日本維新の会が次期衆院選の候補を発表 音喜多駿氏の妻・三次由梨香氏が東京15区から出馬へ
日本維新の会は1月19日、高市早苗首相が同日に表明する衆院解散総選挙に向けた対応として、次期衆院選の候補予定者となる選挙区支部長を新たに6人発表しました。その中で注目されるのが、維新の元政調会長・音喜多駿氏の妻である三次由梨香氏(40)が東京15区(江東区)から擁立されることが決定された点です。
三次由梨香氏のプロフィール
三次由梨香氏は江東区出身で、会社経営を経て2015年の江東区議選で無所属での初当選以来、現在3期目を務めています。2015年に音喜多氏と再婚し、3児の母でもあります。10年にわたる江東区議としての活動を通じて、地域に根ざした政治活動を展開してきた経歴を持っています。
音喜多駿氏が出馬を見送る決断
注目すべきは、音喜多駿氏本人が次期衆院選への出馬を見送ることを同日19日に表明した点です。元参院議員である音喜多氏は、自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画の中で、この決断の理由を詳しく説明しています。
音喜多氏は、2024年10月の衆院選と昨年7月の参院選で続けて敗北しており、「前回の選挙から半年足らずでまた衆議院解散総選挙が行われることになった」という急な展開に対して、「自身の準備不足は否めなかった」と述べています。さらに、連立の組み替えなど政治状況が大きく変わる中で、「戸惑いや迷いが生まれていた」ことも理由として挙げられています。
夫婦で決めた重要な決断
興味深いのは、この決断の背景にある夫婦の会話です。音喜多氏は、妻の三次氏から「もしあなたが今回出ないのであれば、私が挑戦したい」という申し出があったと明かしています。元参院議員は、この言葉を受けて自身の出馬を見送り、妻のバックアップに徹する決断に至りました。
音喜多氏は、この決断について「あまりにも大きなリスクを取った懸けだ」と述べています。なぜなら、三次氏が落選すれば、夫婦で失職することになるからです。しかし、「これまで私の無茶な決断を常に笑顔で支えてくれた妻に対し、今度は私が黒子となり、彼女の挑戦を全力で応援する番だという結論に至った」と説明しており、夫婦一丸となって次期選挙に臨む姿勢を示しています。
激戦区となる東京15区
東京15区は、近年各党による大激戦区として知られています。「政治とカネ」をめぐる混乱が相次ぎ、複数の候補が激しく争う地域となっています。
現在、東京15区の議席を保持しているのは、公明党と立憲民主党が新党「中道改革連合」を結成することを決めた立憲民主党の酒井菜摘氏(39)です。一方、維新が連立を組む自民党は、前回2024年衆院選で大空幸星氏(27)を擁立しており、大空氏は小選挙区では落選しましたが比例復活で初当選しています。また、前回次点には無所属で立候補した須藤元気氏が食い込んでおり、今回も大激戦が予想されています。
音喜多氏の今後の道のり
出馬を見送った音喜多氏ですが、政治家としての活動を完全に止めるつもりはないと述べています。現在、社会保障制度改革をさらに深化させるべく、大学院への入学試験に挑戦し、再起への準備を始めているとのことです。
音喜多氏は、妻に託した「社会保険料を下げる改革」や「しがらみのない規制改革・成長戦略」といった政策の旗について、「3期10年にわたり江東区議として地域に根ざした活動を続けてきた妻であれば、生活者の視点を持ちながら、これらの政策をより力強く実現してくれるはずだ」と信頼を示しています。
維新の体制変更と次期選挙への対応
今回の候補者発表は、日本維新の会が次期衆院選に向けて体制を整える重要な一歩となっています。6人の新たな選挙区支部長の発表により、維新は全国での選挙戦に向けた準備を本格化させています。
音喜多氏と三次氏による「音喜多家総力戦」は、従来の政治活動のあり方に一つの新しいモデルを示すものとして、今後の注視を集めることになるでしょう。



