へずまりゅう奈良市議、「デスドル」との連携を発表 いじめ撲滅へ“異色タッグ”結成
奈良市議会議員で、元迷惑系ユーチューバーとしても知られるへずまりゅう氏が、暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」の創設者と連携し、「いじめ撲滅同盟」を結成したことが分かりました。
SNS上で大きな話題を呼んでいるこの動きは、いじめ問題への新たなアプローチとして注目される一方、その手法や影響をめぐって賛否の声も広がっています。
「デスドルノートと手を組みます」へずまりゅう氏がXで報告
連携が明らかになったのは、奈良市議のへずまりゅう氏(34)が1月6日に自身のX(旧ツイッター)を更新したことがきっかけです。
同氏は投稿の中で、暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」を運営する創設者・磨童まさを氏と連携することを報告しました。
へずまりゅう氏は、Xに次のような趣旨のメッセージを投稿しました。
- 「【ご報告】デスドルノートと手を組みます。」
- 「彼の情報発信+自分の行動力で日本を明るくして参ります。」
- 「若者からの人気が高く、若者が政治に興味を持つ良いきっかけになると思います。」
このように、自身が持つ「行動力」と、デスドルノート側の「情報発信力」を掛け合わせることで、社会をより良い方向に動かしたいという意欲を示しています。
投稿には、若者の政治参加への期待も込められており、単なる話題作りにとどまらず、政治家としての活動の一環であることを強調する形となりました。
デスドル創設者・磨童まさを氏も「いじめ撲滅同盟」を報告
一方、「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」側も同日、Xでへずまりゅう氏との連携を報告しました。
アカウント創設者の磨童まさを氏は、投稿の中で次のように述べています。
- 「【ご報告】奈良市議会議員 へずまりゅうさんといじめ撲滅同盟を組みました。」
これにより、両者は互いに公式な形で「いじめ撲滅」を目的とした連携を宣言したことになります。
政治家と暴露系アカウント運営者がタッグを組むという、従来にあまり例のない組み合わせだけに、SNS上では驚きと関心が一気に高まりました。
デスドルとは何者か いじめ動画拡散で脚光
今回のニュースの背景には、「DEATHDOL NOTE(デスドルノート)」、通称デスドルと呼ばれる存在の急浮上があります。
デスドルは、X上で活動する暴露系アカウントとして知られ、芸能界や社会問題などに関する内部情報を発信してきました。
特に注目を集めたのが、2026年1月初旬に投稿された、栃木県立真岡北陵高等学校で起きたとされる「男子生徒への暴行動画」です。
デスドルはこの動画をXに投稿し、その後「いじめ撲滅委員会」を設立すると宣言しました。
- 真岡北陵高校の制服とみられる生徒らが、トイレ内で一人の生徒に暴行する様子が映った動画が拡散。
- デスドルが動画を投稿後、「加害者情報をDMで受け付け、晒す」という強硬な姿勢を打ち出した。
- 動画は瞬く間に数百万回再生され、警察も動き出す事態となった。
この件をきっかけに、デスドルはいじめ問題に強くコミットする存在として一気に注目されるようになりました。
同時に、「被害者を救うための告発なのか」「私的制裁(私刑)にあたるのではないか」という、激しい議論も巻き起こっています。
「いじめ撲滅委員会」から「いじめ撲滅同盟」へ
デスドルは先の暴行動画を投稿した直後、X上で「いじめ撲滅委員会」の設立を宣言しました。
その後、1月6日になって奈良市議のへずまりゅう氏と「いじめ撲滅同盟」を結成したと報告し、動きはさらに大きくなりました。
こうした流れから、デスドルは
- ネット上でいじめや暴力の実態を「暴露」する役割
- 被害者側からの情報提供を受け付ける窓口
- いじめ問題に対して強硬な姿勢を示す「監視者」的存在
としての色合いを強めています。
そこへ、現職の地方議員であるへずまりゅう氏が加わることで、「ネット世論」と「政治」の間をつなぐ、新たな枠組みが生まれつつあるとも言えます。
異色の経歴を持つ奈良市議・へずまりゅう氏
連携相手となったへずまりゅう氏は、かつて迷惑系ユーチューバーとして全国的に知られた人物です。
過激な動画投稿や迷惑行為で大きな批判を浴び、炎上の象徴的な存在としても語られてきました。
その後、政治の世界に転じ、奈良市議会議員として当選。
議会内外では、動物保護や青少年問題などにも関心を示しつつ、SNSでの発信力を武器に活動しています。
一方で、その率直で強い言葉遣いから、現在も賛否が分かれる存在であることも事実です。
