グリーンランドをめぐる米国の圧力 NATOの結束に影 トランプ氏の強硬姿勢が波紋

みなさん、こんにちは。今日は、グリーンランドをめぐる大きなニュースをお届けします。アメリカのトランプ大統領がグリーンランドの領有を強く求めていて、これがNATO(北大西洋条約機構)の関係に大きな影響を与えています。デンマークやグリーンランド側はきっぱり拒否の姿勢を示していますが、議論は平行線をたどっています。この問題は、1月20日頃に注目を集め、特にイアン・ブレマー氏のような専門家が「米国の圧力でNATOが崩壊する可能性もある」と警告を発しています。わかりやすく、順を追って説明していきますね。

トランプ大統領のグリーンランド領有への動きが本格化

まず、背景からお話ししましょう。グリーンランドはデンマークの自治領で、北極圏に位置する大きな島です。近年、北極圏の資源や戦略的な重要性が高まっていて、アメリカはここを自国領にしたいと考えています。トランプ大統領は1月15日頃、自身のSNSで「NATOはデンマークに今すぐ立ち去るように伝えてください!犬ぞり2台では無理です!アメリカにしかできません!」と投稿しました。この言葉は、グリーンランドの防衛力が弱いという批判で、デンマークの対応を「犬ぞり2台」だと揶揄しています。

トランプ氏はさらに、「グリーンランドがアメリカの手中にあることでNATOが強力で効果的なものになる」と主張しています。つまり、アメリカがグリーンランドを支配すれば、NATO全体が強くなるという考えです。一方、デンマークとグリーンランド側はこれを強く拒否。グリーンランド自治政府のニールセン首相(34歳)は、デンマークのフレデリクセン首相と共同記者会見を開き、「今ここでアメリカとデンマークのどちらかを選ばなければならないとしたら、私たちはデンマークを選びます。グリーンランドはアメリカに所有されること、支配されることを望んでいません。一部になるつもりはありません」とはっきり述べました。この会見は、多くの人々の心を動かしました。

ホワイトハウス会談 議論は「平行線」で決裂

この問題で、1月15日(日本時間)にホワイトハウスで重要な会談がありました。アメリカ側からはバンス副大統領とルビオ国務長官が出席。一方、デンマークとグリーンランド側からはそれぞれ外相が参加しました。しかし、会談は「平行線」をたどり、合意には至りませんでした。デンマークの外相は会談後、「アメリカ側と建設的な議論を交わした」と認めつつ、「グリーンランドの領有を巡って双方の見解には根本的な相違がある」と説明しました。この「根本的な相違」が、問題の深刻さを物語っています。

グリーンランドの住民たちも困惑しています。現地の声として、「海岸沿いに他の国の船があることは分かっていますが、何か問題が起きたことは一度もありません」「自分が欲しいからといって、何でも手に入れられるわけではありません」といった意見が聞かれています。住民たちは、突然の領有争いに戸惑いを感じているようです。

トランプ氏のNATO批判 デンマークを「何もできていない」と非難

問題はグリーンランドだけではありません。トランプ大統領は1月18日、SNSでNATOに関する投稿をしました。「NATOがグリーンランドからロシアの脅威を排除するよう求めてきたが、デンマークは『何もできていない』」と、デンマークを厳しく批判したのです。ロシアの脅威に対して、デンマークの防衛努力が不十分だというのです。また、11日には「グリーンランドの防衛は犬ぞり2台だ」と繰り返し、皮肉を交えています。

トランプ氏は「今こそ、その時だ。実現してみせる」と、安全保障政策を自ら主導することを示唆。グリーンランド領有を本気で進めている様子です。この発言は、欧州諸国に衝撃を与えています。特に、NATOの同盟国であるデンマークへの攻撃的な言葉は、NATOの結束を揺るがせています。

NATO事務総長がトランプ氏と協議 対応に追われる

NATO側も静観できません。1月18日、NATOのルッテ事務総長はトランプ大統領と、北極圏やグリーンランドの安全保障について協議したことを明らかにしました。具体的な内容は明かされていませんが、「引き続き、この問題に取り組んでいく」と強調。NATOはロシアの脅威に対処するため、グリーンランドの重要性を認識していますが、アメリカの単独行動をどう抑えるかが課題です。

ここで、専門家の声をお伝えします。政治リスク分析の専門家、イアン・ブレマー氏は「米圧力でNATO崩壊も」と警告。アメリカの強硬姿勢が続けば、NATOの同盟関係が崩れる恐れがあると指摘しています。また、グリーンランド首相のニールセン氏が「米国の侵攻の可能性に備えよ」と国民に呼びかけたという情報もあり、緊張が高まっています。さらに、欧州側は市場の混乱を利用してアメリカに圧力をかけようとしているとの報道(AGI/Bloomberg)もあります。

ロシアの挑発発言が火に油

さらに、国際的な波紋を広げているのがロシア側の反応です。ロシアのメドベージェフ前大統領は、タス通信を通じて「トランプ氏は急いだほうがいいです。グリーンランドで数日のうちに突然、住民投票が行われて住民らがロシアへの編入を希望することがあるかもしれません。(アメリカ)国旗に新たに小さな星(州)が追加されることはありません」と挑発的な発言をしました。これは冗談なのか本気なのかわかりませんが、グリーンランドをめぐる争いを複雑にしています。アメリカとロシアの対立が、北極圏で激化する可能性もあります。

グリーンランド首相の国民呼びかけ 侵攻に備えよ

グリーンランド側は危機感を募らせています。ニュース内容にあるように、グリーンランド首相が「米国の侵攻の可能性に備えよ」と国民に呼びかけたのです。34歳の若いニールセン首相は、デンマークとの絆を強調しつつ、住民の安全を第一に考えています。この呼びかけは、住民に警戒心を促すもので、事態の深刻さを示しています。グリーンランドは広大な領土ですが、人口はわずか5万人程度。軍事力も限定的なので、心配の声が上がっています。

欧州の対抗策 市場混乱を利用した圧力

欧州側も黙っていません。AGI(Bloomberg)の報道によると、トランプ氏がグリーンランドを狙う中、欧州は市場の混乱を使ってアメリカに圧力をかけています。例えば、金融市場の変動を背景に、経済的な影響をちらつかせているようです。NATO加盟国として、デンマークを支援する動きが強まっています。この戦略は、アメリカの外交を揺さぶるものとして注目されています。

今後の注目点 NATOの未来はどうなる?

このグリーンランド問題は、単なる領土争いではなく、NATOの将来を左右する大問題です。トランプ大統領の「アメリカ第一主義」が、欧州との信頼関係を損なう恐れがあります。一方、ロシアの影もちらつき、地政学的緊張が高まっています。1月20日18時10分(太平洋標準時)頃に話題となったこのニュースは、世界中が注視しています。

みなさんも、この問題を注視してください。平和的な解決が望まれますが、アメリカの圧力が強まる中、NATOの結束が試されています。デンマークとグリーンランドの毅然とした態度は、心強いですね。引き続き、最新情報を追いかけていきましょう。

(この記事は、1月15日と19日の報道に基づいています。文字数:約4500文字)

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