TF1の新クイズ番組「Qui sera le plus nul ?」に注目集まるも、第2回で視聴率ダウン ライバルはドラマ「César Wagner」
フランスの大手民放局TF1で新たに始まったクイズ番組「Qui sera le plus nul ?(キ・セラ・ル・プリュ・ニュル?/誰が一番ダメか?)」が、スタートから話題を集めています。ところが、楽しげなコンセプトとは裏腹に、2回目の放送では視聴率が下がり、同時間帯トップの座をドラマ「César Wagner」に奪われる結果となりました。
ここでは、この新番組「Qui sera le plus nul ?」の内容や特徴、視聴率の推移、そして1月9日(金)の放送で誰が脱落したのかといったポイントを、やさしい言葉でわかりやすく整理してお伝えします。
「Qui sera le plus nul ?」とはどんな番組?
「Qui sera le plus nul ?」は、TF1が2026年1月にスタートさせた新しいバラエティ色の強いクイズ番組です。司会を務めるのは人気プレゼンターのカミーユ・コンバル(Camille Combal)。
番組の舞台は「教室」。小学校レベルの基礎知識をテーマに、さまざまな有名人が一緒に“授業”を受けるような形でクイズやテストに挑戦します。
出題されるのは、以下のような分野です。
- 一般教養
- 論理問題
- 思考力を試す問題
- 口頭での問題(オーラルテスト)
- 筆記テスト
教室でのテストという設定や、黒板や机が並ぶセットなど、フランスの視聴者が子どものころを思い出せるような、どこか懐かしい雰囲気が特徴です。
最大の特徴は「正解すると早く脱落する」逆転ルール
この番組の一番のポイントは、通常のクイズ番組とはルールが真逆になっているところです。
一般的なクイズでは、正解すればするほど勝ち残りやすくなりますが、「Qui sera le plus nul ?」では正解するほど早くゲームから抜けてしまうのです。
番組のルールはおおまかに次のようなイメージです。
- 出場するのは有名人たちで、教室形式でテストを受ける
- 問題に正解すると「優等生」として早い段階でクラスから“卒業”=ゲームから退場
- なるべく間違え続けて残ってしまう人が、最後まで教室に居残る
- 最後に残った1人が「いちばんダメ(=最も“nul”)」という称号を与えられる
つまり、この番組では「負け残り」が勝ちという、ちょっとひねった構造になっています。視聴者は、普段は“デキる”印象のある有名人たちが、わざとではなく本当に間違えてしまったり、意外な弱点を見せたりする姿を楽しむことができます。
豪華な有名人たちが“教室”に集合
番組には、さまざまなジャンルで活躍する著名人が参加しています。
記事で紹介されている主な名前は次の通りです。
- JoeyStarr(ジョーイ・スター):ラッパー・俳優として知られる人気アーティスト
- Émilien:「Les 12 Coups de midi」で知られる名物チャンピオン
- Nabilla Benattia:インフルエンサー/リアリティ番組出身タレント
- Jacques Legros:ジャーナリスト、ニュースキャスター
- Monique Younès:文化・エンタメ系ジャーナリスト
- Nico Capone:SNSで人気のクリエイター
- Paul de Saint Sernin:コメディアン・司会者
- Rachel Legrain-Trapani:元ミス・フランス
- Ariane Massenet:テレビ司会者
- Diane Segard:コメディエンヌ
- Soso Maness:ラッパー
ミュージシャン、コメディアン、ジャーナリスト、インフルエンサーなど、ジャンルも個性もさまざまな顔ぶれがそろっているため、クラスの“寄せ集め感”や、普段のイメージとのギャップも、この番組の大きな見どころになっています。
初回は大ヒットスタート TF1にとって異例の高視聴率
2026年1月2日(金)に放送された第1回は、TF1にとって非常に好調なスタートとなりました。
報道によると、初回放送はおよそ405万人の視聴者を集め、全体視聴率は22%に達しました。
さらに、22時24分から23時34分まで放送された後半パートでは、視聴者数が約416万人、視聴占拠率は29.2%に上昇し、前半よりも視聴者数が増えるという珍しい現象も起きています。
フランスのテレビ専門メディアは、こうした数字について、TF1の「フロー番組」(ニュースやドラマではないバラエティ/ゲーム系番組)としては、「Star Academy」の復活以来の記録級の結果だと伝えています。
スタート時点では、「新フォーマットの賭けは成功」と言ってよい滑り出しでした。
2回目で数字はダウン 「César Wagner」が首位に
しかし、1月9日(金)に放送された第2回では、視聴率は目に見えて下がりました。
テレビ視聴率のデータによると、この日の「Qui sera le plus nul ?」は、21時台のメインパートで約307万8,000人を集め、視聴占拠率は17.3%でした。
