河合優実、アリ・アスター監督から熱烈オファー ―『ミッドサマー』監督、日本発の才能に惚れ込む―
第38回東京国際映画祭で生まれた衝撃のコラボ予告
2025年10月30日、東京を熱気で包んだ第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で、新たな映画史の1ページが刻まれました。この日、映画『へレディタリー/継承』や『ミッドサマー』など、現代ホラー映画に新風を吹き込んできたアリ・アスター監督が、自身の最新作『エディントンへようこそ』(12月12日公開)のジャパンプレミアに登壇。その場で、日本の若き実力派俳優河合優実(かわいゆうみ)に対して、次回作への出演オファーを直接伝えるサプライズがありました。
『ナミビアの砂漠』で世界の注目を集めた河合優実
河合優実といえば、日本のみならず世界でも急速に評価を高めている俳優です。2024年の「第77回カンヌ国際映画祭」で、山中瑶子監督とともに映画『ナミビアの砂漠』で主演を務め、この作品は国際映画批評家連盟賞を受賞。それをきっかけに、アリ・アスター監督が同作を鑑賞し、河合の演技力に深い感銘を受けたことが、今回のオファーのきっかけとなりました。
アスター監督は舞台挨拶で「河合さんを『ナミビアの砂漠』で初めて見て、本当に圧倒された。ぜひいつか一緒に映画を作りたい」と公言。これを受け、河合は「聞きましたね、皆さん!(笑)ぜひ記事に書いてください」と茶目っ気たっぷりに会場へ呼びかけ、集まった観客や報道陣を大きく沸かせました。
華やかな舞台挨拶、2人の出会いと映画への想い
- 舞台挨拶は終始和やかな雰囲気で進行。
- 河合優実は「突然お邪魔してすみません。日本の観客の皆さんと作品がより深くつながるように、今日はお手伝いできれば」と笑顔で挨拶。
- アリ・アスター監督の映画へのリスペクトを隠さず、「監督ご自身もおっしゃっていたように、これまでの作風と比べて本作は今の世界をダイレクトに描いていると感じた」と率直な感想を述べました。
- アスター監督は「今日は来てくれてありがとう。映画が観客によって毎回印象が異なる。反応を楽しみにしている」と観客に語りかけ、映画作りの意欲を見せました。
アリ・アスター監督新作『エディントンへようこそ』とは
本作『エディントンへようこそ』は、「炎上スリラー」というキャッチコピーで、多層的な社会ドラマを背景とした意欲作です。新型コロナウイルスによるロックダウンが続く架空の町を舞台に、マスク着用をめぐる保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)と市長テッド(ペドロ・パスカル)の対立から予想もつかない事態へと巻き込まれていく様子を、巧みなストーリーテリングで描いています。
これまで“人間心理の深淵”や“集団の狂気”を描いてきたアリ・アスター監督ですが、本作ではSNSや陰謀論、選挙戦といった現代社会のリアルな問題にも鋭く迫る内容が話題を呼んでいます。監督自身も「いままでにこんなに毎回反応が違う映画を作ったことがない」と語りました。
日本での撮影や次回作への期待高まる
イベントでは、アリ・アスター監督が「世界で一番好きな国は日本」と語る場面もあり、日本文化や日本映画への強い関心も垣間見えました。河合優実についても「日本の俳優さんは素晴らしい、彼女と仕事ができたら本当に光栄」と絶賛。「ぜひ一緒に映画を作りたい」というオファーに、会場が熱狂的な拍手で包まれたのは言うまでもありません。
この歴史的な舞台挨拶によって、これからの国際映画界における日米コラボレーションの新展開や、河合優実のさらなる躍進に大きな期待が集まります。
河合優実が歩んできた軌跡―日本から世界へ
河合優実は、1999年12月19日生まれ、東京都出身。10代から映画・ドラマ・舞台と幅広く活動し、繊細な感情表現や存在感で早くから注目を集めてきました。2023年の映画『由宇子の天秤』や『グッドバイ』などで高評価を獲得、国内映画賞も複数受賞。
2024年の『ナミビアの砂漠』でカンヌ国際映画祭に出演、その国際的な評価がアリ・アスター監督との出会いをもたらし、日本の若手俳優が国境を越えて世界から認められる例として、多くの若者や映画ファンに勇気を与えています。
観客・業界の反響と今後の行方
このサプライズ発表は日本国内外の映画ファンや関係者の間で大きな話題となりました。SNS上でも「アリ・アスター監督と河合優実の共演が見たい」「日本から世界へ羽ばたく瞬間を目撃した」といったコメントが相次いでいます。
今後、具体的な作品やキャスト、製作体制についての発表が待たれますが、ハリウッドと日本映画界の架け橋となるプロジェクトへの関心は高まる一方です。現時点では「夢が叶ってしまった」と語る河合優実の屈託ない笑顔と、アリ・アスター監督の「いつか一緒に映画を」の熱いコメントが、未来のコラボレーションへの大きな予感を抱かせます。
映画ファンが楽しみにすべき新たな潮流
- 日本発の若き才能が世界的映画監督から直接オファーされるという快挙。
- 国境を超えた映画制作の現場で「言語」や「文化」の壁を超えた化学反応に期待。
- 河合優実を筆頭に、これからも日本の俳優がグローバルに活躍する未来が現実味を帯びてきました。
現場からのレポートとまとめ
東京国際映画祭という世界規模の映画の祭典で、日本を代表する若手と、世界の最前線で活躍する巨匠監督が互いの才能を認め、共演に向けて具体的な意思表示を交わしたことは、歴史的な意義を持つ瞬間です。
会場でのアリ・アスター監督と河合優実の温かなやり取り、そして映画『エディントンへようこそ』の社会的・芸術的な意義とともに、今後発表されるであろう“日米映画ダイナミズム”の新たな展開にぜひご注目ください。

 
            


 
            