STARTO ENTERTAINMENTが株式会社TOKIOとの契約終了を発表 30年以上の歴史に幕

大手芸能事務所のSTARTO ENTERTAINMENTは、2025年11月30日に公式サイトを通じて、株式会社TOKIOとのエージェント契約を12月31日をもって終了することを発表しました。この決断は、かつてのジャニーズ事務所時代から数えて30年以上続いた長い契約関係の終焉を意味しています。

契約終了の背景と経緯

株式会社TOKIOに所属する城島茂(55歳)、国分太一(51歳)、松岡昌宏(48歳)の3人のメンバーは、旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が明らかになったことを受けて、大きな転機を迎えました。同事務所は改名してSMILE-UP.となり、その後子会社関係は解消されました。SMILE-UP.に所属していたタレントたちは、2024年4月からSTARTO ENTERTAINMENTとエージェント契約を結んでいました。

今年6月には、国分太一がコンプライアンス違反があったとして活動休止を発表。同月25日には、グループTOKIOが正式に解散することが明らかになりました。これに伴い、7月には株式会社TOKIOが事務手続きと関係者への説明を終え次第、廃業する意向を発表していました。

関係者によると、今回の契約終了は契約更新のタイミングで、株式会社TOKIO側からの申し入れによるものだとのこと。国分の謝罪会見が先月26日に開かれたばかりという状況下での決断となりました。

3人の今後と独立の可能性

エージェント契約の終了により、実質的に3人はSTARTO社のタレントではなくなります。STARTO側は「現時点でお答えできることはございません」とコメントしていますが、テレビ局関係者によると、3人が独立する可能性が高いとされています。

決断の背景には、事務所や後輩にこれ以上迷惑をかけたくないという配慮と、混迷の状況下で自由に動きたいという意思があったと見られています。グループのブランド力に頼れない現状は厳しく、年齢的な問題を考慮すれば、今後の仕事の増加は非常に難しい状況だと指摘されています。

松岡昌宏の新会社が焦点に

今回の独立の鍵となるのが、松岡昌宏の存在です。松岡は10月に自身が代表取締役を務める新会社を設立しており、業務内容には芸能人や文化人のマネジメントなどが含まれているとのこと。

独立によって自由な行動力を確保した3人が、再び集まるための「受け皿」として、この新会社が機能する可能性があります。芸能関係者は「メンバーが自由に動けるなら今後どんな展開だってあり得る。独立はTOKIOの最後の『賭け』かもしれません」と語っています。

STARTO社からの主な退所者

今回の株式会社TOKIOとの契約終了は、STARTO社における今年の主な退所案件として注目されています。亀梨和也以来、今年3件目の大きな動きとなります。

TOKIO元メンバー5人の現在

グループ解散後、TOKIOの元メンバーたちの状況は様々です。松岡昌宏は仕事が順調に進んでいるとされ、国分太一は活動休止中の状態が続いています。その他の元メンバーの中には、講演会などの活動に従事している者もいます。

30年以上にわたってファンや関係者に支えられながら活動してきたTOKIOが、新たな局面を迎えることになりました。STARTO側は「30年以上にわたりファンの皆さまをはじめ、多くの関係者の方々に支えていただきながら、活動を続けてまいりました。これまで共に歩んでいただいたファンの皆さまに心より感謝申し上げます」とコメントしています。

今後、3人の独立後の活動がどのような形で展開されていくのか、業界内でも注視されています。

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