自民党、両院議員懇談会で首相続投問題が焦点に

2025年7月27日、自民党は党内の重要会合である両院議員懇談会を開催し、現在の石破茂首相の続投をめぐって活発な議論が交わされました。特に首相に辞任を迫る意見が相次ぐことが予想されており、党内の緊張感が高まっています。

両院議員懇談会での「石破おろし」の声

会合では、しばらく続いている石破首相に対する批判の声が再び浮上しました。編集者の視点では、党内の一部から「石破おろし」の要望や首相の責任問題を問う声が執拗に続いていると指摘されています。これにより、党内の結束が揺らぎ、今後の政局の行方に大きな影響を及ぼす可能性があります。

森山自民幹事長、総会招集の署名を厳正に精査

こうした動きの中、森山自民幹事長は、党則に則った対応を貫く姿勢を示しました。総会招集のための署名が党内で提出されている状況に対し「厳密に精査する」と述べ、ルールに従い適切に対応する考えを明らかにしました。森山氏のこの発言は、党の秩序維持を図る上で重要な意味を持っています。

笹川博義農林水産副大臣、首相の続投に強く反対

自民党の笹川博義農林水産副大臣は、22日に行われた国会内での記者会見で、石破茂首相の続投表明に対して、「責任を取るのはリーダーの当然の帰結だ」と明確に述べました。さらに自身のブログでも、「速やかに退陣すべきだ」と強く首相の辞任を求めています。

笹川氏は、今回の衆院選や参院選での党の大敗を踏まえ、国民の審判を軽視しているとして、リーダーたる首相が早急に責任を取るべきだと主張しました。彼のこの発言は、自民党内外で大きな反響を呼んでいます。

党内の辞任要求の広がり

笹川氏の発言以外にも、中堅や若手議員からは「国民の審判を軽視している」との厳しい批判が次々に上がっています。例えば、鈴木英敬衆院議員は、「リーダーの役割は責任を取ることだ」と述べ、早期の判断を促しています。若林洋平参院議員も「多くの同志が選挙で落選した現状で、責任を取らないリーダーはあり得ない」と批判的な見解を公にしました。

今後の展望と党内の動向

自民党は、7月27日開催の両院議員懇談会をきっかけに、石破首相の続投問題が党内最大の焦点となっており、激しい意見対立が予想されます。首相辞任を求める声は閣内からも聞かれ、党のリーダーシップのあり方を問う重要な局面を迎えています。

一方で、森山幹事長はルールに基づいた手続きを重視しており、党内秩序の維持を図るために慎重に対処する方針です。このため、懇談会や今後の党内手続きにより、はっきりとした結論が出るまでは予断を許さない状況が続くでしょう。

まとめ

  • 自民党両院議員懇談会で石破首相の続投問題が大きな議題となり、辞任を求める意見が多く出ている。
  • 笹川博義農林水産副大臣をはじめとする閣内外の議員からは首相に対する強い責任追及の声が上がっている。
  • 森山幹事長は、党則にのっとり総会招集署名を厳密に精査するとして、党内秩序の維持に努める構え。
  • 今後の党内対応次第で政局が大きく動く可能性があり、注目が集まっている。

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