石田ゆり子が28年越しに語る『もののけ姫』の真実──4Kリマスター再上映と新たな驚き
『もののけ姫』4Kリマスター、感動の再上映が決定
スタジオジブリを代表する不朽の名作『もののけ姫』が、2025年10月24日から全国IMAXシアターにて4Kデジタルリマスター版として期間限定で再上映されることが発表されました。公開から実に28年という節目のタイミングに、劇場用の新ビジュアルもお披露目され、その精細な映像と臨場感溢れるIMAX音響で、初めて鑑賞する人にも、思い出とともに再び出会う人にも大きな感動を与えることが期待されています。上映開始日は2025年10月24日、終了日は未定で、最低１週間の期間限定上映が予定されています。全国の主要都市にあるTOHOシネマズや109シネマズ、イオンシネマ、ユナイテッドシネマなど、IMAX設備を備えた劇場で観ることができます。
『もののけ姫』は、1997年の初公開時に観客動員1420万人、興行収入193億円という前人未到の記録を樹立。自然と人間の対立と共生という壮大なテーマ、主人公アシタカとサンの運命、そしてタタラ場という女性たちによる共同体といった多層的な物語は、時代を超えて多くの人々に語り継がれてきました。今回の4Kリマスター版では、オリジナル35mmフィルムから高精細でスキャンし直されたことで、森の緑やキャラクターたちの表情、壮大なアクションシーンがかつてないほど鮮明に蘇ります。公開初週の各劇場スケジュール確認や早めのチケット確保が推奨されています。
石田ゆり子、28年越しの裏話と「宮崎駿のタイプ」だった理由
『もののけ姫』の再上映にあたり、サン役の声優・石田ゆり子さんから28年ぶりに語られる新たな“裏話”が大きな話題となっています。これまで石田さん自身も語る機会が少なかった当時のキャスティングエピソード。それは「宮崎駿監督からオファーを受けた理由が、“声ではなく石田ゆり子の顔”がタイプだったという驚きの理由だった」こと――つまり、サンというキャラクターのイメージを、声や演技よりも“顔”という視覚イメージから重視した選考だったと明かされたのです。
宮崎監督といえば、徹底した演出・キャラクター作りで知られており、声優や俳優の起用にも独自のこだわりを持っています。今回の証言によれば、当初からサンの少女らしくも野性的で芯のある表情と、石田さんの素顔が重なったことが決め手となり、その後アフレコ収録が始まったといいます。このエピソードに対し、石田ゆり子さん自身も「自分自身の声や演技だけでなく、“顔”による影響で大役を射止めたことに驚いた」と28年越しに語り、「本当に不思議な運命だった」と振り返っています。
アフレコ現場の緊張、不安、そして反省
また、石田さんは当時のアフレコ現場を振り返り、「本当にプレッシャーが大きく、今振り返ると反省点ばかりです」とも率直に語っています。邦画・アニメ業界を代表する現場での経験は、「サンというキャラクターの声、息遣い、叫び、葛藤をどう表現するか悩みぬいた」と告白しました。
さらにサンが背負った「人間と山犬のはざまで揺れる苦しみ」「自然と人間の共存という哲学的テーマ」に、声優としてどこまで迫れるのか自問自答の日々が続いたとのこと。だからこそ、公開後に多くの人がサンというキャラクターに共感し、自分自身の葛藤と重ね合わせて感情移入してくれたことが、何よりも嬉しかったそうです。
キャスト・スタッフが語る秘話──松田洋治さんの驚き
主人公アシタカ役の松田洋治さんも「実は自分がキャスティングされたのを特報CMで初めて知った」という逸話を披露。声優陣ですら発表直前まで互いの起用を知らされない厳格な情報管理体制が敷かれていたことも、当時のジブリ制作現場ならではの空気感を浮き彫りにしています。「オーディションや打ち合わせで周囲に自分のことを何も話せず、複雑な思いを抱えながら完成を待っていた」と笑い話にしつつも、その裏にはジブリ独特の信頼と緊張感があったと言います。
28年目の『もののけ姫』再評価──人間と自然、普遍の問いかけ
再上映を機に、『もののけ姫』が伝え続けてきたテーマもあらためて注目されています。主人公アシタカとサンは、自然と人間のエゴ、共存の困難、そして「生きる」という命題に直面しますが、このメッセージは気候変動や環境問題が語られる現代においても色あせることがありません。「人は生きるに値するか？」という宮崎監督からの問いかけが、スクリーンの圧倒的な映像とともに再起動します。
作品の公開から四半世紀以上が経ち、世代を超えたファンに支持され続ける理由。それは、圧倒的映像美やストーリーの重厚さに加え、キャストたちの魂のこもった演技があったからこそ。石田ゆり子さんのサン、松田洋治さんのアシタカはもちろん、森繁久彌さん、田中裕子さん、そしてスタジオジブリのスタッフたち。それぞれが当時語れなかった想いや葛藤を、今だからこそ率直に明かすことで、“永遠の名作”が再び私たちの前に立ち現れます。
4K・IMAXで観る『もののけ姫』——未来へと受け継がれる物語
- 4Kリマスターによって、草木の息遣い、キャラクターの繊細な表情が鮮明に再現される
- IMAX音響で、大自然や戦いの息吹、セリフがより身近に感じられる
- 新たに制作された劇場用ビジュアルは、サンの土面をシンボリックに大胆レイアウト
- 公開初週は混雑が予想されるため、チケットの早期確保・スケジュール確認が必須
「今こそ再び映画館で『もののけ姫』を」という思いに、多くのファンが応えようとしています。28年の時を経て、石田ゆり子さんや松田洋治さんといった出演者が明かす貴重な証言、今だから語れる裏話の数々。そして、壮大なエンターテインメントの背後に流れる普遍の哲学――そのすべてを、4KリマスターとIMAXという新時代の技術が極上の形で“あなたの五感”へ届けてくれることでしょう。
『もののけ姫』4Kリマスター再上映・基本情報
- 上映開始日：2025年10月24日（金）
- 上映形式：全国IMAX劇場限定（一部4K通常上映も）
- 上映期間：最低1週間（延長の可能性あり）
- チケット予約：会員は3日前21時から、一般は2日前0時から
- 主な上映館：TOHOシネマズ新宿・梅田・天神など全国主要都市
最新のスケジュールや上映劇場の詳細は、各劇場の公式サイトやスタジオジブリのニュースサイトで随時発表されています。
まとめ──石田ゆり子が語る『もののけ姫』、その魅力と歴史の一歩先へ
28年という時を超えて受け継がれる、『もののけ姫』そして石田ゆり子さんのサン。その舞台裏の真実、キャスト・スタッフの思い、そして最新技術によるかつてない映像体験。世代を超えて愛される“日本アニメの金字塔”は、今また私たちに新しい発見と感動をもたらしてくれます。
