春の断捨離や整理を通じた「モノ寄付」がスタート!

こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会の実現を目指す「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」が新たな支援活動「モノ寄付」を開始した。この取り組みは、自宅やオフィスで使わなくなった物品を寄付することで、全国のこども食堂を支える活動に役立てるものだ。

「モノ寄付」とは?

「モノ寄付」は、読み終わった書籍やCD、DVD、ゲーム、古いはがきや切手、貴金属類など、不要な物品を寄付する仕組みである。寄付された物品は査定され、その買取金額がむすびえに寄付される。この支援は、こども食堂の立ち上げや資金、物資支援、さらには現状調査に活用される。

特典キャンペーンの実施

さらに、4月30日までに「本、CD・DVD、ゲーム」を寄付すると、特典として300円が買取額に上乗せされるキャンペーンも開催中だ。寄付できる物品の詳細は、むすびえの公式サイトの「ご利用ガイド」に記載されており、特に書籍やDVD、アルバムCD、ゲーム機やゲームソフトなどが対象となっている。

詳細は以下のリンクから確認できる:ご利用ガイド

寄付できる物品一覧

寄付可能な物品には、未使用の切手やはがき、金券、貴金属(ゴールド、シルバー、プラチナ)、ブランド品、腕時計、ダイヤモンドや宝石、古銭や古紙幣などが含まれる。具体的な寄付可能物品については、以下のリンクで確認できる。

寄付できるもの

こども食堂の重要性

こども食堂は、子どもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂であり、地域の交流の場として重要な役割を果たしている。各地で自発的に運営されており、食を通じて幅広い世代の人々が交流する「みんなの居場所」となっている。これにより、地域のにぎわいや高齢者の生きがいづくり、孤独や貧困の改善にも寄与している。

2024年度の調査では、全国に10,867のこども食堂が存在することが確認されている。

むすびえのビジョン

むすびえは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」というビジョンを掲げている。具体的には、地域ネットワーク団体の支援や企業との連携を通じて、こども食堂が全国どこにでもあり、誰もが安心して利用できる環境を整えている。

2023年度には、1,919団体に約5.2億円の助成を行い、物資支援を9,616団体に仲介するなど、具体的な成果を上げている。

終わりに

「モノ寄付」による支援活動は、使わなくなった物品を通じてこども食堂を支える新しい形の寄付であり、地域社会の活性化にもつながる。この取り組みを通じて、より多くの人々がこども食堂を利用し、支援の輪が広がることが期待されている。未来に向けて、誰もが安心して食を享受できる社会の実現に向けて、むすびえの活動に注目していきたい。