首班選で再び混沌と化した永田町 “回転寿司”政権に沸く各党の思惑

10月22日、東京・永田町は新たな“物価と税金”をテーマとした政治経済の重要な節目を迎えました。21日には自民党高市早苗総裁が衆参両院で首班指名に選出され、日本憲政史上初の女性首相が誕生しました。これに伴い、自民党と日本維新の会による連立政権が発足しましたが、最大野党・立憲民主党の動きに注目が集まっています。

同日早朝、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」ではジャーナリストの須田慎一郎氏、前明石市長で現参院議員の泉房穂氏、ITジャーナリストの三上洋氏らがゲスト出演し、政界を二分した首班選の裏にある人間模様と、連合政権下での野党各党の今後について議論が交わされました。

立民・野田代表の“回転寿司”発言に須田慎一郎氏が不快感「レールにも乗らないやつが余計なこと言うな」

この日の番組では、立憲民主党の野田佳彦代表が連立協議をめぐる記者会見で「永田町の回転寿司は1度取り損なったら2度と回ってこないという格言がある。そうならないように気をつけてほしい」と、国民民主党の玉木雄一郎代表を念頭に発言したことが話題となりました。

これに対し、番組でコメンテーターを務めるジャーナリストの須田慎一郎氏は明らかに不快感を示しました。「勝手に作ったんでしょうね」と釘を刺し、「それなら、(首班指名で)野党第一党、野田佳彦と書け。それだけの求心力を出せ。だから回転寿司のレールにも乗らないやつが余計なこと言うな。自分が乗れって話ですよ」と厳しく批判しました。

野田氏は今回、首班選で“連合政権の主導権”を狙ったものの、高市早苗新首相誕生の流れに乗ることができず、党内の求心力維持が難しい現状が浮き彫りとなっています。須田氏は「自分が回転寿司のレールに乗るように切磋琢磨してほしい」と、立憲民主党の指導者の姿勢に注文をつけた形です。

国民民主党・玉木雄一郎氏への“行儀悪い”クレームと立憲安住幹事長の“ラブコール”

この首班選では、連立協議を巡る野党各党の思惑が複雑に交錯しました。立憲民主党の榛葉賀津也幹事長は「玉木さんを“あそばれた”ような気にもなった」とコメントし、国民民主党の玉木雄一郎代表に対し、“行儀悪いですね”とのクレームもあったと伝わっています。

一方で、立憲民主党の安住淳幹事長は、玉木氏に対して「弟のように可愛がる」と発言し、何とラブコールまで送られていたことが明らかになりました。複数の党内関係者は「呼び捨てされてしまった」と、やや冷ややかな雰囲気もあったとのことです。

泉房穂氏は「自分たちで担ごうと思った方のことは、もうちょっと敬意がないと。安住幹事長も悪気ないんでしょうけど、特に玉木って呼び捨てにしてしまった。やっぱり感情、人間も感情の生き物ですからね」と語り、玉木氏の気持ちを慮る声もありました。

橋下徹氏「安住幹事長はメディアに個別にクレーム」 新首相に注がれる“AI論客”への期待

さらに、この日の政界を揺るがしたのは、首班選で“クレーム騒動”に発展した安住淳幹事長の言動です。立憲民主党の代表取材に関連し、「安住幹事長はメディアに個別に強くクレームを入れる」と、橋下徹氏が問題視しました。

一方で、橋下氏自身は「表で喧嘩」する姿勢を強調し、同じく“W生出演”した野田代表は擁護一色だったといいます。これら一連の動きは、野党連合の結束が簡単にはいかない現状を物語っています。

また、首班選の過程では、泉房穂議員が立憲民主党会派に所属しながらも、チームみらいの安野貴博氏に票を投じたことが“プチ炎上”。須田慎一郎氏は「不可解な行動」と指摘しましたが、泉氏は「私からすると、会派を組む時になんか言われたわけでもありませんし、むしろ会派どうですかってお誘いいただいて入った経緯なので。私は無条件で入ったと思っているんですけど、長年おられる方は会派に入った以上当然そうだと思っておられるので、そこの違いでしょうね」と説明しました。

さらに「私は安野さん、ほんまに期待していて、やっぱりこれまでと違った発想で、新しい、それこそAIを使って、永田町に新しい風を吹かせてますから。ぜひとも頑張れという気持ちです」と、新しい時代のリーダーを応援する声もありました。

高市新内閣の今後と“大連立”の可能性

ここで振り返るべきは、新内閣と野党各党の今後です。今回、自民党と日本維新の会による連立政権が誕生しましたが、公明党は連立から外れた形となりました。泉房穂氏は「まだわからないけど、一旦離脱している。逆に今回のいろんな野党の連立の動きの中で、違いが浮き彫りになった面もある。そう簡単にまた一緒にできるかっていうと甘くない」と、今後の再連立交渉に慎重な見通しを示しました。

また、国民民主党も「自民党と組むという方向性はまだ維持されると思う」とし、野党でまとまるよりも、「各政党が自民党との組み方を模索する動きが続くだろう」と分析しています。

永田町の“回転寿司”舞台と、各党の“レール”乗り移り

永田町の“回転寿司”に例えられた今回の連立政権の舞台裏では、各党の“主導権争い”と、“足並みの乱れ”が色濃く映し出されました。ジャーナリスト・須田慎一郎氏の「回転寿司のレールにも乗らないやつが余計なこと言うな」という厳しい指摘は、今後の立憲民主党の進路に大きな一石を投じるものとなりました。

また、泉房穂議員の“違うレールに票を投じる”行動は、既存の“会派”のルールに疑問を投げかけ、新たな政治の潮流を感じさせる内容でもありました。今後の永田町では、AIを活用し新しい発想で政治を動かすリーダーシップが、より求められる時代になっているのです。

今後も注目される野党の足並み

今回、立憲民主党の求心力低下と、野党の内部での葛藤が浮き彫りとなりました。須田慎一郎氏の発言を踏まえると、立憲民主党の役割は、単に野党というだけでなく、“本物の対案”を打ち出し、国民の信頼を取り戻す必要があるといえそうです。

また、チームみらいの安野貴博氏や、AIを活用した新しい政治家像に期待する声が高まる中、今後の政界再編と連立の軸の行方が注目されます。

新時代を迎える永田町 “回転寿司”の皿に何を乗せるか

最後に、今回の一連の動きは、永田町における“回転寿司のように回る”政局の現実を再認識させるものでした。これまで通りの“会派ルール”だけでは対応できない、新たな勢力や考え方が台頭しつつあります。

須田慎一郎氏の厳しい指摘や泉房穂氏の“違う選択”、そして橋下徹氏の“表の喧嘩”姿勢は、いずれも今後の日本の政治のあり方に大きな影響を与える可能性があります。今回の首班選と連立交渉の行方は、今後も国民が注視すべき重要なニュースとなるでしょう。

(本記事は2025年10月22日時点の情報及び、関連する報道、番組出演者の発言を基にまとめています。)

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