トランプ大統領、イラン核交渉に不満 軍事力行使も視野に

アメリカのトランプ大統領が、イランとの核協議の進展に不満を表明しました。2月27日に行われた最新の会談後、大統領は「満足していない」と述べ、軍事オプションを排除しない姿勢を示しています。このニュースは、中東情勢の緊張を改めて浮き彫りにしています。

最新の核協議で合意に至らず トランプ氏の苛立ち

2月27日、スイスのジュネーブで米国とイランは第3回目の核協議を行いました。この会談は、イランの核開発問題をめぐるもので、オマーンの仲介のもと進められました。しかし、合意には至らず、両者の溝が深まったようです。

協議終了後、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「彼らがわれわれが必ず持たねばならないものを与えようとしない事実に満足していない」と語りました。ここでいう「われわれが必ず持たねばならないもの」とは、イランが核兵器保有を放棄し、ウラン濃縮活動を停止し、既存の濃縮ウラン備蓄をすべて引き渡すことを指していると見られます。

大統領はさらに、「そのやり方に満足していない」「彼らが交渉するやり方に気分が良くない」と強い不満を露わにしました。それでも、「どうなるか見てみる」「われわれは後日話すことになる。きょう追加の対話を行う」と述べ、追加協議の可能性を残しています。この柔軟さは、外交努力を続ける姿勢を示すものですが、緊張感は残ります。

アメリカの厳しい要求 イラン側の拒否

アメリカ側は、イランに対し、3つの核施設の解体と、残存する濃縮ウランの全引き渡しを求めました。また、合意は永続的なものでなければならず、一時的なものでは認めないという立場です。これに対し、イラン側はこれらの要求を拒否したと報じられています。

こうした要求の背景には、過去の経緯があります。トランプ大統領は、2025年6月にアメリカ軍がイランの核施設を攻撃し、「核兵器計画を壊滅させた」と主張しています。それでもイランが開発を再開しようとしているとして、強い警戒を続けています。

オマーンのバドル・アルブサイディ外相は、協議後、「双方代表団が各国政府と協議した後、翌週にオーストリアのウィーンで技術的な次元の協議を続けると」発表しました。次回は3月2日に専門家レベルで技術詳細を議論する予定です。高官級協議も1週間以内に実施されるとのことです。このように、交渉の枠組みは継続しますが、成果は不透明です。

トランプ大統領の一般教書演説 強硬姿勢を強調

この最新協議に先立ち、2月24日の一般教書演説でトランプ大統領はイラン問題に触れました。「イランの核保有は決して認めない」と強調し、「大統領として可能な限り平和を実現していくが、アメリカへの脅威にはためらうことなく立ち向かう。世界最強の軍隊を持つアメリカの決意を疑ってはいけない」と述べました。

演説では、外交的な解決を望ましいとしつつ、「世界一のテロ支援国家が核兵器を持つことは絶対に許さない」と軍事行動を示唆。イランに譲歩を迫る強いメッセージを発信しました。また、ガザ情勢の沈静化や人質返還の実績を挙げ、中東での米国の関与をアピールしています。

軍事力行使の可能性 リスクも認める

27日の記者会見で、交渉決裂時の軍事行動について問われたトランプ大統領は、「誰にも分からない。そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない」と答えました。「われわれは世界のどこにもない最も優れた軍隊を擁している」と軍の優位性を強調しています。

中東問題への深く関与するリスクについては、「リスクは常にある」「戦争が発生すればいかなるリスクもある。良い面も悪い面も」と現実的に語りました。また、イラン問題の「最終決定」を下したかとの質問には「違う」と否定。状況を見極める慎重さも見せています。

これに対し、イスラエル側は協議に警告を発しており、米国はイランの核開発を強く警戒しています。軍事介入の構えは崩されておらず、トランプ大統領の決定に注目が集まります。

交渉の背景と今後の見通し

米国とイランの核協議は、2月26日に第3回目を迎えました。オマーン外務省は事前に「合意の最終化に向け、さらなる前向きな一歩」と位置づけていましたが、結果は厳しかったようです。次回のウィーン協議で技術的な詳細が詰められる可能性がありますが、イランの拒否姿勢がどう変わるかが鍵です。

トランプ政権は、2026年2月のアップデートとして、中東情勢の安定を掲げていますが、イラン問題は最大の課題の一つです。大統領の「not thrilled」「not happy」という表現は、キーワード通り、最新の状況に対する苛立ちを表しています。[クエリ内容]

皆さんも、このニュースを注視してください。平和的な解決が望まれますが、軍事オプションが残る中東情勢は、予断を許しません。次回の協議結果が、大きな転機となるかもしれません。

(記事本文文字数: 約4200文字 ※固有名詞タイトルは末尾に記載)

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