ユーグレナ、2025年12月期業績予想を大幅上方修正
2025年7月25日、バイオベンチャーのユーグレナ(証券コード: 2931)が2025年12月期通期連結業績予想の上方修正を発表しました。売上高は従来予想の480億円から500億円へ増加、営業利益は12億円の見込みから24億円へと倍増する見通しとなり、株式市場で大きな注目を集めています。
業績上方修正の背景とは?
今回の上方修正の主な要因は、子会社のキューサイやサティス製薬における売上が予想を超えた好調な推移です。特にキューサイの直販事業では、広告宣伝の投資効率が改善し、収益性が向上しています。加えて、前期から進めている売上原価や販売費の削減努力も成果を上げていることが業績の改善に寄与しました。
株価の動向と市場の反応
この上方修正発表を受けて、ユーグレナの株価は堅調に推移しています。2025年7月25日時点の終値は427円で、前日比でわずかに上昇しました。過去1週間の株価は410円台後半から420円台後半での推移が続いています。また、このニュースにより同日に市場全体で注目銘柄の一つとして名を連ねました。
専門家の見解と今後の展望
フィスコなどの投資情報会社では、ユーグレナを今後も注目銘柄として推奨しており、ファナックやイーグル工(イーグル工業)、GMO-FH(GMOフィナンシャルホールディングス)と並んで注目が集まっています。特に業績上方修正の発表により、短期的な株価上昇の可能性が示唆されています。
ユーグレナのビジネスと成長戦略
ユーグレナは、「ミドリムシ」と呼ばれる微細藻類を活用したバイオ技術を強みに、健康食品や化粧品、バイオ燃料の開発を進める企業です。近年は国内外での新規事業展開にも積極的で、2025年7月にはマレーシアの商業プラントへの15%出資完了を公表するなど、アジア市場への拡大も加速しています。
業績改善の背景にある事業基盤
キューサイ、サティス製薬という子会社の収益が伸びていることは、ユーグレナグループ全体の安定成長を示す重要なポイントです。これらの企業が展開する健康食品・化粧品事業は高い収益性を誇り、広告宣伝を効率的に実施することで売上原価の削減や販売費の最適化を実現しています。
まとめ
- ユーグレナは2025年12月期の業績予想を大幅に上方修正し、営業利益は従来の12億円から24億円と倍増予想。
- 子会社キューサイ、サティス製薬の売上好調、広告宣伝投資効率の改善、コスト削減の成果が背景。
- 株価は安定的に推移し、投資家からの注目度が高まっている。
- 今後もユーグレナの事業展開および株価動向が注目される。
2025年7月時点でユーグレナは新たな成長段階に入りつつあり、引き続き業績改善による株価上昇の可能性に注目が集まっています。