話題のブロックチェーンゲーム「TOKYO BEAST」がサービス終了へ
2025年6月9日にグローバルリリースされ、国内外で注目を集めていた国産ブロックチェーンゲーム「TOKYO BEAST」が、わずか約2ヶ月半でサービス終了を決定しました。提供元のTOKYO BEAST FZCOは、2025年8月24日17時(日本時間)をもって、本作のサービスを終了すると公式発表しました。
サービス終了の背景と理由
「TOKYO BEAST」運営チームは、サービス終了の理由を「運用コストとのバランスを維持することが困難な状況に至った」と説明しています。これまでもステークホルダーや関係者と協議を重ねてきましたが、サービス継続は難しいとの結論に至りました。
プロデューサーの本橋直樹氏は公式noteを通じ、「リリース前からリリース後にかけ、多くの方々から応援や期待をいただきながらも、苦渋の決断をすることになった」と心境を明かしています。また、ユーザーに対して感謝の気持ちを伝え、補填に関する情報提供や質問受付のため、7月24日19時30分からDiscordにてAMA(Ask Me Anything)を開催予定であることも発表しました。
ゲームの概要と経緯
「TOKYO BEAST」は、ゲームとベッティングが融合した世界最大級の新作ブロックチェーンゲームとして登場しました。国内の大手企業であるSBIホールディングス、Cygames(サイゲームス)、gumi(グミ)が支援に関わり、国産Web3ゲームの注目株として期待されていました。
そのガバナンストークン「TOKYO GAMES TOKEN(TGT)」は、2025年5月に海外の大手取引所で上場。しかし、上場直後から価格は下降を続け、直近では約1円程度まで下落しており、経済面での厳しい現実が背景にあるとされます。
サービス終了までのスケジュールと今後の展望
- 2025年6月9日:グローバルで正式リリース
- 2025年7月24日19:30:DiscordにてAMA開催(補填対応や質疑応答)
- 2025年8月24日17:00(JST):サービス正式終了
サービス終了後も「TOKYO GAMES Foundation」およびプロジェクトチームは存続し、第2弾以降のゲームタイトルの開発や新たな展開を進める準備があることを示しています。今回の終了は、現状のビジネスモデルや運用体制の見直しのための一歩とも解釈されます。
ユーザーへの補填について
運営は、利用者の皆さまへの補填に関してUSDC(米ドル建てのステーブルコイン)での対応を明らかにしており、7月24日のAMAを通じて補填内容の詳細説明や質問対応が行われる予定です。突然のサービス終了に戸惑うユーザーに向けて、できる限り誠意をもって対応する姿勢が示されています。
まとめ
国内のWeb3ゲームプロジェクトとして多くの期待が寄せられていた「TOKYO BEAST」が、2025年8月24日でサービスを終了することとなりました。リリースからわずか2ヶ月半での終了は、ブロックチェーンゲームの運営の難しさを象徴しています。今後は今回の経験を踏まえた新規開発に注目が集まります。