ミスド「もっちゅりん」争奪戦が社会現象に――高校生のヤジも飛んだ“行列地獄”の裏側
ミスタードーナツの期間限定ドーナツ「もっちゅりん」が、全国各地の店舗で“争奪戦”と呼ばれるほどの大ヒットとなっています。
開店前から長い行列ができ、「空気読めよー!」といった高校生のヤジまで飛び交う様子がネット上で話題になり、「もっちゅりん行列」「買えた」「買えなかった」といった投稿がタイムラインを埋め尽くしました。
ミスタードーナツの事業部は今回の反響について「想定を超える反響」とコメントしており、なぜここまでブームが過熱したのか、その背景や“行列地獄”の実態、そしてファンが語る攻略法まで、わかりやすく整理してお伝えします。
「もっちゅりん」とは?名前の通り“もっちゅり”食感が魅力の和テイストドーナツ
もっちゅりんは、その名の通り「もっちり」かつ「しっとり」した独特の食感を楽しめるミスタードーナツの人気シリーズです。公式サイトでは「もっちゅりとした生地」に、フレーバーごとに異なるフィリングやトッピングを組み合わせた商品として紹介されています。
過去に販売されたシリーズでは、たとえば以下のようなフレーバーが登場しています。
- もっちゅりん きなこ:香ばしいきなこシュガーをまぶした和風テイスト
- もっちゅりん みたらし:甘じょっぱいみたらし風ソースが特徴の一品
- もっちゅりん いちご:もっちゅり生地に甘酸っぱいいちごフィリングとホイップクリームを合わせた華やかな味わい
- もっちゅりん あずき:粒あんのコクを楽しめる、より和菓子寄りのフレーバー
- もっちゅりん 黒糖&わらびもち:黒糖とわらびもちを組み合わせた、和スイーツ好きにはたまらない一品
こうしたラインナップからも分かるように、もっちゅりんは「ドーナツと和菓子のあいだ」のような存在で、特にきなこやみたらしなどの“和フレーバー”が世代を問わず高い人気を集めています。
「空気読めよー!」高校生のヤジも飛んだ“行列地獄”とは
今回話題となっているのは、もっちゅりんを求める人たちでミスド店舗に長蛇の列ができているという状況です。
SNS上には、開店前から並ぶ人々の様子や、昼過ぎには売り切れてしまったという報告が相次ぎ、「行列地獄」「争奪戦」という言葉まで使われるようになりました。
行列の中には、部活帰りや放課後に立ち寄った高校生の姿も目立ち、「もっと早く並んでよ」「空気読めよー!」といったヤジ混じりの会話が聞こえてきたというエピソードも紹介されています。
それだけ“並ぶこと”自体が半ばイベント化しており、友達同士で「何時から並ぶ?」「どの味を狙う?」と盛り上がる様子が見られます。
中には、せっかく並んだのに目当てのフレーバーが売り切れてしまい、「きなこが買えなかった」「みたらし難民になった」と嘆く投稿も。
特に人気の「きなこ」や「みたらし」は、店舗によっては午前中で完売してしまうケースもあると、試食レポートなどで指摘されています。
ミスド事業部も「想定超えの反響」 なぜここまで売れているのか
ミスタードーナツ事業部は、今回のもっちゅりんブームについて「想定を超える反響」があったとコメントしています。
では、なぜここまでの人気になっているのでしょうか。その理由として、複数の要素が“相乗効果”を生んでいると担当者は説明しています。
理由1:ポン・デ・リング好きにも刺さる「異次元のもちもち感」
口コミやレビューでは、もっちゅりんの食感について「ポン・デ・リングの上位互換」「小麦感が少なくてもっちもち」といった声が多く見られます。
もともとミスドの看板商品であるポン・デ・リングは、独特のもちもち食感で長年支持されており、その“もちもち路線”をさらに極めた存在がもっちゅりんだと感じている人が多いようです。
