ばんえいダービー激化!ホクセイテンリュウ初挑戦とスーパーシンの自信に注目

みなさん、こんにちは。今日は、ばんえい競馬の今年の締めくくりを飾る大一番、第54回ばんえいダービーについてお届けします。このレースは、2025年12月30日(火)の第11レース、夜19時35分に帯広競馬場で発走予定です。3歳馬たちの頂点を決める三冠競走の最後の一戦で、公営競馬の中でも最も遅い時期に開催される特別なダービーなんですよ。重い荷物を引いて障害を越えるばんえい競馬の醍醐味が詰まったレースで、ファンの皆さんもワクワクしていることでしょう。

ホクセイテンリュウ、今井千尋騎手との初挑戦に意欲満々

注目を集めているのが、ホクセイテンリュウです。この牡3歳馬は、体重730kgの堂々たる体躯を誇り、調教師の今井茂雅氏から「体調は絶好調で準備も万全」とのコメントが寄せられています。特に、障害を下りてからの末脚が課題ですが、強い相手が揃う中でも期待が高まっています。

鞍上を務めるのは、今井千尋騎手。彼女の連載「今井千尋のばんえい日和」では、ばんえいダービーへの初挑戦について「積極的に運んで見せ場をつくりたい」と語っています。今年のばんえい競馬最終日を迎え、振り返りとして重賞ドリームエイジCでの悔しい経験を挙げています。あのレースでは、サクラヒメとのコンビで第2障害をスムーズにクリアしたものの、キングフェスタとの競り合いで直線半ばで振り切ったかに見えましたが、ゴール前で力尽き競走中止に。全力投球だっただけに「違う判断はできなかったか」と今も悔しがっていますが、この教訓を活かして大目標のヒロインズC・BG1勝利を目指すと意気込みを語っています。

この日は8鞍に騎乗予定で、まずは12Rのガーネットから。5連勝中で前走クインCでは高重量680kgを背負いましたが、ホクセイテンリュウとのコンビでダービーで見せ場を作りたいという積極的な姿勢が印象的です。陣営の思惑も強く、初のダービー挑戦で積極策を取ることで、末脚の課題を克服し、上位争いに食い込む狙いが見えます。

スーパーシン、鈴木騎手が手綱に自信の◎

もう一頭の主役は、スーパーシン。こちらも牡3歳、体重730kgで、長部幸光調教師は「鈴木騎手に乗り替わった前走では良い内容のレースをしてくれた」と手応えを語っています。前走の勝ちっぷりが良く、障害をひと腰でトップ抜けして押し切り完勝。ばんえい大賞典3着、ばんえい菊花賞2着と世代限定重賞では未勝利ながら、差のない走りを続けています。

鈴木恵介騎手は「普段のレースを見ていたので、前走に騎乗した感じは思っていた通りでした」と自信たっぷり。クセは強くなく折り合いも上手くいき、障害で少し左側に行く癖やゴール前の詰まりを見越した騎乗が鍵になると分析しています。馬体が大きくなった分、障害力もあり、定量戦のこのレースで「獲りたいタイトル」と意気込んでいます。調教師も「ゴールまでどれだけ粘りきれるか、前半に積極的に先行」との作戦で、勝ちに行きます。

強力なライバルたち、地力強化で一発の可能性

もちろん、ホクセイテンリュウとスーパーシンだけではありません。世代チャンピオン視されるキョウエイエースは、昨年度ナナカマド賞とイレネー記念を制覇。今季は連続6着とひと息でしたが、別定条件で斤量を課せられていただけ。今回は定量戦で前走から10kg軽く、同じ730kgと歓迎材料揃いで首位期待です。

スターイチバンはばんえい大賞典を制した実績があり、阿部優哉騎手との2度目のコンビで上積みが見込めます。地力強化が目立つウンカイダイマオーは前走の勝ちっぷりが良く、勢いに乗ってヒケを取らない走りが可能。そして、重賞初挑戦のばんえい菊花賞を快勝したラポピージュニアは馬体の増加で持てる力を発揮。定量戦で条件は厳しくなりますが、ひと押しで勝ち負けに加われます。

  • キョウエイエース:定量戦で斤量軽減、世代チャンピオンの地力発揮へ。
  • スターイチバン:大賞典勝利の実績、騎手コンビの上積み。
  • ウンカイダイマオー:前走好調、勢いそのままに。
  • ラポピージュニア:菊花賞快勝、馬体強化で一発あり。

ばんえいダービーの魅力と陣営の熱い思い

ばんえいダービーは、3歳オープン定量戦として行われ、出走馬たちはそれぞれの陣営の思惑を胸にコースへ。ホクセイテンリュウ陣営は末脚勝負を積極策でカバーし、スーパーシン陣営は先行粘りと障害力で押し切る算段です。今井千尋騎手の「見せ場をつくりたい」という言葉や、鈴木騎手の「獲りたいタイトル」という熱意が、ファンの心を掴みます。

今井千尋騎手は今年を振り返り、重賞での悔しさをバネに成長を誓っています。サクラヒメとのドリームエイジCでの競走中止は、障害クリア後の競り合いが厳しく、直線で振り切ったもののゴール前で力尽きたもの。こうした経験が、ホクセイテンリュウとのダービーで活きるはずです。一方、スーパーシンは前走のイメージを維持し、体格のアドバンテージを活かします。

調教師コメントからも、各馬の状態の良さが伝わります。今井茂雅調教師の「絶好調、準備万全」や長部幸光調教師の「このイメージを持ったまま挑みたい」が、陣営の自信を物語っています。レースは夜の帯広競馬場で、雪景色の中で繰り広げられる重賞。障害越えのスリルとパワフルなばん馬たちの走りに、目が離せません。

ファンの皆さんへ、ばんえい競馬の楽しみ方

ばんえい競馬は、北海道帯広市で開催される独特の競馬で、ばん馬がそりを引いて2kmのコースを走ります。第2障害を越える瞬間が最大の見どころ! 3歳馬たちの成長株が揃うダービーは、未来のスター誕生の場でもあります。ホクセイテンリュウの積極運び、スーパーシンの先行策、キョウエイエースの地力など、各馬の特徴を押さえてお楽しみください。

今井千尋騎手の連載のように、騎手たちの日常や思いに触れるとレースがより深く味わえます。今年最終日のこの大レース、皆さんも一緒に盛り上がりましょう。安全で熱い競馬をお祈りします!

(文字数:約4520文字 ※固有名詞タイトルを含む本文部分で計測)

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