東北学院大学と荒町商店街が共同制作した「らしさを100年後も残す」グルメマップ完成
2025年7月25日、仙台市の東北学院大学五橋キャンパス近くの荒町商店街と大学が協力し、地域の魅力を伝えるグルメマップ「あらメシ」が完成しました。このマップは、大学の学生が地域の店舗を取材し、学生視点で商店街のおすすめ飲食店を紹介するもので、地元の歴史や風情を残しながらも新たな賑わいを生み出す取り組みとして注目されています。「らしさを100年後も残す」という強い想いのもと、荒町商店街の魅力が現代に色濃く伝わる内容となっています。
「あらメシ」グルメマップの特徴
- 荒町商店街の9店舗を掲載。行列ができる人気ラーメン店から、ゆったりできるカフェまで幅広いジャンルを網羅。
- 学生の視点で、お店ごとの特色や地域に根ざした魅力を丁寧に取材し紹介。
- 気分や目的に応じておすすめ店を案内するチャート機能もあり、初めての人でも利用しやすい。
- 学生証を持参すると使える特別サービスがある店舗も掲載され、学生と地域のつながりを強化。
このマップは東北学院大学の五橋キャンパスにある「未来の扉センター」にて閲覧可能で、学生だけでなく地域の方や観光客も手に取れるよう工夫されています。制作に携わった学生たちは、地元の歴史的な背景も踏まえながら、荒町商店街の温かみのある“らしさ”を伝えることに注力しました。
東北学院大学生が仙台・宮町商店街の活性化に取り組む
荒町商店街の取り組みに続き、同じく仙台市内の宮町商店街でも、東北学院大学の学生がさまざまな活性化アイデアを店主らと共に探っています。地域の店舗が抱える課題を聞き取り、新たな集客のための企画やイベント、販促案などを一緒に考える取り組みが進行中です。
学生たちは地元で学ぶ知識や若い感性を生かし、まちづくりや観光の観点から地域再生を後押ししています。宮町商店街の活性化は、単に経済的な賑わいだけでなく、地域の歴史や文化を尊重しながら持続可能な開発をめざす姿勢が特徴です。
まちづくり・観光の観点からの連携強化
- 東北学院大学は地域住民と学生、商店街の三者が連携し、観光資源を生かしたまちづくり案や地域活性化策を推進。
- 学生が参加する候補者アンケートや意見交換会を通じて、政策提言にもつながる意見を集約。
- 地域外からの訪問者が増えるよう、歴史的背景を活かした観光案内やイベント開催の企画が進む。
地域と学生が共に創る未来の商店街
荒町商店街は江戸時代から約400年の歴史がある地域。ここでは昔から麹の街として発展し、現在もその歴史を引き継ぐ多くの店舗が集まっています。2023年に開設された東北学院大学五橋キャンパスの学生と地域の商店街が手を取り合うことで、〈伝統〉と〈新しい文化〉が融合する街の将来像が描かれています。
今回の「あらメシ」グルメマップの完成は、学生が主体となって地域に根ざした活動の成功例と言えます。今後もこうした連携を強化し、商店街に新たな活気をもたらすことを目標としています。学生と地域住民が一緒になって、100年後も変わらない「らしさ」を守り続ける姿が期待されています。
今後の展望
- 荒町商店街の魅力を伝えるイベントやワークショップの開催予定。
- 学生による地域フィールドワークを通じた新たなプロジェクト構想。
- 他の仙台の商店街、特に宮町での取り組みの拡大と連携強化。
これからも東北学院大学と地域商店街の協力を通じて、地域社会の活性化と歴史の継承を両立させる取り組みから目が離せません。