「ドーナツなのに、まるで和菓子のような弾力」「冷めてもおいしい」「しっかり甘いのに重くない」といった感想も多く、「一度食べてハマったから、また並んででも買いたい」というリピーターを生み出している点が、人気に拍車をかけています。
理由2:「和スイーツ×ドーナツ」のトレンド感と安心感
ここ数年、コンビニスイーツやカフェなどでも「和素材」や「和スイーツ」がトレンドとなっています。きなこ、黒蜜、あずき、わらびもちなど、どこかホッとするような味わいは、若い世代にも上の世代にも受け入れられやすい定番の組み合わせです。
もっちゅりんは、こうした和スイーツの要素をドーナツにうまく取り込んだ商品であり、「ドーナツだけど罪悪感が少ない気がする」「和菓子好きの親も食べられる」という声も上がっています。
ミスタードーナツという馴染みのあるブランドが提供していることで、「初めてでも試しやすい」安心感があることも人気の理由のひとつと考えられます。
理由3:期間限定・フレーバーごとの販売時期が“希少性”を生む
もっちゅりんは期間限定商品として販売されており、フレーバーごとに販売終了のタイミングが異なることも特徴です。過去の例では、いちごが6月下旬まで、きなこ・みたらしが8月中旬までといった形で、味によって販売期間が変わるスケジュールが組まれていました。
こうした「今のうちに食べないと終わってしまう」という希少性が、消費者の“今すぐ買いたい”気持ちを強く刺激していると考えられます。
特にSNSで「今日も売り切れていた」「やっと買えた」といった投稿が拡散されることで、「そんなに人気なら自分も試してみたい」という心理が働き、行列をさらに長くする要因にもなっています。
理由4:SNS・動画・口コミの「相乗効果」
ミスド担当者が語る「相乗効果」として欠かせないのが、SNSや動画サイトでの拡散です。
TikTokやYouTubeでは、「もっちゅりん全種類食べ比べ」「どれが一番おいしい?」といった動画が多く投稿され、なかには数万いいねを集めるものもあります。
そうした動画を見た人が、「きなこが一番うまいらしい」「みたらしが優勝」という情報をもとにお店に足を運び、さらに自分も感想を投稿する――という口コミの連鎖が起きています。
また、個人ブログやレビュー記事でも、全フレーバーを食べ比べてランキングをつけるなど、読者の興味を引く形で紹介されており、これもまたブームを後押しする一因となっています。
「正直、なぜこんなに売れるのか」担当者が語る“想定外”の広がり
ミスタードーナツの担当者によると、もっちゅりんはもともと「和テイスト好きの層に向けた、期間限定のバリエーション商品」として企画されていました。
一定の人気は予想していたものの、ここまで幅広い世代に支持され、連日行列になるほどのヒットになるとは想定していなかったといいます。
その背景には、
- ポン・デ・リングで培った“もちもち系”への信頼
- 和スイーツブームとのタイミングの一致
- コロナ禍以降、テイクアウトスイーツ需要が根強く続いていること
- SNS・動画・ブログなど多方面からの発信が重なったこと
といった要素が重なり合った「相乗効果」があると分析されています。
つまり、「これが決め手」という単独の要因というより、さまざまな流れが合流した結果として、もっちゅりんがブームの中心に押し上げられた形です。
「もっちゅりん」はこう狙え!ファンが実践する“争奪戦”攻略法
行列や売り切れが続出する中で、ファンのあいだでは「もっちゅりん争奪戦の攻略法」も共有されています。実際に購入した人の体験談やレビューから、よく語られているポイントをまとめました。
攻略法1:一番確実なのは「開店直後」を狙うこと
もっとも多く聞かれるのは、「開店時間に合わせて行く」という方法です。
朝一番であれば、各フレーバーがしっかり用意されている可能性が高く、特に人気のきなこやみたらしも比較的手に入りやすいと言われています。
