自民党両院議員総会で「四役一斉辞任」首相窮地──党内抗争激化と揺らぐ石破政権

自民党幹部「四役」が一斉辞意表明 政権を揺るがす衝撃

2025年9月3日夜、自民党の中枢を担っていた「四役」全員が一斉に辞意を表明し、日本政界に激震が走りました。森山裕幹事長、小野寺五典政調会長、鈴木俊一総務会長、木原誠二選対委員長──党の要職を占めていた彼らが、そろって自らの職を辞する意向を明らかにしたのです。

この「四役辞任」は、かねて辞任圧力や求心力の低下が取り沙汰されていた石破茂首相の政権基盤を、いよいよ決定的に揺るがす出来事となりました。森山幹事長は記者会見で「党の今後の展望を考え、新しい体制に任せるべき」と述べ、小野寺政調会長も「総裁に対し職を辞したい」と強い意志を示しました。

「石破おろし」と総裁選前倒し要求──党内で高まる反発

「四役一斉辞任」の背景には、党内で激しく進む「石破おろし」の流れがあります。党内最大派閥を率いる麻生太郎最高顧問は、総裁選の前倒しを求める書面に自ら署名する意向を各派閥に伝え、党内抗争が表面化しました。執行部批判が渦巻き、党員の間には「早期の執行部刷新」「新しいリーダーシップを求める声」が日増しに高まっています。

これに対し石破首相自身は「しかるべき時期に自らの責任を判断する」と強調。続投に強い意欲をにじませつつも、直面する危機に「まず国民の期待に全力で応える」と訴えました。

小泉農相「臨時総裁選」是非を表明──改革への覚悟問われる

こうした中、閣僚の一人である小泉進次郎農林水産大臣は「臨時総裁選の是非について、我々議員一人ひとりの判断が問われている。難しい課題だが、しっかり向き合いたい」と語り、与党としての責任感と変革への覚悟を表明しました。

  • 小泉農相は「国民が求めているのは自己都合の党内抗争ではない。真の刷新と説明責任だ」と宣言
  • 「臨時総裁選」を願う党内勢力からの賛同も増加

この「臨時総裁選」の実施是非を巡って議論は沸騰しています。「新体制で一刻も早く国民の信頼回復を」と訴える声が主流となりつつあり、党執行部一任など曖昧な対応では納得しない強硬派も現れています。

「衆院解散」論争、高まる不満──総裁選と党内顔出し強化策の波紋

党内では一時、「強行突破」として衆議院解散に踏み切るのでは、との思惑が流れました。ですが実際には「現状での衆院解散は無理筋」「国民的理解は得られない」と冷静な見方が広がります。

一方、執行部は「総裁選要求の『顔出し(表立っての実施要請)』」を強化することで主導権を握ろうとしましたが、逆効果となり党内の緊張が激化。「石破辞めろ」の声が派閥横断的に広がってしまう“ヤバすぎる奔流”となっております。

  • 執行部主導の「顔出し」作戦はかえって親石破派を刺激し、党内分裂を深刻化
  • 派閥間対立が先鋭化し、「執行部刷新なければ離党も辞さず」といった強硬論も噴出

今後の自民党の展望と課題──求められる「責任を取る組織」への進化

今回の事態を受け、自民党内外では「責任を取る組織」に生まれ変わる必要性が強調されています。執行部が揃って辞任したことで、政党内のガバナンスと説明責任が問われる事態となりました。「党員・有権者への説明」「政策決定過程の透明化」「世代交代の促進」など、組織自体の構造改革が迫られています。

また、仮に今後暫定的処置として新総裁選挙が早期に実施された場合、党員および国民の信頼をどう回復するか、派閥抗争を乗り越えて一致結束できるのかが大きな課題です。

まとめ──石破政権最大の危機、迷走する自民党と国政への影響

自民党の「四役」一斉辞任は、石破政権最大の危機となりました。党内抗争と執行部刷新要求が一気に表面化、政権の求心力喪失は避けられない状況です。麻生派などの老舗派閥のみならず、中堅・若手からも刷新期待が高まるなか、小泉農相ら改革派の訴えが注目されています。

今後数日間、党両院議員総会を舞台に「新体制移行」か「石破続投」かの綱引きが続くでしょう。国政の安定、経済政策・外交案件に直結する自民党の迷走に、国民は不安とともに強い関心を向けています。

党内対立の激化が、単なるパワーゲームに終わらず──自民党が「責任を取る政党」として生まれ変わるきっかけとなるのか、今後の動向が注目されます。

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