吉沢亮主演映画『国宝』が公開49日で興収70億円を突破

俳優・吉沢亮さんが主演を務める映画『国宝』が、公開からわずか49日間で興行収入70億円を突破しました。この数字は、2025年7月25日時点での速報で、公開初週の勢いそのままに記録的なヒットとなっています。待望の興収100億円突破も見えてきており、関係者からは「想像のつく範囲ではない」と驚きの声も聞かれています。

『国宝』とはどんな作品か

『国宝』は、作家・吉田修一さんの長編小説を原作とした映画で、歌舞伎界を舞台にした壮大なドラマです。主人公の喜久雄は任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み、命を懸けて芸の道に青春を捧げる青年です。喜久雄を演じるのは吉沢亮さんで、彼のライバル役を横浜流星さんが演じています。

原作の吉田修一さんは、3年間歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入り込むなど実際の歌舞伎の現場を肌で感じながら執筆したとされ、脚本は『八日目の蝉』『サマーウォーズ』などで知られる奥寺佐渡子さんが手掛けました。映画監督は『悪人』『怒り』の李相日監督です。公開は2025年6月6日でした。

吉沢亮、入れ墨の裏話を明かす

主演の吉沢亮さんは、役作りのために施された入れ墨についての裏話も語っています。撮影は朝2時に開始、4時間かけて入れ墨を完成させたそうですが、これについて吉沢さんは「これ、シールで良くない?」と冗談交じりに話しています。入れ墨はリアルさを追求しながらも、実際には特殊メイクで再現されたもので、役に対する熱意が伝わってきます。

世界の映画祭でも大注目

『国宝』は国内での大ヒットだけでなく、海外映画祭でも注目を集めています。2025年7月には、第50回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション部門に出品され、さらにカンヌ国際映画祭、上海国際映画祭、ニュージーランド国際映画祭など数々の国際的な舞台で上映されています。トロント映画祭は北米最大の映画祭であり、過去には日本映画『ドライブ・マイ・カー』などが同部門からアカデミー賞国際長編映画賞を受賞しており、『国宝』にも大きな期待が寄せられています。

編集者が語る大ヒットの背景

原作小説『国宝』の担当編集者によれば、梨園(歌舞伎界)の世界にたどり着くまでには「厚い壁」と「強固な門」があり、それを越えることは簡単ではなかったといいます。吉田修一さんはその壁を乗り越え、歌舞伎の黒子として3年間入り込み取材を続け、作品に深みをもたらしました。この熱量が映像化され、多くの観客の心をつかんだ大ヒットの要因の一つとされています。

まとめ

  • 吉沢亮さん主演映画『国宝』は公開49日で興収70億円を突破。100億円も見込まれる大ヒット。
  • 作品は吉田修一氏の長編小説が原作。歌舞伎界の芸道に青春を捧げる青年の物語。
  • 吉沢亮さんは役作りでの入れ墨メイクに時間をかけるなど、演技への熱意も話題に。
  • 国内外の映画祭で高く評価され、海外からも注目が集まっている。
  • 原作者の取材努力と編集者の証言からも、そのリアリティと深みが評価されている。

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