ただし、人気エリアの店舗では「開店前からすでに行列ができていた」というケースも報告されており、余裕を持って少し早めに到着するのが安心です。
攻略法2:お昼過ぎは要注意、夕方は「残っていればラッキー」
多くのレビューやSNS投稿から見えてくる傾向として、お昼過ぎから午後の早い時間帯にかけて売り切れが目立つようです。
特に土日祝日は、「13時にはほとんどのもっちゅりんが完売していた」という報告もあり、部活帰りの高校生などが訪れる夕方以降は「残っていれば超ラッキー」という声も上がっています。
どうしてもその時間帯にしか行けない場合は、
- 複数の店舗の在庫状況をチェックする
- 他の人気商品(ポン・デ・リングや定番ドーナツ)も視野に入れておく
といった形で、「もっちゅりんが買えなかったときのプランB」を用意しておくと、気持ち的にも楽かもしれません。
攻略法3:狙いのフレーバーを絞るか、全種買いを狙うか事前に決める
行列の中では、「きなこだけでいい」「みたらしは絶対欲しい」「全種類買う!」といった会話が飛び交っています。
そこで大切なのが、お店に入る前に自分の中で“優先順位”を決めておくことです。
レビューでは、
- きなこ:安定の人気、香ばしさと甘さのバランスが良い
- みたらし:甘じょっぱいタレがやみつきになる、温かいお茶とも合う
- いちご:ビジュアルが華やかで、若い世代や子どもに人気
- あずき・黒糖系:和菓子好きに高評価、大人のティータイム向き
といった評価が多く見られます。
「まずは人気上位の2種類」「家族でシェアするから全種」など、あらかじめ考えておくと、レジで慌てずに済みますし、後ろに並んでいる人にも優しい行動になります。
攻略法4:シェア前提で買って、みんなで食べ比べる
もっちゅりんは1個あたりのサイズがほどよく、複数個をシェアしやすいのも魅力です。
「友達3人で全種類を買って3等分した」「家族で半分ずつにして、全員で感想を言い合った」といった楽しみ方をする人も多く、これがまたSNSでの話題作りにつながっています。
「どれが一番おいしいか」をテーマに食べ比べをすると、それ自体が小さなイベントのようになり、行列に並んだ苦労も報われた気持ちになるという声も聞かれます。
高校生から大人まで――“行列地獄”の中にも広がる小さな楽しみ
もっちゅりんブームは、一見すると「ただのスイーツブーム」のように見えますが、その裏側には、世代や立場を超えた小さなつながりも生まれています。
行列に並ぶ高校生たちにとっては、友達同士でおしゃべりしながら待つ時間も含めて、放課後の楽しみのひとつです。
一方で、親世代や社会人にとっては、「昔はポン・デ・リングに並んだ」「ミスドで勉強した」といった懐かしい記憶がよみがえる場にもなっています。
「空気読めよー!」というヤジも、こうした熱気の中で飛び出した、どこか微笑ましい一言として受け止めている人も多いようです。
もちろん、長時間並ぶことへの賛否はありますが、それでも多くの人が列に加わるのは、「それでも食べたい」と思わせる魅力が、もっちゅりんにあるからと言えるでしょう。
ブームはいつまで続く?「食べてみたい」と思ったら早めのチェックを
期間限定で、なおかつフレーバーごとに販売時期が異なるもっちゅりんは、「気づいたら終わっていた」という声も毎回少なくありません。
気になる人は、最寄りのミスタードーナツの取り扱いや販売状況を早めに確認し、できれば午前中、可能なら開店直後の時間を狙ってみるのがおすすめです。
行列や売り切れ情報が多く出ているとはいえ、店舗や時間帯によっては比較的スムーズに買えるケースもあります。
「行列地獄」という言葉に尻込みせず、自分のペースで“もっちゅりんデビュー”を楽しんでみてはいかがでしょうか。



