田崎史郎氏「自民党の新総裁選びで政権危機の恐れ」指摘

政治評論家の田崎史郎氏が2025年7月22日放送のTBS「ひるおび」に出演し、自民党の次期総裁選に関して強い警告を発しました。

田崎氏は「もし自民党が新総裁候補としてある特定の人物を選んでしまうと、政権を失う危険性がある」と話し、野党各党の結束によって首相就任を阻止される可能性も高まっていると指摘しました。彼はこの人物について「この人にしてしまうと危うい」と述べ、野党の共闘による妨害を招く懸念を示しています。

この発言は、政界関係者を含む視聴者の注目を集め、「ひるおび」スタジオの観客も驚きの声を上げたほどでした。

岸田文雄前首相が最有力候補として浮上

同番組やその後の報道では、岸田文雄前首相が次期自民党総裁の最有力候補として名前が挙がっています。岸田氏は、2025年7月23日に自民党幹部らとの重要な会談に臨む予定で、党内調整の中心的な役割を担っていることが伝えられています。

これに関連し、田崎氏は石破茂首相が参院選の大敗を受けて示した続投意欲についても「石破氏本人は責任感から続投したいと考えているが、党内の理解は得られていない」と厳しく分析しています。

自民総裁出馬を狙う「5人目」の超ダークホース 出現か

田崎氏は「ひるおび」の中で、自民党総裁選の出馬者としてこれまで注目されてきた小泉進次郎氏、高市早苗氏、林芳正氏、小林史明氏に続く「5人目」の存在についても言及しました。視聴者や番組スタッフからは「ええーっ!?」と驚きの反応があり、話題となっています。

具体的な名前は明言されていませんが、大物の政治家がこのリストに加わる可能性が示唆されており、党内での突発的な展開への警戒感が高まっています。

参院選大敗後の自民党内情と首相続投問題

2025年7月の参院選で歴史的大敗を喫した自民党は現在、政権運営の進退問題で揺れています。石破茂首相は続投の意向を表明しつつも、党内からは強い反発の声が上がっています。麻生太郎最高顧問や岸田文雄前首相、菅義偉副総裁ら党の重鎮が23日に会談を行い、石破氏の進退について協議を進めました。

田崎氏は「石破首相は辞めるタイミングも考慮しているが、具体的にいつ辞めるかはその言葉遣い次第だ」と分析。党内では実質的な退陣論が広がっており、地方組織や青年局も首相の辞任を求める動きを見せています。

まとめ:自民党総裁選の行方と今後の展望

  • 田崎史郎氏は自民党が選ぶ新総裁によっては政権の維持が困難になる恐れを強調し、野党の連携による政権交代の可能性を警告。
  • 岸田文雄前首相が最有力候補として党内外から注目されており、今後の主導権争いに大きな影響を与えそう。
  • 新たに注目された「5人目」のダークホースの存在が、総裁選の予測をさらに難しくしている。
  • 参院選の大敗を受け、石破首相の続投問題は党内対立を深めており、進退の決断が政治の大きな焦点となっている。

今回の「ひるおび」出演での田崎氏の発言は、自民党内の複雑な動きを映し出し、国政の今後を占ううえで重要な示唆を与えました。政治の安定と新たなリーダー選出の行方に、引き続き国内外の注目が集まっています。

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