第37回ふくしま駅伝2025 ― 白河カタールスポーツパークから福島県庁へ、タスキに託す絆
2025年11月16日(日)午前7時40分、福島県内最大規模のスポーツイベントである「第37回ふくしま駅伝」が、白河市の「しらかわカタールスポーツパーク陸上競技場」をスタート地点に、16区間・全長96.3km、福島市県庁前までをつなぐ形で開催されます。
ふくしま駅伝とは ― 福島県を横断する“想い”のリレー
「ふくしま駅伝」は1989年(平成元年)に創設された市町村対抗の駅伝競走で、地域活性化や「ふるさとおこし」、そしてスポーツ振興を主な目的としています。
2011年の東日本大震災や原発事故など、福島県を襲った困難を乗り越えてきた歴史があり、県民にとっては単なるスポーツイベントを超えた、「絆」や「再生」「誇り」を象徴する大会となっています。
- 主催:一般財団法人福島陸上競技協会・福島民報社
- 共催:福島県・福島県教育委員会・ラジオ福島・テレビユー福島
- 主管:県南、県北陸上競技協会 ほか
- 参加チーム:県内59市町村52チーム(2025年)
コース・区間紹介 ― 年齢や世代を超えた16区・約96km
今年の駅伝も「白河カタールスポーツパーク陸上競技場」から「福島県庁前」まで、全16区間・96.3kmで行われます。
各区間には小学生から中学生、一般、シニアまで、幅広い世代のランナーが出場し、年齢や性別を問わずそれぞれの想いをタスキに込めて走ります。
- 第1区(4.0km):女子区間(しらかわカタールスポーツパーク~大沼体育館前)
- 第2区(8.2km):男子区間
- 第7・8・9区:男子・女子中学生区間
- 第14・15区:中学生・シニア区間
- 第16区(8.4km):男子区間(フィニッシュ区間・福島大学入口~県庁前)
特に中学生ランナーたちが活躍する区間では、フレッシュな力と期待が注目されます。また、決してエリートだけでなく、各世代にスポットライトがあたる構成が大きな特徴です。
昨年の大会をふりかえって ― 史上稀にみる激闘
2024年大会は、福島県内58市町村から計816名の選手が出場。
会津若松市が序盤先行するも、中盤からはトップが目まぐるしく入れ替わる展開。
最終16区、ゴール目前のラストスパートで郡山市がいわき市を3秒差で下し、2年ぶり8回目の総合優勝を果たすなど、記憶に残る熱い激戦が展開されました。
また町の部では石川町が9連覇、村の部では西郷村が3年連続の栄冠を手にしました。
2025年の見どころ・注目の優勝争い
- ベテラン選手から中学生ランナーまで、多世代が競演
- 各市町村のプライドを懸けた「総合」「町の部」「村の部」それぞれの優勝争い
- 4連覇をかける西郷村、勇退監督に有終の美を届けたいと語るメンバーたちの思い
- 町の部では石川町がさらなる記録を狙う注目の戦い
西郷村の選手たちは「監督を泣かせたい」「最後に優勝を」といった熱い思いで4連覇に挑みます。また、町の部で石川町が10連覇という大記録に挑むなど、どの部門も見逃せない展開が予想されています。
大会当日の流れ・応援の方法
ふくしま駅伝2025は2025年11月16日(日)午前7時40分 スタート。
各中継所や沿道では地域住民や家族、仲間たちからの温かい応援が選手の力となります。
また、テレビユー福島やラジオ福島による中継のほか、大会公式サイトやSNSを通じてリアルタイムで途中経過や速報をチェックすることができます。
- テレビ中継:TUFテレビユー福島(LIVE配信・録画中継あり)
- ラジオ中継:RFCラジオ福島
- 公式サイト、SNS速報・リアルタイム更新
- 応援は現地・沿道、オンラインでも可能
参加する全ての「ふくしま」へ ― 地域をつなぐタスキ
ふくしま駅伝の最大の魅力は、「参加する誰もが主役」ということ。
都市部・山間部、被災地から復興した地域、それぞれの土地のプライドやストーリーを胸に、タスキは強い想いを乗せて走ります。
- 小さな子どもから大人まで、世代と世代が強くつながる
- チームを超えて生まれる友情やリスペクト
- 災害を乗り越えた復興のシンボルとして今も受け継がれる
この駅伝は、単なる記録や順位にとどまらず、それぞれの「ふくしま」に生きる人びと、地域の「今」を映す鏡として、未来への希望や誇りを全国へ発信し続けています。
まとめ:ふくしま駅伝の意義とこれから
第37回ふくしま駅伝2025は、時代が変わっても色あせることのない、福島県民の絆と情熱のリレーです。
今後も、ふるさとへの誇り、仲間への思いやり、復興への歩み、そしてスポーツの力で多くの人に元気と感動を届け続けることでしょう。
沿道、テレビ、ラジオ、インターネット。それぞれの場所で、全選手、全市町村への応援をよろしくお願いします。



