原田泰造、「林修をぶっ倒す神様になりたい」――アニメ映画『迷宮のしおり』イベントで飛び出した本音と笑い

お笑いトリオ「ネプチューン」原田泰造さんが出演するアニメ映画『迷宮のしおり』のイベントが都内・池袋で行われ、同作で共演するSUZUKA(新しい学校のリーダーズ)さん、寺西拓人(timelesz)さんとともに登壇しました。

池袋の街中では“ゲリラチラシ配り”も敢行され、ファンとの距離の近さが話題に。 さらにトークイベントでは、原田さんが「理想の自分」について語る場面もあり、「全分野をつかさどる神様みたいになって、林修をぶっ倒したい」というユニークな宣言が飛び出しました。

『迷宮のしおり』とは?河森正治監督初のオリジナル劇場長編

イベントの舞台となったのは、アニメの聖地とも呼ばれる池袋。 上映を控える『迷宮のしおり』は、『マクロス』シリーズなどで知られる河森正治監督による、初のオリジナル劇場長編アニメーション作品として注目を集めています。

作品の舞台は、私たちが日常的に使っているスマホの世界。主人公の少女がスマホの中の世界に迷い込み、そこで出会うキャラクターたちとの交流や、テクノロジーと人との関わりが物語の軸になっているとされています。

河森監督といえば、変形ロボットや壮大な世界観づくりで知られ、『マクロス』に登場する戦闘機や、レースアニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のマシン「アスラーダ」など、数々のメカ・設定を生み出してきたクリエイターです。その河森監督が、スマホと人間の脳をつなぐ世界をどう描くのか、ファン必見のポイントが詰まった作品になっています。

原田泰造が演じる“うさぎのスタンプ”小森という謎多き存在

『迷宮のしおり』で原田泰造さんが演じるのは、スマホの中の世界で登場するうさぎのスタンプ・小森というキャラクターです。

小森は、主人公がスマホの世界で出会う存在で、その正体にはどこか謎が残されている役どころ。原田さん自身も「謎の多い役」と表現し、「河森監督の世界ってものすごくぶっ飛んでいる。そこについていくのがやっと」と苦笑しながら語っています。

声優としての現場では、独特のテンポや間、アニメならではの表現など、芸人としての普段のトークとはまた違う難しさがあったようです。とくに共演するSUZUKAさんの収録現場での“タフさ”には驚かされたようで、「SUZUKAちゃんが休まないからさ、ずっと立っていて。『休め休め』って」と笑い交じりに振り返っています。

SUZUKAが主人公・前澤栞に 「受け取ってくれて幸せ」とファンに感謝

人気グループ「新しい学校のリーダーズ」のメンバー、SUZUKAさんは、本作で主人公・前澤栞の声を担当。 スマホの世界に迷い込む少女という、等身大でありながらも不思議な冒険に巻き込まれる難しい役どころです。

池袋で行われたゲリラのチラシ配りでは、通行人やファンに直接チラシを手渡しし、「受け取ってくれて幸せ」と笑顔でコメント。 自分が出演する作品を自ら街頭でPRし、受け取った人たちの反応を間近で感じたことが、大きな手応えや“成長”の実感につながったようです。

またイベント後のトークでは、TikTokなどのSNSの話題も上がりました。原田さんは、自身では発信はしていないものの、つい「見すぎてしまう」と明かし、「この人が出てきたらやめよう」というマイルールを持っていることも告白。 それを聞いたSUZUKAさんが「誰が出てきたら?」と質問すると、原田さんは「SUZUKAちゃん、それは聞かないでよ」とたじろぐ場面もあり、会場の笑いを誘っていました。

寺西拓人は若き天才起業家・架神傑 ファンが3周して並ぶ“神対応”チラシ配り

アイドルグループtimelesz寺西拓人さんは、『迷宮のしおり』で架神傑(かがみ すぐる)というキャラクターを演じます。

架神は、スマホと人間の脳を直接つなぐ研究者であり、若き天才起業家という非常に重要なポジションにいる人物。 テクノロジーの最前線に立つ青年が、スマホの世界と人間社会をどうつなぐのか、物語の鍵を握る存在といえます。

イベントでは、寺西さんも池袋の街頭でチラシ配りを行い、ファンと直接交流しました。 中には、列に3回並んでチラシを受け取るファンの姿もあったといい、「3周するファンもいた」「すごく楽しかった」といった声が報じられています。寺西さんにとっても、作品を通じて新たなファン層と触れ合う貴重な機会になったといえそうです。

原田泰造、「全分野をつかさどる神様」になりたい? ライバルは林修

イベントでは、作品にちなんで「もしもう1人自分がいたら、どんな自分になりたいか?」という質問が投げかけられました。

これに対して原田泰造さんは、「すごい何でも知っているプロフェッサーになりたい」と回答。 そしてその流れから、クイズ番組『ネプリーグ』などで共演経験のある予備校講師林修さんの名前を挙げ、「林修をやっつけたい」「林修をぶっ倒す」と宣言しました。

