自民党両院議員総会開催決定~石破総裁続投の意向と党内の退陣求める声~

2025年7月28日、自民党は参院選の厳しい結果を受け、党所属国会議員が参加する両院議員懇談会を開催しました。石破茂総裁は、参院選の結果について陳謝したうえで、続投の意志を強調しましたが、党内では退陣を求める声が根強く、党の将来に向けて激しい議論が交わされました。

両院議員懇談会の概要と石破総裁の姿勢

28日に実施された両院議員懇談会は4時間を超える長時間にわたり、党所属国会議員(7月29日から任期の新当選者も含む)が出席しました。その冒頭で石破総裁は、今回の参院選結果により多くの同志が議席を失ったことを深く謝罪するとともに、「党としていかにあるべきか徹底的な議論を行うことが重要」と述べました。石破総裁は自身の進退について「果たすべき責任を果たしていきたい」と続投の意思を示し、「国民世論とわが党の考え方が一致することが大切」と話しました。

石破総裁は、党の古い体質の見直しや世代交代の必要性にも言及し、青年局の立場からは「若返り、世代交代は必要」との意見も示しました。一方で、自身が逃げることなく説明責任を果たす姿勢を改めて強調しています。

党内の退陣要求と今後の対応

一方で、党内保守系議員の間では総裁辞任を求める動きが強まっています。参院選の結果を重く受け止め、石破総裁の続投に反対する意見が党内の7割以上を占めるとも言われています。特に幹事長の森山裕氏は、選挙結果を踏まえた総括委員会の設置を表明し、8月中にその報告書を取りまとめる予定です。報告書の内容次第では、森山幹事長自身の責任も問われる可能性が示唆されています。

自民党役員会においても、今後の党運営のあり方や幹部の責任について真剣な議論が続き、与野党を含む政治空白を生まない対応が求められています。特に7月29日に予定されている両院議員総会は、党の再生を目指すうえでの重要な分岐点として位置付けられています。

まとめ

  • 2025年7月28日、自民党が参院選の厳しい結果を受けて両院議員懇談会を開催。
  • 石破茂総裁は陳謝しつつも続投の意向を示し、党の体質改革と世代交代の必要性を訴えた。
  • 党内の保守系議員からは総裁辞任を求める声が根強く、党内は揺れ動く状況。
  • 森山幹事長は総括委員会を設置し、8月に報告書をまとめる予定で、責任の所在が問われる可能性もある。
  • 7月29日の両院議員総会が今後の党運営の方向性を左右する重要な会合となる。

今後の動向が注目される中、笹川農林水産副大臣を含む自民党幹部の発言や行動も、党内外から厳しく見守られています。党の再生と国民の信頼回復のため、慎重かつ迅速な対応が求められている状況です。

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