ち切ることができれば、他の上位クラブにプレッシャーをかけることにもつながります。

まとめ:強さを証明したいバイエルンと、番狂わせを狙うヴォルフスブルク

歴史的な対戦成績や今季のパフォーマンスだけを見れば、バイエルン優位という見方が大勢を占めるのは自然なことです。しかし、新年最初の試合という難しさ、そしてヴォルフスブルクが持つ粘り強さやカウンターの鋭さを考えると、「一方的な試合」と決めつけることはできません。

コンパニ監督が口にした「簡単な試合ではない」という言葉には、ブンデスリーガの厳しさと、どんな相手にも最大限の準備を怠らないという姿勢が表れています。
補強への評価を覆し、「想像を超える強さ」を見せている今季のバイエルンが、このヴォルフスブルク戦でどのようなパフォーマンスを披露するのか。第16節の中でも、とりわけ見逃せないカードとなりそうです。

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