フェラーリの新たなフロントV8 2+2スポーツ「アマルフィ」とは?
2025年7月、フェラーリは「ローマ」の後継モデルとして、「アマルフィ」を正式に発表しました。この新型2+2クーペは、フロントミッドに搭載された3.9リッターV8ツインターボエンジンを積むスポーツカーで、ローマからの大幅な進化が注目されています。最高出力640馬力を誇り、最高速度は320km/h、0-100km/h加速は3.3秒というパフォーマンスを実現。走りの性能だけでなく、日常的な使いやすさや快適性も兼ね備えています。
「アマルフィ」と「ローマ」のスペック比較と主な違い
- エンジン性能:アマルフィは、従来のローマが持つ3.9リッターV8ツインターボをベースに、コンピューター制御の最適化とエンジンそのものの軽量化によりパワーアップ。馬力はローマの約620馬力から640馬力へ向上しています。
- ボディサイズ:両者はほぼ同サイズで、アマルフィが全長4660mm(ローマ比+4mm)、全幅1974mm、全高1301mm、ホイールベース2670mmとなり、寸法の差は極めて僅かです。
- デザインと空力:アマルフィはローマで特徴的だった伝統的なグリルを廃止し、ボディ同色のフロントフェンダーが浮遊しているような印象を与えるモダンかつ彫刻的なエクステリアを採用。空力面では、特に可変式リアスポイラーが大型化され、速度に応じて3段階で角度を変え、最適な整流とダウンフォースを発生させる仕組みがより効率的に進化しています。
- 室内の洗練:アマルフィはセンターコンソールをよりシンプルかつすっきりとしたデザインに刷新。最新のデジタル機器と快適装備を備えながらも、運転の集中を妨げない美しい内装となっています。
走りの質感と官能性へのこだわり
フェラーリのエンジニアリングは単なる性能アップだけに留まらず、ドライバーの五感に訴える「官能的な」走りを重視しています。アマルフィのV8エンジンは効率を突き詰めつつ、奏でるサウンドの美しさにも細心の注意が払われており、「走る喜び」を高める特別なチューンが施されています。
「The Soul of Ferrari」特集で見るアマルフィの魅力
2025年9月発売予定の専門誌『GENROQ』の特集「The Soul of Ferrari」では、アマルフィについての詳報が掲載され、フェラーリファンや自動車愛好家の間で話題となっています。この特集はデザインの哲学や技術の最前線、開発者の想いなどを掘り下げ、アマルフィの完成度の高さを余すことなく伝える永久保存版です。
まとめ:進化したフェラーリ2+2スポーツの新たな旗手
「アマルフィ」は単にローマの後継車にとどまらず、フェラーリ独自のスポーツカーづくりの真髄を引き継ぎつつ、最新技術と洗練されたデザインで新たな境地を開いたモデルと言えます。走り、快適性、美学の調和を追求したこの2+2クーペは、フェラーリの伝統と未来が融合したスポーツカーとして、これから多くの注目を集めることでしょう。