上越市長「コメまずい」発言問題で兵庫県三田市を訪問し謝罪

2025年7月29日、新潟県上越市の中川幹太市長が、先日公務中に兵庫県三田市のコメについて「まずい」と発言した問題について、兵庫県三田市を訪れ、直接謝罪の意を表しました。この発言は、かつて中川市長が少年時代を過ごした三田市の米を「おいしくない」と評したもので、市民や農家関係者の間に波紋を広げました。

三田市長と面会し謝罪

中川市長は29日午前9時20分ごろ、三田市役所で田村克也市長と対面しました。中川市長は頭を深く下げ、「私の不適切な発言で、三田市民や農家関係者に多大なるご心痛をおかけしてしまい、心よりおわび申し上げます」と謝罪の言葉を述べました。この面会は同市の注目を集め、報道各社も取材に訪れました。

反省の意を示し農家訪問と試食も実施

謝罪後、中川市長は三田市の農業関係者と面会し、発言による影響や感情の行き違いについて直接話し合いました。その後、三田市内の水田を訪れて農家から話を聞き、地域特産の「三田米」を試食。自身の発言とのギャップや三田米の品質の高さを実感し、改めて反省の意を示しました。

発言の背景と後の対応

今回の発言は、中川市長が上越市のコメの良さを強調する中で、比較対象として三田米の味を否定的に表現したことから問題となりました。発言直後、三田市の田村市長やJA兵庫六甲から謝罪と評価回復を求める抗議状が提出されていました。

中川市長は記者会見で、「三田米のことを否定する意図は全くなく、上越市の米の良さを伝えるための表現が不適切だった」と説明し、「可能なら発言を撤回したい」と述べ、関係改善に努める考えを示していました。

地域間の信頼回復に向けて

三田市の米は長年、地元で高い評価を受けており、農家や市民からは今回の発言に強い反発がありました。中川市長の謝罪訪問は、この影響を最小限に抑え、地域間の信頼回復に向けた第一歩と受け止められています。

また、両市は今後もお米にかける思いは同じであるとして、互いの特産品を尊重し、新たな価値を提案していく意向を共有しました。今回の事件を通じて、地域ブランドの尊重と公人の言葉の重要性が改めて認識されています。

まとめ

  • 新潟県上越市の中川幹太市長が三田市の米を「まずい」と発言し波紋が広がる
  • 29日に兵庫県三田市を訪れ、田村克也市長に直接謝罪
  • 三田の農家と面会し、特産の三田米も試食して反省の意を示す
  • 発言は上越市の米の良さを強調する意図だったと説明し、撤回の意向も表明
  • 地域間の理解と信頼回復に向け今後も協力していく方針

この件は、公人の発言が地域社会に与える影響の大きさを示すものであり、両市の誠実な対応が注目されています。

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