今回、デスドル側が同盟相手としてへずまりゅう氏の名前を挙げたことで、「なぜこの人物なのか」という疑問も噴出しました。
しかし、同時に
- 若者からの知名度が高いこと
- 炎上経験も含めた「ネット文化」への理解があること
- SNSを通じた拡散力が期待できること
といった点が、デスドル側にとってのメリットと見られています。
「日本を明るくする」若者へのメッセージ
へずまりゅう氏は、今回の連携について「日本を明るくして参ります」と表明し、特に若者への影響を重視する姿勢を見せています。
投稿の中で
- 「若者からの人気が高く、若者が政治に興味を持つ良いきっかけになると思います。」
と述べたように、デスドルとの連携を通じて、普段は政治に関心を持ちにくい層にもアプローチできると考えているようです。
ネット上で話題になる存在同士が手を組むことで、「いじめ」という重たいテーマを、より多くの人に考えてもらうきっかけにしたいという狙いも読み取れます。
称賛と不安が交錯 ネット世論の反応
今回の「いじめ撲滅同盟」の結成には、インターネット上でさまざまな意見が寄せられています。
- 「いじめは絶対に許されない。動いてくれるのはありがたい」という、取り組みそのものを評価する声。
- 「学校や警察が動かないから、こうした存在が必要だ」という、現状への不信からデスドルを支持する意見。
- 一方で、「暴露系と政治家が組むのは危険ではないか」「いじめ加害者情報の“晒し”は私刑につながる」と懸念する声。
掲示板などでは、「デスドルと組むとか最悪の流れ」「まだ別の配信者と組む方がマシ」といった辛辣なコメントも見られます。
また、「いじめはいかんよ」としつつも、手段や人物選びについては慎重さを求める意見も目立ちます。
このように、「いじめ撲滅」という大義を評価する声と、「私的制裁のリスク」や「連携相手への不信感」を指摘する声が、複雑に入り混じっている状況です。
私刑か抑止力か 問われる説明責任
デスドルは、「いじめ加害者の情報提供を受け付け、晒すことで抑止力にする」といった方針を打ち出してきました。
これに対し、専門家やメディアの一部からは、「私刑(リンチ)的な手法ではないか」「人権侵害につながる危険性がある」との懸念も示されています。
一方で、
- 「学校や教育委員会がいじめを隠蔽しているのではないか」
- 「公的機関が動かないから、ネット告発が最後の手段になっている」
といった問題意識から、「デスドルがいなければ闇に埋もれていた」という肯定的な意見も存在します。
今回、そこに公職である市議会議員が連携することで、
- どこまでが正当な告発で、どこからが行き過ぎた晒し行為なのか
- 政治家として、どのような基準と責任で情報発信に関わるのか
といった点が、より厳しく問われることになりました。
記事の中でも、「いじめ撲滅という大義のもとであっても、手段や担い手が適切かどうかが厳しく問われる時代になっている」との指摘がなされています。
今後の焦点 いじめ問題への具体的なアプローチは
現時点で、へずまりゅう氏とデスドルによる「いじめ撲滅同盟」の具体的な活動内容については、詳細は明らかにされていません。
ただ、これまでの発信内容から、次のような方向性がうかがえます。
- いじめや暴力に関する情報提供の受け付け
- SNS上での告発や問題提起
- 必要に応じて、学校や警察への働きかけ
- 若者に向けた政治参加や社会問題への関心喚起
真岡北陵高校の事案では、動画拡散をきっかけに警察が動き出したとされ、「ネットで取り上げられなければ、闇に葬られていたのではないか」との声も多く上がりました。
一方で、加害者とされる未成年の人権や、事実関係の精査前に情報が拡散されるリスクも指摘されています。
こうした中で、両者が今後どのように
- 被害者の救済
- 加害者への適正な処遇
- 学校現場や行政との連携
を図っていくのかが、大きな注目ポイントとなっています。
「いじめ撲滅」の動きが投げかけるもの
今回の「デスドル×へずまりゅう」の連携は、いじめ問題の深刻さと、既存の仕組みだけでは救いきれていない現実を改めて浮き彫りにしました。
同時に、ネット社会における「暴露文化」の光と影を、私たち一人ひとりに問いかけています。
いじめは決して許されるものではありません。
しかし、その解決を目指す過程で
- 誰かの人権が新たに踏みにじられていないか
- 感情的な私刑ではなく、法とルールに基づいた対応ができているか
- 被害者・加害者双方の将来をどう守るのか
といった難しい問いも同時に突きつけられています。
支持と不信が交錯する中、へずまりゅう氏とデスドルが、これからどのような説明責任を果たし、具体的な行動に移していくのか。
「いじめ撲滅同盟」の一挙手一投足が、しばらくの間、世間の厳しい視線にさらされることになりそうです。



