『VIVANT』続編で「生成AI映像」史上初導入へ──TBSドラマの新たな挑戦
今、ドラマ界で話題の『VIVANT』続編に初のAI映像技術を投入
2026年に放送予定の日曜劇場『VIVANT』続編にて、TBSドラマとして史上初めて地上波本編へ生成AI映像が導入されることが発表されました。
この決定は2025年10月30日に開かれたGoogle Cloud主催「AI Agent Summit ’25 Fall」で公式に発表され、多くのメディアや視聴者から大きな注目を浴びています。
「Veo 3」――Googleの最新生成AI映像技術を採用
今回の続編で使用される生成AIは、Googleが開発したメディア生成AI「Veo 3」です。
従来のCGやVFX（ビジュアルエフェクツ）がスペクタクルな映像やアクションシーンで活用されてきたのに対し、「Veo 3」は通常のドラマシーンにも幅広く活用できるのが特徴です。
この技術の導入によって、限られた制作チームのリソースや作業負担が軽減され、「創造」に集中できる環境が生まれることで、より高品質な番組制作が目指されます。
『VIVANT』シリーズはなぜここまで支持されたのか？
『VIVANT』は2023年夏に放送された第1作で、予測不能なストーリー展開と豪華キャスト、迫力ある映像美で大きな社会現象となりました。
主人公は自衛隊直轄の非公認組織「別班」所属の諜報員・乃木憂助（堺雅人）。息をもつかせぬサスペンスと人間ドラマが交錯し、毎週多くの視聴者を画面に釘付けにしました。
続編は、前回のラストシーン直後から物語が始まる形となる予定で、その衝撃の展開に期待が高まっています。
続編では豪華キャスト陣も再集結
- 堺雅人（乃木憂助役）
- 阿部寛（野崎守役）
- 二階堂ふみ（柚木薫役）
- 二宮和也（ノコル役）
- 松坂桃李（黒須駿役）
- 竜星涼（新庄浩太郎役）
これまでの主要キャラクターが続投することも発表されており、物語に深みと緊張感をさらに与えることは間違いありません。
生成AI映像導入の背景──新たなドラマ制作体制のスタート
TBSは、社内でAI活用プロジェクトを立ち上げ、よりクリエイティブで効率的なドラマ制作を目指しています。
「Veo 3」が生成する映像は、スタッフのルーティンワークを軽減し、脚本や構成といった本質的な創作活動により多くの時間を割くことが可能となる「業務効率の向上」という狙いがあります。
今後の地上波ドラマにおけるAI技術の活用が一般化していくための先陣を切るプロジェクトとなるでしょう。
AI映像技術の活用場面とメリット
- 複雑なスペクタクルシーン・アクションの効率的制作
- 日常的なドラマ場面でも違和感なくAI映像を融合
- 制作スタッフによる大規模シーンのリアルかつ迅速な再現
- 予算や作業時間の圧縮による柔軟な演出選択の拡大
- クリエイターの創造的業務に集中できる環境づくり
これらのメリットにより、視聴者はこれまで以上にクオリティの高い映像体験を味わうことができると期待されています。
続編の全貌と今後の展開
続編の具体的なストーリーやAI映像がどの場面で、どのように最大限活用されるのかは、現時点ではまだ明かされていません。
制作サイドは「VIVANT」らしい予測不能な展開と映像美の革新を目指しており、視聴者の驚きや感動を引き出すための準備が着々と進んでいる状況です。
制作スタッフからのコメント
プロデューサー飯田和孝氏とマーケティング＆データ戦略局の宮崎慶太氏は、「AI映像技術を導入することで、これまでのドラマ作りを根本から変革し、新たな表現手法や演出に挑戦できる」と語っています。
特に「VIVANT」プロジェクトを皮切りに、AI技術が日本の映像業界全体に革新をもたらすきっかけとなることへの期待を示しています。
今後のTBSドラマの新基準──AIとの共創時代へ
TBSは、今後のドラマ制作体制の新基準としてAI技術の積極的な活用を打ち立てています。『VIVANT』続編は、その象徴的な第一歩となります。
今後、より多くの地上波ドラマでAI生成映像が一般化し、多様な表現方法や演出が試みられていくことでしょう。
「AI×ドラマ」という新たな潮流が、今後どのような物語や感動を生み出すのか、視聴者として見守り、楽しみにする価値のある転機です。
まとめ──『VIVANT』続編で幕開けるドラマ映像革新
- 『VIVANT』続編で日本の地上波ドラマ初の生成AI映像「Veo 3」を導入
- 業務効率化とクオリティの両立による新たな制作体制が始動
- 豪華キャストの再集結と、革新的な映像美に期待が寄せられる
- 今後のTBSドラマ・日本映像業界に大きな変革をもたらすプロジェクト
