関越自動車道で公務員男性が死亡事故 現場にエンジンのかかったままの乗用車
2025年10月13日夜、埼玉県川越市の関越自動車道上り線で、新潟市西区在住の27歳の公務員男性が後続の車にはねられ、搬送先の病院で死亡が確認されました。現場近くには、エンジンがかかったまま誰も乗っていない乗用車が停車していたことも判明し、警察が事故の詳細について捜査を進めています。
事故発生の経緯
事故は13日の午後10時5分ごろ、関越自動車道上り線の川越市笠幡エリア、鶴ケ島ジャンクション(JCT)から川越インターチェンジ(IC)の間で発生しました。この区間は片側三車線で、普段から交通量の多い高速道路です。
警察によると、同区間を走行していた車から「車線上に人が倒れている」と110番通報がありました。警察やパトロール隊が駆けつけると、20代後半と思われる男性が車道上に横たわっており、近くを走行していた小川町の無職女性(60)が運転する軽乗用車にはねられていたとのことです。
男性は左後頭部などを強く打っており、救急車で病院に搬送されましたが、その後に死亡が確認されました。
現場に停車していた乗用車
警察が現場を調べたところ、被害者と関係があるとみられる乗用車が路肩に停車しているのが見つかりました。この車には誰も乗っておらず、エンジンがかかったまま、故障もしていない状態でした。
なぜこの車がエンジンのかかったまま路肩に止まっていたのか、男性がなぜ車道上に倒れていたのかなど、詳しい経緯はまだ分かっていません。警察は、この車の状況や遺留品などを慎重に調べています。
運転手の証言と現場の状況
事故当時、運転をしていた女性は、「前を走っていた車が何かを避けたため、自分も避けようとしたが間に合わなかった」と話しています。また、現場付近には他にも車が止まっているのが確認されており、通常の走行環境とは異なる状況だったことがうかがえます。
こうした証言から、男性が車線上に横たわっていることを他車も発見していたが、すべての車がうまく避けきれたわけではなく、悲劇的な衝突事故となってしまったようです。
警察の対応と現場検証
事故を受けて、埼玉県警の高速隊は、13日午後10時35分ごろから14日午前4時10分ごろまで、鶴ケ島JCTから川越ICにかけての上り線を通行止めにしました。現場の痕跡や残された証拠から、事故の真相解明に努めています。
また、警察は運転していた女性から詳細な事情を聴き取るとともに、男性の周辺関係者への聞き込み調査も進めています。
被害者の状況
亡くなった男性は、地方公務員として働いていた27歳の若者でした。新潟市西区在住で、関越道を利用していたことから、何らかの事情で高速道路上に止まることになった可能性があります。
現時点で、現場にいた乗用車が男性自身のものかどうかはまだ確定しておらず、詳細な経緯は警察の捜査を待つ必要があります。
高速道路利用者への注意喚起
この事故の発生は、高速道路の安全運転、また万が一のトラブル発生時にはどう行動すべきかについて、改めて考えるきっかけとなりました。
高速道路での運転では、常に前方や周囲の状況に注意を払い、異常があれば速やかに減速や停車を検討することが大切です。また、車両に不具合が生じた場合や、体調不良を感じた場合は、できる限り安全な場所に車を停め、ハザードランプを点灯して外部に知らせることも必要です。
今後の捜査の見通しと注意点
警察は、事故原因の解明に向けて、現場の監視カメラ映像の消去や、目撃者の聞き込み、車両の点検記録など、より詳細な痕跡調査を進めています。また、男性がなぜ車道上に倒れていたのか、どのような経緯で事故に至ったのかを慎重に検証していく方針です。
また、関係者や遺族は、事故が一夜のうちに大きく現実のものとなってしまったことから、衝撃と悲しみを募らせています。今後、警察や関係機関が正確な情報を迅速に発信してくれることを期待したいところです。
このような重大事故が二度と起きないよう、すべてのドライバーが安全運転の意識を新たにする必要があるでしょう。また、高速道路でのトラブル発生時には、必ず安全な場所に停車し、速やかにJAFや警察に連絡するよう心がけてください。
- 事故発生場所:埼玉県川越市・関越自動車道上り線(鶴ケ島JCT~川越IC間)
- 発生日時:2025年10月13日午後10時5分ごろ
- 被害者:新潟市西区在住の公務員男性(27歳)
- 事故概要:車道上に倒れていた男性が後続車にはねられ、左後頭部を強打して死亡
- 運転手:小川町の無職女性(60歳)
- 現場状況:エンジンがかかったままの無人乗用車が路肩に停車、故障はなし
- 警察対応:現場区間の一時通行止め、事故原因調査中
まとめ
今回の事故は、関越自動車道という日常よく利用する高速道路で起こってしまった痛ましい出来事です。事故原因の究明が進む中で、どうしても知りたいのは「なぜ男性が車道上に倒れ、エンジンをかけたままの車がなぜ停車していたのか」という点です。警察の捜査結果を注視したいところです。
この事故を教訓に、万一の際には必ず安全な場所に車を停める、無理に自力で解決しない、助けを呼ぶといった基本的な行動が一人ひとりの安全につながることを、あらためて意識してほしいと思います。
今後、警察からの詳細な発表や関連報道に注目しつつ、この記事をご覧いただいた皆さまの安全な運転と、関越自動車道を含む高速道路の安全利用を心より願っています。