「何聞かれても答えられる、全分野をつかさどる神様みたいな存在になりたい」というコメントには、会場も大いに盛り上がったようです。 もちろんこれは芸人らしい表現であり、バラエティ番組で肩を並べて戦ってきた“良きライバル”としての愛情を込めた冗談まじりの発言といえます。

別の報道でも、原田さんは「『ネプリーグ』でも共演している林修さんを“やっつけたい”」という願望を明かしており、クイズや知識系の番組での対決をどこか楽しんでいる様子もうかがえます。 普段は飄々としたキャラクターで知られる原田さんですが、内には負けず嫌いな一面や、知的な分野への憧れもあるのかもしれません。

「紙で手を切らないかドキドキ」ユーモアあふれるチラシ配り秘話

池袋でのゲリラチラシ配りについて、原田泰造さんは「空気が乾燥していたので紙で手を切ってしまわないかドキドキした」とコメント。 しかし、「うまい具合にハンドクリームが効きました」と、ちゃめっ気たっぷりに振り返りました。

さらに、人混みの中には河森監督の姿もあったそうで、「河森監督がニコニコして見てたので、『あ、いた』って。『おはようございます』って言ったね」と嬉しそうに語っています。 監督自らが街頭でのPRの様子を見守り、キャストたちの奮闘を温かく受け止めていたことが伝わってきます。

SUZUKAさんや寺西さんも、通行人に直接声をかけながらチラシを配り、時には作品について短く説明しながら手渡すこともあったとされています。 ファンだけでなく、たまたま通りかかった人たちにとっても、思わぬ“サプライズ”になったはずです。

河森正治監督作品ならではの見どころ 巨大ロボやアスラーダの影も?

『迷宮のしおり』は、スマホという現代的なテーマを扱いながらも、河森監督らしいスケール感と遊び心がちりばめられた作品になるとされています。

報道によれば、「『マクロス』の河森監督ファン必見のポイント」として、過去作品を思わせるような巨大ロボットや、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のマシンアスラーダを連想させる要素も登場すると伝えられています。また、劇中の挿入歌には福山芳樹さんが参加しているとの情報もあり、音楽面でもファンを楽しませる仕掛けが用意されているようです。

河森作品のファンにとっては、「あ、このデザインどこかで見たことがある」「このシーンはあの作品へのオマージュかもしれない」と想像しながら観る楽しみも生まれそうです。スマホの世界という一見デジタルで無機質な舞台が、河森監督の手によってどのようなダイナミックな映像世界に変わるのか、期待が高まります。

原田泰造という存在感――芸人×声優ד神様願望”

今回のイベントでは、芸人としてのトーク力と、声優として作品に向き合う真剣さの両面で、原田泰造さんの“らしさ”が際立ちました。

  • 謎多き“うさぎのスタンプ”小森という役で、河森ワールドに挑戦したこと
  • 池袋でのチラシ配りで、ファンや通行人に気さくに声をかけたこと
  • 「全分野をつかさどる神様になりたい」「林修をぶっ倒したい」と、笑いを誘うコメントを連発したこと
  • TikTokを「見すぎてしまう」一面や、「この人が出てきたらやめる」というマイルールを披露したこと

これらのエピソードから、原田さんが単なる“ゲスト声優”にとどまらず、作品やイベントそのものを盛り上げる大きな存在感を発揮していることがわかります。

一方で、若い世代を代表するSUZUKAさんや寺西拓人さんとの共演によって、世代を越えたキャストの化学反応も生まれています。原田さんのやわらかいトークが、緊張しがちな場の空気をほぐし、2人の自然体な魅力を引き出しているともいえるでしょう。

ファンと作品をつなぐ“手渡し”の力

今回のイベントの大きな特徴は、スマホやSNS全盛の時代にあって、あえて「紙のチラシ」を手渡しするというアナログな方法を選んだことです。

スマホが物語の舞台となる『迷宮のしおり』だからこそ、あえて現実世界では、キャストたちが直接ファンの目を見て、手と手を通じて作品の情報を届ける。その姿は、デジタルとアナログの“つながり方”を考えさせてくれる一面もあります。

SUZUKAさんの「受け取ってくれて幸せ」という言葉や、寺西さんのもとに何度も並ぶファン、そして原田さんのユーモアを交えたエピソードは、作品と観客との距離をぐっと縮めるきっかけになりました。

スマホの世界に迷い込む物語と、池袋の街でチラシを手渡しするキャストたち。その対比が、『迷宮のしおり』という作品のテーマを、イベントそのものの形で象徴していたのかもしれません。

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