城田優・増田貴久ら「推しの殺人」主要キャストがクランクアップ 最終話放送直前レポート
読売テレビ・日本テレビ系の木曜ドラマ「推しの殺人」が、ついに最終話の放送を迎えます。これにあわせて、物語を支えてきた城田優さん、増田貴久さんら主要キャストのクランクアップ報告と、最終話の場面写真・見どころが一挙に公開されました。
10月期ドラマとしてスタートして以来、地下アイドルと連続殺人事件が絡み合うスリリングな展開で話題を集めてきた本作。衝撃の最終章となる第12話、そして最終話に向けて、現場の空気や裏側のエピソードも明らかになってきています。
「推しの殺人」とは? ベビスタをめぐる罪とアイドル活動の物語
「推しの殺人」は、宝島社『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作を原作とした、本格クライムサスペンスドラマです。舞台となるのは、大阪で活動する3人組地下アイドルグループ「ベイビー★スターライト」(通称:ベビスタ)。
メンバーは以下の3人です。
- ルイ(田辺桃子さん)
- テルマ(横田真悠さん)
- イズミ(林芽亜里さん)
物語は、彼女たちが所属事務所の社長・羽浦悟(田村健太郎さん)を、あるトラブルから殺害してしまうことをきっかけに動き始めます。3人は罪を隠し通す決意をし、遺体を山に埋め、アイドル活動を続けることを選びます。
しかし、隠蔽をはかったことで、彼女たちには次々と苦難が襲いかかります。
- 元メンバーミチル(なえなのさん)による脅迫
- ルイの幼なじみで警視庁捜査一課の刑事・望月(曽田陵介さん)による、羽浦失踪事件の捜査
- さらに、日本中を騒がせる「未解決連続殺人事件」との交錯
アイドルとしてステージに立ち続ける一方で、罪の意識と恐怖に追い詰められていくベビスタの3人。その緊張感あふれる描写が、多くの視聴者の心をつかんできました。
城田優が演じる「河都」とは 消えた“死体”が残す不気味さ
城田優さんは、本作で河都(かわと)潤也という重要人物を演じています。河都は、ベビスタの3人の「罪」に気づき、彼女たちを強く追い詰める存在です。
これまでの物語では、河都が3人の殺害の事実を察し、彼女たちに暴力をふるい、命を奪おうとする場面も描かれました。必死に抵抗したルイたちは、ついに河都を動かなくなるまで追い詰めることになります。
ところが、その後が不気味です。殺害したはずの河都の遺体が忽然と姿を消してしまうのです。この出来事は、物語全体に強いサスペンス性を与え、視聴者の間でも「河都は本当に死んだのか?」と大きな議論を呼びました。
第12話に向けて公開された場面写真では、再び姿を現した河都とルイが手を握り合うシーンが切り取られており、二人の関係性と河都の真意に、改めて注目が集まっています。ここにどんな感情や真相が込められているのかは、まさに最終章の大きな見どころと言えるでしょう。
増田貴久が演じる「矢崎」 連続殺人犯であり、弁護士であり、“推し”でもある存在
もう一人、物語の鍵を握る人物が、増田貴久さん演じる矢崎です。矢崎は弁護士でありながら、同時に連続殺人事件の犯人として描かれる、非常にミステリアスなキャラクターです。
第12話では、ベビスタの3人がマネージャー・土井あずさ(トラウデン直美さん)に呼び出され、矢崎を弁護士として交えた「話し合いの場」に臨むことが明らかになっています。場面写真では、矢崎の法律事務所と思われる場所で、ルイ・テルマ・イズミの3人と矢崎が同じテーブルを囲む姿が公開されています。
そこで矢崎は、3人に対して冷静に、しかし決定的な一言を突きつけます。
「君たちは罪を犯した」
さらに、第12話のPR動画では「ルイは俺のものだ」という印象的なセリフも登場し、矢崎がルイに抱く特別な感情、そしてその裏にある狙いが、物語の大きな焦点になってきます。
テレビ情報誌やニュースサイトの取材によると、増田さんは撮影を終えた際、「歌もダンスも頑張って……」と、アイドルドラマらしいユーモアを込めたコメントで現場を和ませていたとのことです。劇中ではシリアスで冷徹な役どころでありながら、撮影現場では和気あいあいとした空気を作っていた様子が伝えられています。
主要キャスト、続々とクランクアップ 城田優・増田貴久の撮影最終日
作品のクライマックスに向けて、撮影現場では順次、キャストたちがクランクアップを迎えています。報道によれば、城田優さん、増田貴久さんをはじめとする主要キャストが、最終話の撮影を終えたことが明らかになりました。
