小池徹平が挑む新作ミュージカル『ある男』—豪華キャストと感動の舞台が開幕
2025年8月4日、東京・豊島区立芸術文化劇場(東京建物 Brillia HALL)にて、新作オリジナルミュージカル『ある男』がついに世界初演を迎えました。本作は、2018年に読売文学賞を受賞し各国へも翻訳された平野啓一郎さんの同名小説を原作とした話題作で、音楽はブロードウェイの実力派ジェイソン・ハウランドさん、脚本・演出は瀬戸山美咲さん、歌詞は高橋知伽江さんという、超一流のクリエイティブチームが手がけています。
- 主演:小池徹平(“ある男”X役)
- 浦井健治(弁護士・城戸章良役)
- 濱田めぐみ、ソニン、上原理生、上川一哉、知念里奈、鹿賀丈史、碓井菜央ほか豪華キャスト
この作品において小池徹平さんは、謎多き“ある男”X役として新境地を見せ、共演者の浦井健治さんらとともに、繊細で壮大な人間ドラマを描いています。ミュージカルとしては世界初演作品。チケット発売直後から注目を集め、東京公演は8月17日まで実施されます。その後も広島、東海、福岡、大阪公演へと続く全国ツアーが控えています。
原作とミュージカル化の意義
『ある男』の原作は、ある男と出会い結婚した女性が、「夫が死んだ後、夫は本当に自分が知る人物だったのか?」という疑問をきっかけに始まる物語です。「そもそも人間を“その人”と規定するものは何なのか」「名前や戸籍、血縁、家族それぞれの意味」といった、現代社会に通じる根源的な問いかけを孕んでいます。これを舞台化するにあたっては、リアリティと抽象性が求められ、音楽・演出・演技全ての面で高いハードルが課されました。
インタビューから伝わる俳優陣の思い
取材で小池徹平さんは、今回の挑戦について「台本を読み込むほどに自分も“Xとは何者なのか”と悩む。その複雑さが大きな魅力」とコメント。また、浦井健治さんも「城戸章良という役を通して“人間の証明とは何か”に真摯に向き合いたい」という熱い思いを語っています。キャスト、スタッフ一丸となって“どこにもいない、でも確かに生きていた男”を舞台で立ち上げるための稽古に日々奮闘してきました。
注目のキャストとその化学反応
今回、主演2人に加えて、濱田めぐみさん、ソニンさん、知念里奈さん(2児の母で、インタビューで「長男の誕生自体も大きな転機」と語ったことも話題に)、ベテランの鹿賀丈史さんら、本格派が揃っています。公演ごとにキャスト同士の信頼関係が深まり、舞台上での呼吸や感情のやり取りが日ごとに変化していく様子も見どころの一つです。
舞台写真ギャラリーや観客の声
- 総勢17枚に及ぶ舞台写真が、圧倒的なスケールと繊細な世界観を伝えています。
- SNSや観劇レポートでは、「徹平くんの新境地、鳥肌が立った」「原作へのリスペクトが随所に」「涙が止まらなかった」など絶賛の声が続出。
印象的なのは、楽曲や舞台美術の完成度の高さ。抽象的なセットや光の演出によって、現実と記憶・過去と現在が交錯する世界観が表現され、観客は物語の“真実探し”に没入していきます。
『ある男』の魅力と現代社会への問いかけ
『ある男』は、「なぜある男は別人として生きたのか」「その人である証(あかし)とは何なのか」といったテーマを繰り返し問いかけます。ミュージカルという表現形態を通じて、「違う人生を生きることの悲しみと希望」、「自分が自分たらしめるものは何か」を観客一人ひとりに投げかけます。
- 現代日本社会では、戸籍、血縁、家族関係など”見えるアイデンティティ”が重視されがちですが、実際にはその人の内面や選択、愛する人々との関係性が最も重要です。
- 作品を観た多くの観客が、自分自身の“生きる意味”や“家族との絆”について深く考えさせられたと語っています。
小池徹平が“ある男”を通して伝えるもの
小池徹平さんは、近年ミュージカル俳優として数々の舞台に挑戦し、確かなステップアップを続けています。今回の“ある男”—つまり謎を抱えたまま人生を歩み続けるX役—は、彼のキャリアの中でも間違いなく転換点となる役柄です。繊細な表現力と、時に悲しい力強さが観客の心をつかみます。
また、共演者や演出家との化学反応によって、初日から回を追うごとに役が深まり“このミュージカルでしか体験できない感動”を届けてくれます。
チケット情報と公演日程
- 東京公演:2025年8月4日(月)〜17日(日)、東京建物 Brillia HALL
- 広島公演:2025年8月23日(土)、24日(日)、広島文化学園HBGホール
- 東海公演:2025年8月30日(土)、31日(日)、東海市芸術劇場 大ホール
- 福岡公演:2025年9月6日(土)、7日(日)、福岡市民ホール 大ホール
- 大阪公演:2025年9月12日(金)〜15日(月・祝)、SkyシアターMBS
チケットはすでに売り切れ回も多く、追加販売や各地公演分は公式サイト等で随時発表される予定です。
観劇を通して未来へ
ミュージカル『ある男』は、音楽と演劇、そして人間ドラマの融合で、現代に生きる私たちが忘れがちな“本当の自分とは何か”を力強く、優しく問いかけます。小池徹平さんをはじめとする俳優陣、すべてのスタッフ、そして観客一人ひとりの心がひとつにつながる舞台。まだ観ていない人も、再観劇を検討している人も、2025年夏の大きな話題作としてお勧めできる一作です。
まとめ:この夏、あなたも“ある男”の真実に出会って
“自分らしさ”や“生きる意味”を考えたいすべての人に。ぜひ劇場で、その答えへの道筋を体験してみてください。