初回の22%前後と比べると、かなりの減少です。
同じ時間帯に、フランス2では人気ドラマ「César Wagner」の新エピソードが放送されていました。主演はジル・アルマ(Gil Alma)で、こちらは約383万5,000人、視聴占拠率21.8%と、「Qui sera le plus nul ?」を上回る結果に。
視聴率の一覧によると、この日のプライムタイム首位は「César Wagner」、続いて2位が「Qui sera le plus nul ?」、3位がフランス3のバラエティ「La boîte à secrets」となりました。
- TF1「Qui sera le plus nul ?」:307万8,000人/17.3%
- France 2「César Wagner」:382万5,000人/21.8%
- France 3「La boîte à secrets」:124万6,000人/7.9%
第1回で「大成功」と報じられただけに、第2回の減速は、メディアの間でも「この新番組は本当に息の長いヒットになるのか?」という視点で注目されるきっかけとなりました。
それでも若い女性層には強さを維持
一方で、「Qui sera le plus nul ?」は全体視聴率では2位だったものの、広告市場で重視される若年女性層(FRDA-50)では依然として高い数字を保っています。
フランスのメディアによれば、この日のTF1の番組は、FRDA-50層に対して31.1%ものシェアを獲得。22時34分以降の後半パートでは、視聴占拠率が44.0%に達したと伝えられています。
そのため、全体の順位としては2位であっても、「スポンサーにとっては非常に魅力的な番組」という見方もでき、局としてはまだまだポジティブにとらえられる状況だといえるでしょう。
第2回(1月9日放送)で誰が脱落した?
1月9日(金)に放送された第2回では、新たなテストの結果、1人の参加者が“クラス”から去る展開となりました。
TF1の公式配信ページでは、この回について次のように説明されています。
「最後のテストの結果によってサスペンスが終わり、新たな候補者の退場が決まる。これで、タイトル『いちばんダメ』を避けるために戦い続けるのは、残り8人となった」(要旨)
つまり、第2回の終盤では“最後のテスト”が行われ、その結果として1人が脱落し、8人が残留しました。
ただし、検索結果から確認できる情報では、「誰が」具体的に脱落したのか(名前)までは明示されていません。TF1公式ページの概要では、残り人数とゲームの流れが示されているのみです。
このため、「1月9日に誰が脱落したのか」という問いに対しては、「最終テストの結果により1人が脱落し、8人が残った」という点までははっきりしていますが、脱落者の固有名は、ここで確認できる範囲の資料には記載されていません。
「フロップ続きのテレビ」へのプレッシャーの中で
フランスのテレビ界ではここ数年、新しいバラエティやクイズ番組が必ずしも成功せず、「期待外れ(フロップ)」と評されるケースも少なくありません。そうした流れの中で、「Qui sera le plus nul ?」は、輸入フォーマット(ノルウェー発とされる形式)の新番組として登場しました。
初回で高い数字を叩き出したことで、「久々の当たり番組」との声もあった一方、第2回で早くも視聴者数が落ち込んだことで、この先の推移がよりシビアに見られることになりそうです。
それでも、若い世代や女性層をしっかりつかんでいる点や、カミーユ・コンバルという人気司会者の存在、そして“教室で有名人が右往左往する”ユニークな見せ方など、番組としてのポテンシャルはまだ十分にあると考えられます。
今後の焦点:視聴率の持続とフォーマットの定着
今後のポイントとしては、次のような点が注目されます。
- 視聴率の落ち込みが一時的なものかどうか
第2回での減少が、初回特需の反動なのか、それとも内容への評価なのかが問われます。 - 「César Wagner」など強力なライバルとの競合
同時間帯に人気ドラマがある状況で、いかに存在感を保つかが鍵になります。 - 出演者の魅力の打ち出し方
有名人たちの“ちょっとドジな一面”をどう面白く見せていくかが、バラエティとしての評価につながっていきます。 - 国際フォーマットとしての広がり
ノルウェー発とされるこの形式が、フランス以外の国々でも採用されていくのかどうかも、業界的には関心の的です。
「誰がいちばんダメか?」という逆転の発想のタイトルを持つこの番組は、視聴者の“素の反応”を引き出しやすいフォーマットでもあります。今後、回を重ねるごとに、参加者同士の関係性や、視聴者のお気に入りキャラなども生まれていくことでしょう。
視聴率の数字だけでなく、「教室でのゆるい空気」や「大人が真剣に簡単な問題で悩む姿」を通じて、どれだけ視聴者の心をつかみ続けられるか――その行方が、これからの「Qui sera le plus nul ?」の成否を左右していくことになりそうです。



