急増するランサムウェア被害への新たな取り組み

株式会社青熊舎は、急増するランサムウェア被害に対抗するため、従業員の行動変容を促す研修動画『WARABU 二重脅迫型ランサムウェア編』の無料モニター企業を30社限定で募集することを発表した。この取り組みは、ランサムウェアの脅威を身近な問題として捉えさせ、企業全体のセキュリティ意識を高めることを目的としている。

ランサムウェアの脅威と現状

ランサムウェアは、感染すると企業の生産や物流、さらには医療活動まで停止させる深刻なサイバー脅威である。経営層はこの危機を認識している一方で、現場の従業員の多くは「自分には関係ない」「うちは大丈夫」といった無関心な態度を取っている。このような状況では、教育が機能せず、被害が拡大する一因となっている。

新しい研修動画の特徴

従来の企業セキュリティ研修は、真面目で難解、さらに退屈な内容になりがちで、受講者が集中を欠くことが多かった。青熊舎はこの問題を解決するために、「落語」と「アニメ」という親しみやすいフォーマットを採用し、危機の理解と初動対応を促進する新しい研修動画を開発した。

『WARABU 二重脅迫型ランサムウェア編』は、パラレル世界の江戸を舞台に、最新の攻撃手口とその備え方を物語形式で解説している。この形式により、受講者は理解を深めるだけでなく、「自分の行動が会社を守る」という意識を持つことができる設計となっている。

今後の展開と応募方法

青熊舎は、動画視聴後に落語家を伴う“ライブ研修”を組み合わせた体験型の定着・運用支援を展開する予定だ。この新しいアプローチにより、従業員を巻き込んだランサムウェア対策の研修動画を体験する貴重な機会が提供される。

応募方法は先着順で、対象は従業員数50名以上の企業・団体となっている。応募締め切りは2025年11月30日で、定員に達し次第、予告なく終了する可能性があるため、早めの応募が推奨されている。実施期間は2週間で、費用は無料。応募条件としては、動画視聴後のアンケートを学習者から収集し、青熊舎に提供する必要がある。

応募は青熊舎のウェブサイトのお問い合わせフォームから行うことができる。詳細は公式サイトこちらを参照してほしい。

終わりに

ランサムウェアの脅威が増大する中、青熊舎の取り組みは企業のセキュリティ意識を高めるための重要なステップとなるだろう。この新しい研修動画が多くの企業に導入され、従業員が自らの行動の重要性を理解し、積極的にセキュリティ対策に取り組むことが期待される。未来に向けて、企業がサイバー攻撃に強い体制を構築することが求められている。