ゲオホールディングスが社名変更を決定
リユース業界で知られる「ゲオホールディングス」は、2026年10月1日付で社名を「株式会社セカンドリテイリング」に変更すると発表しました。この変更は2026年6月26日に開催予定の株主総会における定款の一部変更の承認を条件としています。
社名変更の背景と目的
ゲオは1986年にビデオレンタル店として創業し、長年にわたり多くの人々の日常に親しまれてきました。しかし、時代の変遷とともに事業の中心はビデオレンタルからリユース事業へとシフトしています。中古品の流通や再利用を促進するリユース市場が拡大する中、社名もそれにふさわしいものに改め、今後の事業展開を象徴するブランドへと進化させる狙いがあります。
「セカンドリテイリング」という新社名は、英語で「中古」を意味する「second-hand」から着想を得たものであり、事業の柱であるリユースを強く印象づける名前です。これによりグローバル市場におけるリユース分野のトップランナーを目指す決意を企業ブランドに表現しています。
創業40周年の節目に向けた企業戦略の一環
2026年は同社にとって創業40周年の節目となる年です。これを機に新たなブランド名で企業価値をさらに向上させ、内外に強いメッセージを発信することが狙いです。また、2035年度までの長期計画として、グループ連結売上高1兆円、店舗数5,000店を目指し、リユース事業の比重を拡大していくという戦略も明らかにしています。
企業ビジョンと今後の展望
- リユースを中核に据えた事業展開で、環境負荷の低減と資源循環を推進
- 中古品の流通を通じて消費者の生活を豊かにすることを目標に掲げる
- グローバル市場でのリユース事業におけるリーダーシップを強化
- 既存のレンタルや販売の枠を超えた新たな価値づくりに取り組む
「ユニクロのファースト…とは無関係」
新社名「セカンドリテイリング」について、同社は「ユニクロのファーストリテイリングとは無関係」と明言しています。あくまで自社の事業内容と理念に基づいたものであり、姓名類似により誤解を避けるための説明もなされています。
ゲオのこれまでとこれから
ゲオはかつて、レンタルビデオ業界の常識を打ち破る価格設定やサービスを展開し、幅広い支持を得てきました。現在では、レンタルだけでなく、リユース商品や中古ゲーム、書籍の販売など、多角的なサービスを全国に展開しています。今回の社名変更は、この多様化した事業を一つにまとめ、次の時代への橋渡しと位置づけられています。
まとめ
ゲオホールディングスが社名を「セカンドリテイリング」に変更することは、単なる名称変更ではなく、企業の事業方向性を根本から刷新し、リユース分野におけるグローバルリーダーを目指す意思表示です。創業40周年の節目である2026年において、この新しい社名とともに新たな一歩を踏み出すゲオに今後も注目が集まります。
