NHK紅白歌合戦、3年ぶりにSTARTO ENTERTAINMENT所属アーティスト出場へ調整
NHK紅白に「STARTO勢」復活の兆し
NHK紅白歌合戦における一大ニュースとして、2025年の大晦日に放送される「第76回NHK紅白歌合戦」に、STARTO ENTERTAINMENT（スタート社）に所属するアーティストが3年ぶりに出場する方向で調整が進められていることが、10月19日に明らかとなりました。
STARTO社（旧ジャニーズ事務所）は、かつて多くの人気グループが紅白歌合戦の舞台を彩ってきましたが、2023年に創業者ジャニー喜多川氏の性加害問題が表面化したことを受け、NHK側は所属アーティストに対する新規出演依頼を当面行わないと発表し、その年を最後に紅白への参加が途絶えていました。
2022年の出場停止から3年越しの復活へ
- 2022年末：「紅白」にはSTARTO社アーティストが最後の出場。
- 2023年9月：性加害問題に関連し、NHKは新規出演オファーを停止。
- 2024年：出演自粛のまま紅白出場なし。
- 2025年：NHKが複数グループの出場に向け、最終調整を進行中。
この3年にわたる空白は、1979年以降44年もの長きにわたり紅白歌合戦に出演を続けてきた同社にとって、大きな出来事となりました。
出演再開への具体的な経緯とNHKの対応
NHKは定例記者会見で、「紅白出場アーティストの基準」として、
- 今年の活躍
- 世論の支持
- 番組の企画テーマにふさわしいか
という三要素を挙げています。メディア総局長の山名啓雄氏は「アーティストの皆さんがそこにはまれば、もちろんそこも含めて検討しているということだと思います」とコメントしました。
2025年2月には、スタート社所属アーティストがNHKの歌番組に出演し、旧ジャニーズ事務所からスタート社にマネジメント業務などが移行されて以降、他の所属アーティストもNHKの歌番組での活動を徐々に再開してきました。
複数グループが出演か、その可能性と期待
現段階では「複数グループが紅白出場することが有力視されている」ものの、今後の調整次第で出演グループ数が変動する可能性もあります。ファンや音楽業界からは
「どのグループが大晦日の舞台に立つのか」
「伝統のパフォーマンス再開に寄せる応援や期待」
が集まっています。
また、正式なオファーが近日中に発表される見込みとなっており、今後の動向に大きな注目が集まっています。
ファンの反応――NHKのスタンスに賛否も
一方で、NHKの「はまれば」発言についてネット上では
「なぜ上から目線なのか」「もっと公正な基準で判断してほしい」
といったファンの静かな怒りや疑問の声も見受けられます。
これに対して、番組制作者側は「活動内容や社会的影響など総合的に判断している」旨を繰り返しており、選考プロセスの透明性を強調しています。
旧ジャニーズ問題と社会的影響
2023年、旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題が大きく報道され、エンターテインメント界に大きな波紋を広げました。それは日本の音楽産業だけでなく、社会全体にも深い影響を及ぼし、芸能界やファンの意識変革が求められるきっかけにもなりました。
SMILE-UP.からSTARTOENTERTAINMENTに移行し、管理体制の見直しやコンプライアンスの徹底が進められてきた中で、2025年紅白歌合戦の出場は、業界再建・信頼回復のシンボルとも受け止められています。
紅白歌合戦の意義とSTARTO社グループ復帰の意味
- 国民的大型音楽番組である紅白は、その年の音楽シーンを象徴する存在。
- 出場はアーティストの「社会的信頼」や「音楽的実績」を示すもの。
- 問題後の再出場は、業界の変革姿勢や誠意のアピールの場でもある。
特に旧ジャニーズ事務所出身グループは長年、紅白歌合戦の顔ともいえる存在でした。決定には賛否ありますが、今回の「STARTO社勢復帰」は日本のエンタメ界において大きな節目となります。
今後の焦点と業界への影響
今後は具体的な出場グループやステージ演出、また発表されるコメント、そして世論や視聴率の動向に注目が集まっています。
- 旧体制からの移行後、初の出場となるグループのパフォーマンス。
- 社会的責任を果たす姿勢の見せ方や、再発防止に向けた啓発活動の展開。
- 新たなファン層の獲得や海外視聴者への訴求力拡大。
今年の紅白歌合戦は、単なるエンターテインメントの枠を超え、社会問題への真摯な向き合いや希望の復活という側面も色濃く反映される舞台となりそうです。
まとめ――ファンと社会が見守る「復帰の舞台」
紅白歌合戦は日本音楽界の象徴であり、STARTO社の出場復活は多くの人々にとって特別な意味を持ちます。
厳しい状況を経て、再び輝きを放つアーティストたちの姿、その背景にある人々の思い。今冬、日本中が紅白の舞台に注目し、大きな感動をともに分かち合うことでしょう。
正式な発表や出演グループに関する今後の情報にも、引き続きご期待ください。
