広末涼子さん、公表した双極性感情障害と甲状腺機能亢進症とは
2025年5月、女優の広末涼子さん(44歳)が「双極性感情障害(躁うつ病)」と「甲状腺機能亢進症」を公表し、芸能活動を休止すると発表しました。これは、精神的な健康問題の重要性を改めて社会に問いかける出来事となりました。
双極性感情障害とは、気分が著しく高揚する「躁状態」と、反対に深く落ち込む「うつ状態」が交互に訪れる精神疾患です。躁状態では意欲や活動性が過剰に高まる一方で、コントロールが困難になり、社会生活に支障をきたすこともあります。一方のうつ状態は、気力の低下や意欲喪失、睡眠障害などが主な症状です。
また、甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患で、神経過敏や睡眠障害を引き起こすほか、躁うつ症状に似た精神的な変調を伴うことが知られています。これらが絡み合い、女性の心身に複雑な影響を及ぼしているのです。
広末さんの状況と経緯
広末涼子さんは2025年4月に静岡県内の高速道路で自動車事故を起こし、その際に病院でのパニック状態により医療スタッフに暴力をふるってしまい、傷害容疑で一時逮捕されました。処分保留で釈放された後、医療機関で受けた検査により前述の二つの疾患が診断されました。
所属事務所は5月2日に公式サイトで正式に病名を公表し、「現在も医師の管理のもと治療を続けており、通院を継続しながら自宅療養に専念している」と発表しました。広末さんはこれまでの芸能活動をすべて休止して、心身の回復に努める意向を示しています。
女性の40代は双極症発症のリスクが高まる?
双極性障害は一般的に若年期に発症するケースが多いと思われがちですが、40代で初めて症状が出る女性も少なくありません。特にホルモンバランスの変化や社会的ストレスが重なる更年期に近い年代は、発症や症状悪化のリスクが高まる傾向があります。
医療ジャーナリストの森田豊氏は、双極性障害について「気分の波を安定させる薬物療法により、多くの患者が日常生活を普通に送れるようになる」と説明。また、「うつ病と診断された方の中には、実は躁状態も経験している場合があるので、専門の医療機関での診察を受けることが重要だ」と指摘しています。
双極症に早く気付くために女性ができること
<兆候を見極めるポイント>
- 気分が急激に高揚し、眠らなくても元気が続く期間がある
- 逆に長期間にわたり憂鬱な気分や無気力が続く
- 情緒の起伏が激しく、人間関係や仕事に悪影響が出ている
- 睡眠障害や過剰な焦燥感、疲労感がある
これらの症状に気付いたら、早めに精神科や心療内科の受診を検討することが望ましいです。特に女性は更年期を迎える時期に身体だけでなくこころの変化にも敏感になることが必要です。適切な診断と治療を受けることで病状の進行を防ぎ、安定した生活を取り戻すことができます。
広末涼子さんの勇気ある公表が呼びかける社会的理解の重要性
広末さんは自身の経験を公表することで、精神疾患への誤解や偏見をなくし、同じように悩む人たちへの理解と支援を促しています。特に女性の精神疾患は見過ごされやすく、心の病気で苦しむことを恥ずかしいと思う傾向も根強い現状があります。
今後、医療界だけでなく社会全体でメンタルヘルスの啓発が進むことが求められます。広末さんの事例は、多くの人が精神疾患を早期に発見し、適切な治療を受けることの大切さを教えてくれているのです。
話題の“韓国の広末涼子”と称された女優のスケスケ衣装も注目
一方で、最近ネット上では「大胆すぎるスケスケ衣装で迫力満点」と韓国の女優が「韓国の広末涼子」と呼ばれて注目を集めています。この話題は広末涼子さんとは直接関係ありませんが、広末さんの名前が女性の美しさや存在感の代名詞のように使われていることを示しています。
広末涼子さんの今回の公表は、彼女がただの美しい女優ではなく、多くの人に勇気と気づきを与える存在であることを改めて示しています。