朝乃山、幕内復帰を懸けた九州場所開幕 ― 初日は羽出山と激突

2025年九州場所が開幕 ― 朝乃山の初日対戦相手は羽出山

2025年11月9日、福岡国際センターで大相撲九州場所がついに初日を迎えました。今場所、特に注目を集めているのが西十両4枚目・朝乃山(富山市出身、高砂部屋)です。朝乃山の初日相手は、東十両5枚目の羽出山(玉ノ井部屋)。実は、先の9月の秋場所で朝乃山は羽出山を押し出しで破っており、一度勝利している相手なのです。果たして今場所でもその強さを見せられるのでしょうか。

朝乃山のこれまで ― 幕内復帰までの道のり

朝乃山はかつて大関を務めた力士ですが、2024年7月の名古屋場所で左膝の大怪我に見舞われて以降、幕内最上位から三段目まで一気に番付を下げるという波乱の時期を経験しました。それでも努力を続け、2025年9月の秋場所で再び関取(十両力士)として土俵に立つことに成功。その場所では12勝3敗という素晴らしい成績を収め、弟弟子・朝白龍の13勝2敗に次ぐ好成績を残しています。

再々入幕は何勝必要?朝乃山の現在地

今場所の朝乃山には特別な期待がかかります。それは、「再々入幕(幕内への再昇進)がかかっている」からです。複数の報道によれば、10勝以上をあげることができれば、1年半ぶりの幕内復帰が極めて有力とされています。本人が語る通り、ここはまさに勝負の場所。いつも以上に地元や相撲ファンの温かい視線が集まっているのです。

  • 2025年秋場所(9月)12勝3敗、西十両4枚目へ昇進
  • 九州場所(11月)、10勝以上で幕内復帰の可能性大
  • 昨年夏の怪我からわずか7場所で関取へ復帰

初戦の結果と今後の見通し

九州場所の初日、朝乃山は羽出山との取組みに惜しくも敗れ、白星でスタートを切ることはできませんでした。しかし、長丁場の15日間場所では、初日の敗退を引きずらない強い気持ちと、経験値が物を言います。

今場所は終盤まで気が抜けない戦いが続きますが、過去の実績と地元からの応援を背に、朝乃山は必ず巻き返しのチャンスを狙っていることでしょう。

地元富山での応援 ― あたたかな垂れ幕も

朝乃山の活躍を願う声は、地元富山にもしっかりと根付いています。「富山を楽しくする会」など市民団体が作成した応援用パネルや垂れ幕が、地元各地で掲げられ、多くの人がその動向を固唾を飲みながら見守っています。

彼の復調と快進撃を後押しすべく、地元の人々が“がんばれ朝乃山”の気持ちを込めて、様々な応援活動を展開している様子が各地のメディアで伝えられています。

朝乃山の横顔とコメント ― 再起への決意

朝乃山は現在31歳。これまでの競技人生の中で、順風満帆な時期だけでなく、怪我や不祥事による出場停止など、幾多の困難を経験してきました。そんな中でも、「必ず土俵に帰る」という信念を持ち続け、自らを奮い立たせてきた姿は多くの人の共感を集めています。

秋場所終了後、朝乃山は「地元や応援してくれる方々への感謝を忘れず、一番一番を大切に取り組みたい」とコメントを発表。この言葉通り、彼は現在も誠実な取り組みを続けています。

相手・羽出山との関係性と今後の取組

今回初日で敗れた羽出山も、昨年から急速に実力を伸ばしてきた力士です。9月秋場所では朝乃山が勝利していますが、大相撲の世界では相手も当然“リベンジ”を期してきます。九州場所では、各力士が昇進・残留を賭けて白熱の取組が続くことは間違いありません。朝乃山もまた、1日1番に全力で臨み、残り14番を戦い抜く構えです。

地元の期待と相撲ファンの想い

全国的な相撲人気の高まりとともに、地元力士への期待は年々大きくなっています。朝乃山は富山市のシンボル的存在であり、そのひたむきな姿勢が、特に若い世代を中心に大きな勇気と力を与えているようです。

がんばれ朝乃山」「楽しく元気な富山へ」のスローガンは、単なるスポーツの応援を超え、地域の活力の源となっています。今後の取組み一番一番に、相撲の枠を超えた“地元の願い”が込められることでしょう。

これからの朝乃山に期待

今場所は厳しい戦いが続きますが、大関経験者の誇りと、不屈の闘志、そして地元やファンからの多大な応援が、朝乃山の背中を強く後押ししています。「再々入幕」を目指し、最後まで諦めない相撲を私たちは楽しみに見守りましょう。

地元富山や全国のファン、そして相撲界全体が、朝乃山の復帰劇とさらなる飛躍に胸を躍らせています。これからの15日間、朝乃山の一挙手一投足から目が離せません!

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