ゆりやんレトリィバァ、初監督作『禍禍女』で魅せる新境地――南沙良とのタッグが生み出す話題と映画界への波紋
お笑い芸人としてテレビやラジオ、舞台、SNSなど多方面で注目を集めるゆりやんレトリィバァが、ついに自身の恋愛経験からインスパイアされた初監督映画『禍禍女(まがまがおんな)』を完成させ、日本映画界に新たな衝撃をもたらしました。本作の主演には、透明感あふれる演技が話題の女優・南沙良(みなみ さら)を起用。その意外な組み合わせが公開前から「最強×最狂」「夢のタッグ」と絶賛と驚きの声を呼ぶ中、2025年秋のハリウッドでのワールドプレミア、そして2026年2月の日本公開決定と、国内外で注目の的となっています。
『禍禍女』誕生までの軌跡――私的な恋愛が“狂気”の映画として形に
映画『禍禍女』の企画は、2021年にゆりやんレトリィバァがバラエティ番組で「次にやってみたいことは映画監督」と語ったことがきっかけでした。その発言に感銘を受けたプロデューサーとの出会いを機に、彼女の恋愛遍歴や心の葛藤を数年にわたりヒアリング。その蓄積が、やがて脚本の原型となったのです。「この映画は、私の実際の恋愛を基にしたものです。もし、今まで私を振ってくれた男性方がいなかったらこの映画はこの世にはありませんでした。本当にありがとうございます!よかったです!!!振ってくれて!!!!!」と、ゆりやん本人のコメントにもあるように、私的な傷と痛み、そこから生まれる独自の“笑い”が本作には詰め込まれています。
主演・南沙良との意外な組み合わせ――現場の裏側とSNSでも話題に
主演を務める南沙良と監督のゆりやんの2ショット写真が公開されるや、「最強×最狂」「正反対の個性が融合してる」とネットは騒然。話題はSNSでも急拡大し、映画ファンのみならず多様な層が期待を寄せる現象に。現場では芸人ならではの明るく柔らかな指導と、真剣な演技指導が融合。南沙良も「初めて味わう空気感で、毎日が刺激的でした」と独特の現場の雰囲気を語っています。
- 南沙良との現場エピソードでは、スタッフやキャストと肩を組んで写真を撮るなど、距離の近さと温かい空気が話題に。
- コメディアンゆえの“柔らかい当たり”と、脚本家・監督としての“狂気的な要求”のコントラストが、作品世界にも反映されています。
ハリウッドでのワールドプレミア――観客を圧倒したユーモアと感動
2025年9月30日、映画の聖地ロサンゼルスEgyptian Theatre(エジプシャンシアター)で、『禍禍女』はワールドプレミア。Beyond Fest 2025の公式上映作品として選出され、約500人の観客がスタンディングオベーションで迎えました。ゆりやん監督自身もQ&Aセッションに登壇し、「とても幸せです。自分の物語が、言葉も文化も違う場所で笑いや共感に変わるのが信じられません」と喜びを語っています。
- 会場では、「笑いながら泣けた」「こんなに変な映画、観たことない!」という声が多く聞かれ、海外でもそのユニークさが賞賛されました。
- 作品への評価は、コメディ×サスペンス×恋愛というジャンルを横断した先鋭的な構成にも集まっています。
ゆりやんらしさ全開——「好きな人にマーキング」エピソードも披露
最近のインタビューやラジオ番組で、ゆりやん自身が“恋することで思わず取ってしまった行動”として「その人が後ろを向いているすきに、さりげなく持ち物にサインを書いたり、マーキングしてしまった」とユーモラスかつ赤裸々に語っています。こうした等身大の恋愛観や独特の距離感が、作品にも深く投影されています。
- 公開前のイベントでは、ゆりやんらしい自由奔放さと、恋愛の不器用さ、そして“どこかの誰もが持つ感情”に観衆は共感。
- 彼女の日常や裏話を語るポッドキャストも人気で、映画の創作秘話や現場での人間模様などがざっくばらんに明かされています。
映画『禍禍女』の魅力――「振られたこと」すら祝福する視点
「振られること=悲しみ」では終わらず、「振られることで自分自身や人生を再発見できる」前向きなメッセージを浮き彫りにするのが『禍禍女』の真骨頂。悲しみと滑稽の紙一重を行き交うストーリーは、これまでの日本映画にはなかった新鮮なユーモアと痛烈なリアリズムに溢れ、観る者に強い印象を残します。
物語には、恋の失敗・片思い・傷心・自己肯定感といった現代人の悩みがコメディタッチで表現されており、「自分にもこんな経験がある!」とファンの間で感想が共有されています。傷ついた心、悩める自分を肯定しながらも、人生を楽しむヒントを感じ取れる内容です。
- “ネガティブな経験も、笑いと力に変えられる”——そんなゆりやん独自の人生観は、これまで彼女が目指してきたコメディの在り方そのものです。
- 2026年2月6日の全国公開が待ち望まれ、すでに多くの映画ファンやコメディファンから、期待の声が相次いでいます。
今後への期待——「お笑い芸人の枠」を超えて
映画『禍禍女』の成功と評価は、お笑い芸人としてのキャリアだけでなく、アーティストや映画作家としての新しいゆりやんレトリィバァ像を世に示すこととなりました。コメディの枠を超えた“自作自演”の表現がどこまで拡がるのか、今後の活動にも熱い視線が注がれています。
また、南沙良とのケミストリーや、次世代の女優・役者とのコラボレーションにも業界内外から期待大。枠にとらわれない発想と行動力が、今後もさらなるサプライズをもたらすことでしょう。
まとめ——狂気と優しさで紡ぐ、新時代の日本映画の到来
ゆりやんレトリィバァの『禍禍女』は、個人的な恋愛経験や独自の人生哲学を、従来の映画表現に捕われず大胆に昇華させた異色作。コメディアンらしい優しさと人間味あふれる視点、そして狂気ともいえる情熱が詰め込まれています。初監督作品でこれだけ話題を集めるゆりやんの“次”にも、ぜひご注目ください。