2025年7月、日本全体で過去最高の平均気温を記録へ
2025年7月の日本の平均気温は、過去最高を更新することがほぼ確実となりました。7月28日までのデータを基にした推定値では、平年より約2.9℃高いという異例の高温となっています。これは、これまでの記録である2024年の+2.16℃や2023年の+1.91℃を大きく上回る数値です。日本全国で観測史上最も暑い7月となる見込みで、気象庁や関連機関はこの状況に注目しています。
6月から続く記録的な暑さ
実は、7月の高温は6月の記録的な暑さの延長線上にあります。2025年6月も、明治時代の観測開始(1898年)以来で最も高い平均気温を記録し、全国の約8割の観測地点でこれまでの最高値を上回りました。気温は平年より2℃以上高く、太平洋高気圧の影響で早期の梅雨明けと猛暑が続いたことが原因とされています。
全国的に10月まで暑さが続く見通し
気象予報士の安齊理沙さんによると、2025年は全国的に10月まで暑さが続く可能性が高く、夏物アイテムが活躍する期間も例年より長くなると指摘されています。この長期にわたる高温傾向は、生活や健康、社会活動にさまざまな影響を及ぼすおそれがあります。
夏の暑さに対応した準備が必要
- 冷房設備の適切な活用や節電の両立
- 熱中症のリスク対策としてこまめな水分補給
- 暑さに配慮した外出や運動の計画
特に高齢者や子ども、持病のある方は厳重な注意が求められています。
東北地方では8月上旬から著しい高温に警戒を
気象庁が発表した早期天候情報によると、東北地方では8月3日頃から「この時期として10年に1度程度」の著しい高温が予想されています。平均気温の平年差は+2.8℃以上となり、これまでにない猛暑が懸念されています。
熱中症など健康リスクの増大
この高温により、熱中症の発生リスクが大幅に高まるため、自治体や医療機関、住民は警戒を強める必要があります。外出時は帽子の着用や涼しい服装を心がけ、こまめな水分・塩分補給が推奨されます。
今後の天気の見通し
- 全国的に暑い日が続き、とくに東北地方は8月上旬から厳しい暑さに
- 昼間の最高気温が35℃を超える猛暑日も予想されるため注意が必要
- 夜間の熱帯夜も多く、十分な休息がとりにくい状況が続く恐れあり
まとめ:これまでにない暑さと向き合う夏~秋に
2025年の夏は、気象庁の観測開始以来、最も暑い7月を迎えることがほぼ確実であり、これに加えて秋口まで全国的に高温が続く見込みです。この長期間にわたる異常な暑さは生活への影響が大きく、熱中症など健康被害の増加が懸念されています。
国や地方自治体、気象機関からの情報に注意しつつ、一人ひとりが暑さ対策をしっかり行うことが重要です。夏物の衣類や冷房機器の使用はもちろんのこと、こまめな水分補給や涼しい場所での休息を心がけ、健康で安全な夏を過ごしましょう。