【J1第36節】町田ゼルビア対FC東京――熱き東京ダービー、その全貌
町田ゼルビア対FC東京――運命の一戦が国立競技場で開催
2025年11月9日、明治安田J1リーグ第36節 町田ゼルビア 対 FC東京の一戦が、東京の象徴とも言える国立競技場で14:03キックオフで行われました。シーズンも大詰めを迎えた秋の東京に、両クラブへの熱い期待と緊張が渦巻きました。
この一戦は、順位や勝ち点の重要性だけでなく、東京を拠点とする2クラブのプライドがかかった、まさに首都圏ダービーと言える注目カードとなりました。
直近の対戦成績と試合前の注目点
ここ最近の直接対決を振り返ると、町田ゼルビアがFC東京を圧倒する形で連勝を重ねています。
- 2025年2月22日:FC東京 0-1 町田
- 2024年11月9日:町田 3-0 FC東京
- 2024年4月21日:FC東京 1-2 町田
これにより、町田がFC東京に強いという印象が、サポーターの中でも語られています。また、町田は現在、リーグ7位と上位争いに踏み止まる一方、FC東京は12位とやや苦しい立場にあるものの、伝統あるクラブとして一矢を報いたい状況でした。
両チームの直近の戦いぶりと試合の意味
町田は前節、浦和レッズとの対戦ではゴールが奪えず引き分けとなり、火曜日にはACL(アジア・チャンピオンズリーグ)でショッキングな敗戦を喫し、過密日程の中で選手の疲労やモチベーション維持が課題となっていました。
一方のFC東京も、岡山戦ではリードを守り切れずセットプレーから痛恨の失点。クロスボールやセットプレー対応に自信をつけてきたものの、波に乗り切れない中で町田を迎え撃つことになりました。
本試合は、翌週に行われる天皇杯準決勝でも両チームが対戦するという特殊な状況から、ダブルでの直接対決となり、お互い「絶対に負けられない連戦」として燃えています。
熱の結束――FC東京が挑んだ意地
FC東京内部では、この町田戦を契機に「勝ち癖をつける」ことを掲げていました。昨今の町田戦での連敗やセットプレーでの失点に課題を感じ、「崩しきれない守備」をいかに攻略するかが焦点。「焦らずに主導権を握ること、堅いブロックをどう破るか」が、選手・スタッフのミーティングでも繰り返し話題に上りました。
町田のセットプレーへの警戒、人数をかけた守備ブロックへの対応の難しさ。これらに対し、「連敗の流れを断ち切り、サポーターを納得させる結果を残したい」という意気込みが、チーム全体から溢れていました。
グッズ・イベント情報:青赤と青黒の熱狂がスタジアムに
試合当日は、FC東京公式グッズコーナーや町田ゼルビアの限定グッズ特設販売が国立競技場内外で展開されました。首都圏ダービーらしい『東京ラバーバンド』『限定カラータオルマフラー』『TOKYOサポーターTシャツ』『町田応援フラッグ』が、熱心な両サポーターによって次々に売れていきました。
下記は当日の目玉グッズの一例です。
- FC東京「熱の結束2025記念タオル」
- 町田ゼルビア「マッチデープログラム(町田 vs FC東京特別号)」
- 両クラブエンブレム入りコラボトートバッグ
- ピンバッジ コレクション・ダービー仕様
また、ファミリー向けイベントやキッズ向けのサッカーチャレンジ、スタジアムグルメ(東京カレー、ゼルビア焼きそばなど)の出店も充実し、親子連れや初観戦の方も多く詰めかけました。
サポーターによる雰囲気作り――東京を二分する応援合戦
国立競技場は、青赤(FC東京)と青黒(町田ゼルビア)のフラッグやユニフォームに染まり、「東京を制するのはどちらか」という圧倒的な雰囲気に包まれました。
ゴール裏からは大声援と応援歌が鳴り響き、スタンド全体が一体感に包まれた印象的な場面が随所で生まれました。
特に町田サポーターによる大型横断幕、FC東京サポーターによる青赤のビッグフラッグは、選手たちの闘志にも大きく火をつけました。
試合情報・スタッツ
この大一番は、勝ち点争いとプライドのぶつかり合いとなりました。
- 開催日時:2025年11月9日(日) 14:03
- 会場:国立競技場(東京)
- 両チーム順位:町田7位、FC東京12位(試合前時点)
- これまでの直接対決は直近3戦いずれも町田が勝利
スターティングメンバーは両クラブとも直前まで非公開が貫かれ、直前の状態やシステム変更に注目が集まりました。
試合当日の見どころ・監督コメント
試合直前の監督・選手へのインタビューでは、双方がダービーへの特別な思いを語っていました。
FC東京サイドは「町田のハイプレスと堅守、直接対決での連敗という事実を受け止めつつも、『今度こそ勝利で流れを変える』ことを全員が固く誓っている」とコメント。
町田側は、「ACLからの連戦による厳しい状況もあるが、サポーターとともに『町田流を貫く』スタイルで主導権を渡さない」と宣言しました。
取材スタッフも「このダービーの空気感は特別」と述べ、「東京のサッカーの新しい歴史を目撃できる一日」になる予感を現地リポートしていました。
FC東京の「熱の結束」プロジェクト――多くの想いを背負う一戦
今回の一戦に先立ち、FC東京では「熱の結束」というキャッチフレーズのもと様々な企画や広報が行われました。
- OB選手によるトークショー
- サポーター参加型応援企画(SNSキャンペーン、横断幕メッセージ募集など)
- キッズへの記念メガホン無料配布
「町田に勝って“勝ち癖”をチームに植えつけたい」「応援の力で選手を後押ししたい」というサポーターの熱いメッセージが実際の試合にも影響を及ぼした形となりました。
町田ゼルビアのクラブカラーと応援文化
町田は地域密着型のクラブとして、アットホームな雰囲気と若いサポーターの多さが強みです。青黒のユニフォーム、大漁旗やゼルビアくん(公式マスコット)が盛り上げ役として会場を賑わせました。
近年は「町田魂」「ゼルビアの誇り」といったクラブ独自のチャント(応援歌)が生まれ、ダービーならではの独特な緊張感と活気が感じられました。
今後への展望と両チームの意気込み
今回の町田vsFC東京戦は、天皇杯準決勝へ続く重要な前哨戦でもありました。
このダービーを制したチームが、その後のJ1終盤戦や全国大会へ向けても大きな自信と追い風を受けることは間違いありません。「東京の頂点」を争い、サポーター・関係者・選手の全てが最高の熱量を発揮したと言えるでしょう。
まとめ:東京ダービー、それぞれの誇りを胸に
2025年11月9日、町田ゼルビアとFC東京による国立のダービーは、多くのファン・サポーターにとって生涯忘れられない一戦となりました。特別な背景とストーリー、応援文化、グッズやイベント、地域に根ざしたサッカークラブのあり方が凝縮された90分。選手だけでなく、ピッチを取り巻く全ての人々の“熱の結束”が、確かに東京の地で刻まれた瞬間でした。




