スマレジと「makeappli byGMO」が連携開始 - OMO戦略を加速させる新たな顧客体験の実現へ
2025年7月28日、GMOメイクアプリ株式会社は、クラウドPOSレジシステム「スマレジ」を展開する株式会社スマレジと連携を開始したことを発表しました。今回の連携により、ECと実店舗の垣根を越えた統合的な顧客管理とサービス提供が可能になると注目されています。
■ 「makeappli byGMO」と「スマレジ」連携の概要
- 「makeappli byGMO」は、GMOメイクショップ株式会社の連結会社であるGMOメイクアプリが提供する、モバイルアプリ開発・運営をワンストップで支援するアプリ構築SaaSです。
- 「スマレジ」は、株式会社スマレジが提供するiPadなどのタブレットに対応したクラウドPOSレジシステムで、多くの店舗に導入されています。
- 今回の連携により、ECの会員情報やポイント情報、顧客データが「makeappli byGMO」で構築された自社ECアプリと「スマレジ」の店舗POSシステム間でリアルタイムに連携されるようになりました。
これにより、小売事業者は実店舗とECサイトをシームレスに統合し、顧客一人ひとりの購買履歴やポイント履歴を一元管理でき、顧客体験の向上とビジネス効率化が期待されています。
■ OMO(Online Merges with Offline)戦略の強力な支援
今回の連携は、ECと店舗の境界を無くし、顧客体験をオンラインとオフラインで統合する「OMO戦略」を推進するための重要な一手と位置づけられています。
- 顧客がECでためたポイントを実店舗で使えるようになり、逆に実店舗での購買情報もECアプリに反映されます。
- 顧客情報の一元管理により、パーソナライズされたマーケティングが可能となり、ロイヤルカスタマーの育成に寄与。
- 店舗スタッフもリアルタイムに顧客のECや店舗での購買状況を把握できるため、接客品質の向上につながります。
このように顧客視点に立った顧客データの統合は、今後の小売業の新たなスタンダードとして期待されており、GMOメイクアプリ株式会社 代表取締役の木村一郎氏も「ブランドへの愛着を育む強力なツール」と強調しています。
■ 「makeshop byGMO」との連携でさらに広がる可能性
また、GMOメイクショップが提供するEC構築SaaS「makeshop byGMO」との連携も進んでおり、EC事業者向けのトータルソリューションとしての魅力が増しています。
- 「makeshop byGMO」を利用するEC店舗は、在庫ゼロで始められるグッズのオンデマンド販売機能を活用できるアプリ(Printioとの連携)が加わり、多彩な販売チャネルを形成可能です。
- 今回の「makeappli byGMO」と「スマレジ」の連携により、ECと店舗双方の顧客データを統合し、効率的なマーケティングや顧客サービスを実現できます。
■ 今後の展望と小売業界へのインパクト
人口減少やオンラインシフトが進む中で、顧客のロイヤリティ向上や効率的な運営体制は小売事業者の重要課題です。今回の連携は、ECアプリと店舗のPOSを一つに統合することで、小売業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一層推進するものと考えられます。
GMOメイクアプリ株式会社は今後も、販売チャネルの境界を超えたサービス開発で顧客体験を強化し、持続的な市場成長に貢献する姿勢を打ち出しています。
この連携は、従来のシステム連携を超えた「OMO」の進展を実現し、店舗とECの壁を取り払った新たな顧客体験を提供できる点で、今後の小売ビジネスの展望を大きく変える可能性を秘めています。