エヴァンゲリオン放送30周年に新作13分アニメ上映決定 “エヴァフェス”と横浜キャンペーンで盛り上がる記念イヤー

テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の放送開始から30周年を記念して、シリーズの新作短編アニメーションが制作され、来年2月に開催される公式フェス「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」(通称:エヴァフェス)で上映されることが発表されました。さらに、「EVANGELIONシリーズ30周年×YOKOHAMA」キャンペーンの開催も決定し、“エヴァ30周年イヤー”が本格的に動き出しています。

30周年記念の完全新作 約13分の短編アニメ「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」

今回発表された新作短編アニメーションのタイトルは、仮称を含め「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」とされています。放送開始30周年を記念して制作される約13分の新作エピソードで、イベント会場限定映像として世界初公開されます。

上映は、シリーズ初の大型フェスイベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」(エヴァフェス)の会場内ステージエリアにて実施されます。横浜アリーナに設置される横18メートル・縦15メートルという巨大LEDスクリーンで、会期中1日1回のみ上映される予定です。

現時点では、物語の内容やどの時系列を描くのかといったストーリーの詳細は明かされていません。そのため、ファンの間では「テレビシリーズ直後の物語なのか」「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』後のエピソードなのか」など、さまざまな想像がふくらむ状況となっていますが、公式にはあくまで“詳細不明”とだけ説明されています。

庵野秀明が企画・脚本・総監修、浅野直之が監督の強力布陣

新作短編の最大の注目点のひとつが、その制作スタッフです。企画・脚本・総監修を務めるのは、『エヴァンゲリオン』シリーズ原作者の庵野秀明さん。シリーズの生みの親が、30周年記念作にも深く関わる形となりました。

監督を務めるのは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で作画監督を担当したアニメーターの浅野直之さん。劇場版での繊細でダイナミックな映像表現を支えた中心人物が、今回は監督として短編を率いることになります。

さらに、これまでシリーズを支えてきたクリエイター陣も監修として参加します。テレビ版・新劇場版シリーズでおなじみの鶴巻和哉さん、『シン・ゴジラ』などで知られる映画監督・特技監督の樋口真嗣さん、カラーの映像演出を担ってきた轟木一騎さんが名を連ねており、まさに“エヴァ30年の総力戦”ともいえる布陣です。

企画・脚本・総監修に庵野さん、監督に浅野さん、監修に鶴巻さん・樋口さん・轟木さんという座組は、TV版から新劇場版まで積み重ねてきた制作陣が再集結した形でもあり、30周年という節目にふさわしい体制と言えます。

「EVANGELION:30+;」とは? シリーズ初の“エヴァフェス”概要

新作短編アニメが上映される「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」は、『エヴァンゲリオン』シリーズ初となる大型フェスイベントです。

会場は横浜アリーナで、開催日は2026年2月21日〜23日の3日間を予定。ステージイベントや音楽企画、展示など、エヴァンゲリオン30年の歴史と魅力を多角的に体験できる内容が計画されています。

ステージエリアでは、今回の新作短編「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」の上映に加え、音楽プログラムやトークイベントなども用意されるとされています。新作映像は、そのステージに設置される大型LEDスクリーンで、会期中に1日1回のみ上映される形式となり、いわば“フェスの目玉コンテンツ”として位置づけられています。

会場限定&世界初披露という特別な体験

今回の短編アニメは、「イベント会場限定映像として世界初披露」という点でも大きな話題を呼んでいます。配信や劇場一般公開ではなく、あくまでエヴァフェスの会場でのみ上映される形式で、今後の展開についても現時点では発表されていません。

このため、横浜アリーナに足を運んだファンだけが、30周年記念の新作映像をいち早く目にすることができる“特別な体験”となります。巨大スクリーンとライブ会場ならではの音響環境で観るエヴァは、テレビや配信とはまた違った迫力と臨場感が期待されます。

近年のエヴァンゲリオン関連企画では、オンライン配信や全国同時上映など幅広い展開も多く行われてきましたが、今回はあえて“会場限定”というスタイルをとることで、30周年の節目にふさわしい“その場でしか味わえないイベント性”が強く打ち出されています。

「EVANGELIONシリーズ30周年×YOKOHAMA」キャンペーンも展開へ

エヴァフェスとあわせて、横浜の街を舞台にした「EVANGELIONシリーズ30周年×YOKOHAMA」キャンペーンの開催も決定しています。詳細な内容や実施エリア、コラボ企画の中身などは順次発表とされていますが、横浜アリーナでのフェス開催と連動し、街ぐるみで30周年を祝う大型キャンペーンとなる見込みです。

これまでも『エヴァンゲリオン』は箱根や宇部市など、作品ゆかりの地とのコラボレーションを多数行ってきましたが、今回は「シリーズ30周年」と「横浜」をテーマにした取り組みになることで、観光・地域との新たな結びつきが生まれそうです。横浜市内の施設や商業施設とのタイアップ、スタンプラリーやコラボビジュアルの掲出など、ファンが街歩きしながら楽しめる企画が期待されます。

放送から30年 今なお愛され続けるエヴァンゲリオン

『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年からテレビ放送された全26話のSFアニメ作品で、巨大な人型決戦兵器“エヴァンゲリオン”に乗る少年少女と謎の敵“使徒”との戦いを描き、当時社会現象を巻き起こしました。その後も劇場版や漫画、ゲーム、コラボ企画など多岐にわたる展開が続き、2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でひとつの大きな区切りを迎えています。

放送から30年が経過した今も、作品の世界観やキャラクターは世代を超えて語り継がれ、新たなファンを生み出し続けています。今回の30周年記念短編アニメとエヴァフェス、横浜キャンペーンは、そうした長年の支持への感謝とともに、“これからのエヴァンゲリオン”を見据えた節目のイベントになると言えるでしょう。

ストーリーの詳細があえて伏せられていることもあり、どのような形で“30周年”を表現するのか、どのキャラクターが登場するのかなど、ファンの関心は高まる一方です。エヴァフェスのチケット情報やキャンペーンの具体的な内容など、今後の続報にも注目が集まります。

エヴァンゲリオンの30年の歴史を振り返りながら、会場限定の新作映像とともに横浜の街を楽しめる今回の企画は、長年のファンにとっても、最近シリーズに触れたばかりの人にとっても、特別な思い出になるはずです。

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