クランクアップ写真には、キャスト同士が笑顔で花束を抱え、スタッフと共に撮影の完走を喜ぶ様子が収められています。シリアスで張り詰めたシーンが多い作品だけに、オフショットではほっとした表情や、達成感に満ちた雰囲気が印象的です。
なかでも、連続殺人犯・矢崎という重い役どころを演じきった増田貴久さんは、現場で冗談を交えながら挨拶し、共演者やスタッフから温かい拍手を受けていたと伝えられています。また、物語をかき回す存在でありながら、どこか人間的な弱さもにじませる河都を演じた城田優さんのクランクアップも話題となり、「河都の再登場シーン」に期待が高まっています。
トリプル主演を務めた田辺桃子さん、横田真悠さん、林芽亜里さんらも、それぞれ濃密な撮影期間を振り返りながら、スタッフへ感謝の言葉を口にしていたとのことです。地下アイドルという設定から、歌やダンスのレッスンも重ねてきたため、「一緒に駆け抜けた仲間」としての絆も強くなっている様子がうかがえます。
第11話までの反響と、第12話「衝撃の最終章」への期待
直前の第11話では、ルイが非情な真実に直面し、絶望の中で慟哭するシーンが大きな話題となりました。視聴者からは「演技力に圧倒された」「胸に迫る」といった声が相次ぎ、SNS上でも多くの感想が寄せられていました。
そして、いよいよ第12話で物語は最終章へと突入します。ここまでに積み重ねられてきた伏線や人間関係が、一気に動き出す重要な回とされています。
第12話で描かれる主なポイントは、以下のように紹介されています。
- テルマとイズミの秘密が暴露され、「ベイビー★スターライト」が炎上状態に
- マネージャー土井に呼び出され、矢崎を交えた話し合いの場へ向かう3人
- 3人が胸の内を語る中、矢崎が「君たちは罪を犯した」と断言
- 拘束から逃れた潤也(河都)が、再び3人に接近
- 刑事・望月が、羽浦の自慢していた時計をめぐる“違和感”から、ある事実に到達する
- ルイをめぐる河都・矢崎・望月、3人の男性との関係が交錯
公開された場面写真には、ルイを望月が抱きしめるカット、河都と手を握り合うカットなど、感情の揺れ動きを象徴するようなシーンが並んでおり、これまでのサスペンスに加えて、濃厚な人間ドラマとしての側面もより色濃く描かれることが予感されます。
中山喬詞プロデューサーが語る撮影裏話と「ベビスタ」への思い
プロデューサーの中山喬詞さんは、インタビューで撮影の裏側や、「ベイビー★スターライト」というグループへの特別な思いを語っています(報道より)。
中山Pによると、田辺さん・横田さん・林さんの3人は、撮影を重ねるうちに本当のアイドルグループのような一体感を見せるようになっていったといいます。ダンスや歌のシーンだけでなく、日常のふとしたやり取りにも「グループらしさ」がにじみ出ており、「カメラの回っていないところでも、まるでベビスタとして過ごしているようだった」と評されています。
また、中山Pは、増田貴久さん演じる矢崎というキャラクターが、ドラマ版のオリジナル要素として非常に重要な役割を担っていることにも触れています。原作の世界観を大切にしながら、視聴者が「推し」という感情や、「アイドルとファンの距離」について改めて考えさせられるような存在として、矢崎像を作り上げていったそうです。
連続殺人犯でありながら、どこか“推し”のような熱量でルイに執着する矢崎は、視聴者にとっても複雑な感情を呼び起こすキャラクターになっています。中山Pの言葉どおり、「矢崎」というオリジナルキャラクターの存在が、ドラマ版「推しの殺人」をより立体的で挑戦的な作品に押し上げていると言えるでしょう。
最終話へ 「彼女たちを待つのは栄光か、破滅か」
番組公式サイトや各種メディアでは、「彼女たちに待ち受けるのは栄光か破滅か」というコピーが繰り返し掲げられています。殺人の隠蔽から始まった物語は、いつしか、罪を背負いながらもステージに立ち続けるアイドルたちの「生き方」を問う物語になっていきました。
最終話を前に、物語の中心にいるベビスタの3人はもちろん、
- 真相にたどり着こうとする刑事・望月
- 再び姿を現した謎多き男・河都(城田優さん)
- 連続殺人犯であり弁護士でもある矢崎(増田貴久さん)
といった登場人物たちが、どのような“決断”を下すのかが、大きな注目ポイントです。
視聴者を翻弄し続けてきた数々の謎と伏線が、最終話でどのように回収されるのか。そして、ベビスタの3人が最後に辿り着くのは、「アイドルとしての栄光」なのか、「罪の報いとしての破滅」なのか——。
城田優さん、増田貴久さんをはじめとするキャスト・スタッフが全力で作り上げてきた「推しの殺人」。そのラストを、ぜひ見届けたいところです。



