旭川志峯、高校野球甲子園大会で全国の注目を集める

2025年8月5日、阪神甲子園球場で第107回全国高校野球選手権大会の開会式が行われ、北北海道代表の旭川志峯高校が3年ぶり11回目の出場を果たしました。大会はこれまでにない午後4時開始で実施され、晴れやかな雰囲気の中、選手たちは全国の強豪と対戦する戦いに臨みます。

旭川志峯の甲子園出場までの歩み

  • 旭川志峯(旧旭川大高)は2023年に校名変更後初の甲子園出場を決めて以来、今回が3年ぶり、通算11回目の出場
  • 部員数は51人、2022年より山本博幸監督が指揮を執り、チームはダブル主将制(稲葉遼選手と熊野瑠威選手)を敷き、まとまりを強化
  • 北北海道大会決勝では184球を投げ抜いたエース河合悠希投手の力投で逆転勝利を掴み、春シーズンの地区初戦負けの悔しさを胸に再起を果たした
  • OBにはヤクルトの沼田翔平投手や広島の持丸泰輝捕手などプロで活躍する選手がいる点もチームの誇りで、選手たちの励みとなっている

広陵高校との初戦に向けた前日練習の様子

8月6日、旭川志峯は兵庫県内で初戦の広陵(広島)戦を翌日に控え、約2時間の前日練習を行いました。練習は主に打撃調整に重きを置き、山本監督が自ら打撃投手となって選手の動きをチェックしましたが、厳しい指摘もあり最後まで緊張感が漂いました。

特に注目されたのは、OBから贈られた特製のチームTシャツを着用しての練習です。このTシャツには、ヤクルトの沼田翔平投手、広島の持丸泰輝捕手、西武のウメビンユオオケム外野手、オイシックスの能登嵩都投手という4名のOBの名前が左袖に入れられており、若き選手たちの大きな力となっています。

エースの河合投手は「いいプレーを全員が見せられるようにやっていきたい」と気合と覚悟を語っており、選手全員が「気合と根性」で甲子園の舞台に挑む意気込みを見せています。

チアリーダーによる全力応援も見どころ

旭川志峯高校のチアリーダーも注目を集めています。5人編成の小規模ながら、振り付けも声も大きく、全力でチームを応援。その一糸乱れぬ動きと力強い声援は、真夏の甲子園での戦いに華を添えます。

甲子園での注目カードと今後の展望

  • 旭川志峯は7日の第4試合で広陵(広島)と対戦。広陵は出身中学が多岐にわたり強豪チームとして知られる
  • 広陵との戦いは地元北海道で培った力と、OBが託した期待を胸に挑む試金石となる
  • 北北海道の代表として、チームの一体感や精神力を武器に勝利を目指す
  • 南北海道代表の北海高校は10日に東海大熊本星翔高校と対戦予定で、北北海道と南北海道の代表校の活躍が北海道全体の注目を集めている

地元や関係者からの支援も活発に

旭川志峯高校硬式野球部は甲子園出場に向け、地域や関係者からのご賛助を呼びかけています。原則1口5,000円からの募金制度で、8月8日までのご支援が集められており、地元の期待が募っています。

近年演出される甲子園の戦いは単なる試合以上の意味を持ち、選手と応援団、卒業生、地域が一体となって心をひとつにする場となっています。旭川志峯高校の選手たちは、こうした力を糧に持てる力のすべてを出し切り、北海道代表の誇りを胸に戦いの軌跡を刻もうとしています。

今後の戦いでは、気候の暑さや強敵とのし烈な勝負が予想されますが、「気合と根性」を合言葉に、若き戦士たちが甲子園に新たな伝説を刻むことが期待されます。

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