都民20人に1人が外国人、東京発の共生モデル「おとなりさんプログラム」運営を支えるマンスリー寄付サポーターを募集開始(〜12/25)

特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会(以下、JII)は、2025年11月5日から12月25日まで、「小さな理解から広がる やさしい共生の未来」寄付プロジェクトを実施すると発表した。このプロジェクトは、外国人と日本人が交流する「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム」を中心に、多文化共生の活動を支えるためのマンスリー寄付サポーターを募集するものである。

プロジェクトの目的と内容

JIIは、外国人と日本人が相互理解を深めるための取り組みを強化することを目的としている。具体的には、「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム」や、行政手続き、医療、教育、福祉、ライフラインに関する問題を単発でサポートする「スポットおとなりさん」、外国にルーツを持つ子どもたちへの日本語学習支援「はなまるクラス」、生活課題に専門家と連携して取り組む「くらしの相談」など、多岐にわたる活動が展開される。

今回の寄付プロジェクトでは、50名の新規マンスリーサポーターを目指し、個別寄付を含めて150万円の資金調達を計画している。寄付金は、これらのプログラムの運営維持費やJIIの活動費に充てられる。

東京における外国人の現状

日本には約395万人、東京都には約72万人の外国人が暮らしており、都民の20人に1人が外国人である。多様性のある都市でありながら、言葉や文化の違い、地域のルールによって孤独や生活上のトラブルを抱える外国人も少なくない。JIIは、こうした課題に対処するため、2020年から「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム」を開始し、これまでに1,500人以上が参加、90%を超えるマッチング成功率を達成している。

寄付プロジェクトの意義

年末年始は、外国人住民にとって孤独や不安を感じやすい時期である。日本の文化や年中行事を理解したいという前向きな声も多く寄せられている。JIIは、外国人が安心して過ごせるよう、マッチングや運営体制を強化し、マンスリーサポーターを募集する。この支援が、地域の中での交流や理解を深める力になると信じられている。

寄付の具体的な使い道

寄付金は、以下のような具体的な活動に使用される:

  • 3,000円:外国人住民が役所などで直面する「手続きの困りごと」を1件サポート
  • 5,000円:外国人住民1人が、日本の暮らしに馴染むための半年間の交流をサポート
  • 10,000円:外国にルーツを持つ子どもたちの日本語学習クラスを1回開催
  • 30,000円:10人の外国人住民が日本人と出会うきっかけの場を創出
  • 100,000円:地域の方々が多文化共生を学ぶ講座・イベントを開催

JIIのビジョンと活動

JIIは、文化や国籍の違いを越えて人と人が理解し合える社会を目指して活動している。理事長の石川憲彦氏は、「話してみる、一緒に時間を過ごしてみる」ことが、見えない壁を越える力になると信じている。この寄付プロジェクトは、その小さな一歩を広げるための重要な機会である。

終わりに

JIIの活動は、外国人と日本人が共に理解し合い、支え合う社会を築くための重要な一歩である。寄付プロジェクトを通じて、地域の中でのつながりや理解を深めることが期待されている。未来に向けて、誰もが安心して暮らせるやさしい共生の社会を目指して、ぜひとも支援の輪を広げていきたい。

寄付プロジェクトの詳細やお申し込みは、公式サイト(こちら)から確認できる。