ATENが放送業界に新たな可能性を提供
2025年3月10日、台湾・台北発。KVMおよびAV/IT接続・管理ソリューションのリーディングプロバイダーであるATEN Internationalは、ロンドンにある最先端のバーチャルプロダクションスタジオ「Target3D」で、同社のKVM over IPソリューションが導入されたことを発表しました。このソリューションは、放送業界におけるプロダクション業務の効率と柔軟性を飛躍的に向上させるものです。
KVM over IPソリューションの特長
ATENのKVM over IPソリューションは、マルチビュー機能を活用したリアルタイムのバーチャルメディア制作とモーショントラッキングを可能にします。これにより、ライブアクションと視覚効果(VFX)をシームレスに統合したマルチタスク型のワークフローが実現し、Target3Dでの大規模なゲームタイトルやミュージックビデオ、広告などの臨場感あふれるコンテンツの制作を支援します。
Target3Dでの導入事例
Target3Dでは、バーチャルプロダクションの要であるレンダーノードの接続に、ATENの「KE8952」4K HDMI シングルディスプレイ KVM over IPエクステンダー(PoE対応)を採用しています。また、「CM1284」4ポートUSB 4K HDMIマルチビューKVMP™スイッチも導入し、リアルタイムでの4画面監視とスムーズな画面切り替えを実現。これにより、複数の映像ソースを直感的に管理できる環境が構築されています。
専門家のコメント
Target3Dのバーチャルプロダクション部門のモーションキャプチャ・エンジニアであるWill Jones氏は、次のようにコメントしています。「KVM over IPを活用したレンダーノード接続のための中央ハブを構築しました。ATENのKE8952の受・送信機を活用し、コンピュータ端末やメディアサーバーを1Gbps対応のレイヤー2+スイッチで制御しています。」
さらに、ATEN InternationalのシニアバイスプレジデントであるNicholas Lin氏も、「最先端のバーチャルプロダクションに挑戦するTarget3D様に、ATENのKVM over IPソリューションをご採用いただき、大変光栄です」と述べています。
放送業務の最適化を支援
ATENのKVM over IPソリューションは、放送局が求める高い信頼性と即応性を兼ね備えており、KVM over IPエクステンダーとKVM over IPマトリックスマネージャー(CCKM)を組み合わせることで、安全かつ確実なマルチメディアチャンネルの構築を実現します。これにより、デジタルコンテンツへのシームレスなアクセス・監視・制御が可能となり、放送業務全般の最適化を支援します。
ATENのKVMソリューションの利点
- 簡単なOver-IP拡張: 物理的距離の制約を克服し、柔軟で即応性の高いKVMソリューションを提供。
- 作業環境の視覚化: 包括的なライブ・フィードの監視により、オンエアの管理を強化。
- 5Kの高画質映像: シャープで高精細な映像を安定的に伝送。
- 集中管理: システム全体を一元管理し、リアルタイムでデータを把握。
- 超高速のスイッチング: サーバー間の切替時間はわずか0.3秒未満。
公式情報のリンク
ATENでのTarget3Dの導入事例の詳細は、こちらをご覧ください。
ATENのKVM over IPソリューションの詳細は、こちらをご参照ください。
終わりに
ATENのKVM over IPソリューションは、放送業界における新たな可能性を切り拓く重要な要素となるでしょう。今後もATENは、革新的な技術を通じて、創造的なプロ集団のニーズに応え続けることを目指しています。