TWICEチェヨン、待望のソロデビュー「LIL FANTASY vol.1」─ 女性の連帯、芸術的実験、そして“本当の自分”への旅
ついに迎えたソロデビューの瞬間
2025年9月12日、K-POPガールズグループTWICEのチェヨンが、初の個人スタジオアルバム「LIL FANTASY vol.1」で待望のソロデビューを果たしました。
この日、TWICEファンをはじめ多くの音楽ファンがチェヨンの“本当の始まり”に大きな期待を寄せ、新たな歴史が刻まれました。
チェヨンは公式インタビューで「私の好み、考え、態度をアルバムに詰め込みました。チェヨンという人間を構成するすべてのものを見せるアルバムです」とコメント。その言葉には、長年歩んできたアーティストとしての道と、等身大の自分自身を思い切り表現しようとする力強い意志が込められています。
TWICEから4人目のソロアーティストとして
チェヨンは、ナヨン、ジヒョ、ツウィに続きTWICEから4番目にソロデビューを果たしたメンバーです。グループとして世界的な人気を誇りながらも、個々のメンバーがソロ活動を通じて自分自身の個性とアート性を磨いてきた流れの中で、チェヨンのソロデビューはグループ全体の新たな成長の証とも言えます。
アルバム「LIL FANTASY vol.1」とは?
LIL FANTASY vol.1は、全10曲を収録したフルアルバムで、チェヨン自身が作詞・作曲・編曲にも深く関わり、音楽で自分を表現した集大成となっています。
- タイトル曲「SHOOT (Firecracker)」
- 「AVOCADO (feat. Gliiico)」
- 「BAND-AID」
- 「GIRL」
- 「RIBBONS (feat. SUMIN, Jibin of Y2K92)」
- 「DOWNPOUR (feat. Gliiico)」
- 「BF」
- 「影遊び」
- 「私のギター」
- CD限定曲「Lonely doll waltz」
中でもタイトル曲「SHOOT (Firecracker)」は、力強い抱負と共に、キッチュなメロディラインやジャズ、ディスコのバイブを織り交ぜたパフォーマンスが特色。チェヨンならではの遊び心とエネルギーが感じられる一曲となっています。
“本当のチェヨン”が描く新しい世界観
チェヨンは今回のアルバムについて「今まで集めてきた宝箱からひとつひとつ取り出していくような気分」と語っています。アルバム制作には自身が実際に経験してきた感情や想いがふんだんに盛り込まれており、これまで活動を続けてきた中で得た癒しや、女性の連帯、そして芸術的な冒険も大きなテーマとなっています。
グループ活動時の表現とは異なり、チェヨン個人としてのアーティスト性が前面に押し出されており、彼女曰く「このアルバムは『本当の自分』を見せるもの」。ファンにとっては、これまでのTWICEのチェヨンとはまた違った、一人の表現者としてのチェヨンに出会う貴重な一作と言えるでしょう。
ファンの声と周囲の反響
ソロデビューの発表に際し、SNSやONCE(TWICEファンの総称)からは励ましと祝福のコメントが殺到。公式発表直後から深夜にも関わらずリアルタイムで情報が拡散され、「待ちに待った本当のスタートが始まる」と喜びと期待が溢れる様子が伝わりました。
また、メンバーたちもチェヨンの新たな挑戦を心から支えており、インタビューでは「メンバーがとても喜んでくれて、私も本当に幸せ」と語っています。こうした連帯感も、チェヨンがアルバムの中心テーマに据えた「女性の強い絆」と密接に繋がっています。
チェヨンから見た“ソロデビュー”の意味
TWICEとしての多忙なグループ活動から一歩踏み出し、ソロアーティストとして自分だけの世界を構築することは、チェヨンにとって大きな冒険であり癒しのプロセスでもありました。
- 新しい挑戦と成長…グループでの経験があったからこそ、ソロとしての表現の幅が広がった
- 女性としての連帯…これまで支えてきてくれたチームやファンとの絆の大切さ
- 自己表現の解放…「本当の自分」を音楽とパフォーマンスでリアルに伝える
チェヨンは、「今まで少しずつ歩んできた道がようやく一つに繋がり、これからまた新しいスタートができる気がします」と語っています。この言葉には、アーティストとして過去と現在、未来を見据えた真摯な想いが込められています。
過去の活動が今へと繋がる
チェヨンは過去にも「MELODY PROJECT」や「My Guitar」、「IN MY ROOM」などでソロパフォーマンスを披露し、ファンから熱烈な支持を得てきました。「My Guitar」は自身が作詞からコード進行に至るまで手掛け、ソロアーティストとしての魅力を強く印象付けた楽曲。これらの積み重ねが、今回のソロデビューの大きな礎となっています。
2023年には自身で書き下ろした「Weatherman」をはじめ、世界観に溢れるソロ曲にも挑戦。内向的な表現や情熱的な歌詞で、一人の人間としてのリアルな感情を表現してきたチェヨン。その経験が「LIL FANTASY vol.1」でさらに深化し、より多面的なアート性へと昇華されています。
女性の連帯と癒しをテーマに
今回のアルバムのもう一つの背景には、現代女性が共に歩むことの大切さが強く意識されています。チェヨンは「女性同士の連帯や支え合いから受けたエネルギーが、アルバムの源泉になっている」と語っています。
また、仕事や人間関係、様々な挑戦の中で自分を癒してくれた音楽の力への感謝も、歌詞やメロディラインとして表現されています。「傷ついた心を包み込むバンドエイドのような存在でありたい」と話し、自分自身の癒しの過程がそのまま音楽となって多くの人々に届くことを願っています。
芸術的実験としての「LIL FANTASY vol.1」
アルバムの構成には、従来のK-POPにとらわれない実験性も強く感じられます。ジャズやディスコ、キッチュな要素など、ジャンルの枠を超えて自由に音楽を探求する姿勢。
「音楽は私自身の心の宝箱。その中から一つずつアイディアを取り出し、リスナーに新鮮な驚きを与えたい」とのコメントからも、その創作欲求の強さがうかがえます。
- ジャンルミックスによる多彩なサウンド
- 有名アーティストとのコラボレーション(SUMIN, Jibin of Y2K92, Gliiicoなど)
- アートワークやミュージックビデオでも“自分らしさ”を追求
アルバム全体を通して、チェヨンが「音楽と人生を楽しみながら、常に新しい自分に出会う旅」を描いていることが伝わります。
これからのチェヨン、そしてTWICE
「LIL FANTASY vol.1」はチェヨンにとって“これから始まる感”を体現した作品であり、今後もTWICEとして、そして一人のアーティストとして磨かれ続ける未来を予感させます。
このリリースを機に、「音楽で誰かを勇気づけたり支えたりできる存在になりたい」と語ったチェヨン。ファンはもちろん、K-POP界全体が彼女のさらなる高みを見守っています。
「一歩踏み出したその先には、新しい自分が待っている」。チェヨンのソロデビューは、多くの人の心に新たな希望とひらめきを与えてくれる、そんな瞬間となりました。