Snow Man、オリコン年間ランキング2025で2年連続6冠達成 止まらない勢いの理由とは
ジャニーズ発の人気グループSnow Manが、今年も音楽シーンの主役であることを、あらためて証明しました。
オリコンが発表した「第58回 オリコン年間ランキング 2025」において、Snow Manは昨年に続き2年連続で「作品別売上数部門」の6冠を達成しました。
さらに、同ランキングでは女性アーティストのHANA、ロックバンドのMrs. GREEN APPLEもそれぞれ目覚ましい記録を残しており、2025年の音楽シーンは多彩な顔ぶれが躍動した一年となりました。
Snow Man、前人未到の「作品別売上数部門」2年連続6冠
オリコンが発表した「オリコン年間ランキング2025」によると、Snow Manは以下の6部門で年間1位を獲得しました。
- シングルランキング
- アルバムランキング
- 合算アルバムランキング
- 年間DVDランキング
- 年間Blu-ray Discランキング
- 年間ミュージックDVD・Blu-ray Discランキング
この6部門を全て制する「6冠」は、昨年2024年に続く快挙であり、2年連続での達成は史上最多となります。
デビューから5周年を迎えたタイミングで、これほどまでに強い存在感を示し続けているグループは、近年のJ-POPシーンでも極めてまれだと言えます。
シングル『SERIOUS』が年間1位 男性アーティスト史上初の記録も
「年間シングルランキング」では、Snow Manのシングル『SERIOUS』が期間内売上97.5万枚で1位を獲得しました。
この結果、Snow Manは2024年度に続いて2年連続、通算3度目の年間シングル1位となりました。
年間シングルランキングでの2年連続1位達成は、宮史郎とぴんからトリオ、嵐、King & Princeに続く史上4組目です。
さらに、通算3度の年間シングル1位は、AKB48以来史上2組目であり、「男性アーティストとしては史上初」という歴史的な記録になりました。
Snow Manが、男性アイドルグループの枠を越えて「記録に残るアーティスト」となりつつあることが、数字のうえからもはっきりと示されています。
ベストアルバム『THE BEST 2020 – 2025』が年間アルバム1位
「年間アルバムランキング」では、デビュー5周年を記念したベストアルバム『THE BEST 2020 – 2025』が年間1位を獲得しました。
期間内売上は158.5万枚という驚異的な数字で、Snow Manとしては初の150万枚超えとなります。
オリコンの年間アルバムランキングで150万枚を超えるのは、米津玄師『STRAY SHEEP』以来5年ぶりのことであり、CD市場が厳しいといわれる中で、この売上は特別な意味を持ちます。
また、『THE BEST 2020 – 2025』は前年度(2024年度)のアルバム『RAYS』に続き、2年連続・通算3度目の年間アルバム1位獲得となりました。
さらに注目すべきは、同じSnow Manの最新アルバム『音故知新』が年間アルバムランキング2位にランクインし、1位・2位をSnow Manが独占した点です。
年間アルバムランキングの1位と2位を同一アーティストが占めるのは、2012年度のMr.Children以来13年ぶりであり、令和になってからは初めての快挙となりました。
「合算アルバムランキング」でも圧倒的 150万PT超えの大記録
CD売上だけでなく、ダウンロードやストリーミングを含めた「合算アルバムランキング」でも、『THE BEST 2020 – 2025』は年間1位に輝いています。
期間内ポイントは189.7万PTと自己最高を更新し、150万PT超えという大台を達成しました。
合算アルバムランキングで150万PTを超えたアーティストは、これまでに嵐と米津玄師しかおらず、Snow Manは史上3組目として、その仲間入りを果たしました。
また、同じSnow Manの『音故知新』も合算アルバムランキングで3位に入り、同一アーティストの作品が年間TOP3に2作ランクインするのは史上初の出来事となりました。
映像作品でも圧勝 5大ドームツアー映像が3冠
Snow Manの勢いは、音源だけにとどまりません。
自身初の5大ドームツアーを収録した映像作品『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』が、「年間DVDランキング」「年間Blu-ray Discランキング」「年間ミュージックDVD・Blu-ray Discランキング」の3部門で年間1位を獲得しました。
デビューからの映像作品は、「1st音楽映像作品から5作連続初週売上30万枚超え」というオリコン史上初の記録も達成しており、ライブパフォーマンスを含めたSnow Manの「総合的なエンターテインメント力」が支持されていることが分かります。
HANA『ROSE(Drop / Tiger)』、年間合算シングル1位に輝く
2025年のオリコン年間ランキングでは、Snow Manだけでなく、他のアーティストたちの活躍も光りました。
そのひとつが、シンガーHANAの楽曲『ROSE(Drop / Tiger)』です。
この曲は年間合算シングルランキング1位を獲得し、作品別売上数部門において女性アーティストとして唯一の1位となりました(合算シングル部門)と伝えられています。
合算シングルランキングは、CDシングルの売上に加え、ダウンロード、ストリーミングなどのデジタル指標も含めたランキングです。
その中でHANAの『ROSE(Drop / Tiger)』が年間1位となったことは、フィジカルとデジタルの両面で幅広い層に支持された証といえるでしょう。
オリコンが公表しているストリーミングランキングでは、楽曲「ROSE」が再生数上位に名を連ねており、年間を通して多くのリスナーに聴かれていたことがうかがえます。
2025年の女性アーティストの中で、作品単位の年間1位を獲得したのはHANAだけであり、女性ボーカルシーンにおける新たなスターとして、その存在感が際立つ結果となりました。
Mrs. GREEN APPLE、ストリーミング&デジタルアルバムで2冠達成
また、ロックバンドMrs. GREEN APPLEも、「オリコン年間ランキング2025」で大きな成果を残しました。
オリコンの発表によると、Mrs. GREEN APPLEはストリーミングランキングとデジタルアルバムランキングの2部門で年間1位を獲得し、キャリア初となる年間2冠を達成しました。
ストリーミングランキングでは、代表曲の再生数が年間を通して高水準で推移し、配信中心のリスナーから強く支持されていることが確認されています。
また、デジタルアルバム部門での年間1位は、「アルバム」という形で作品世界をしっかり受け止めるファンが多いことのあらわれでもあります。
Mrs. GREEN APPLEのメンバーは、今回の年間ランキング結果について「本当にうれしい、ありがたい1年」とコメントしており、2025年がバンドにとって節目となる充実した一年だったことがうかがえます。
CDから配信、ストリーミングへと音楽の楽しみ方が多様化するなかで、彼らはデジタル世代のリスナーの心をつかむ存在として大きな地位を築きつつあります。
Snow Manが示した「フィジカルの強さ」と時代の変化
2025年のオリコン年間ランキングは、音楽市場の「いま」を分かりやすく映し出しています。
Snow ManはCDや映像などフィジカル作品の売上で圧倒的な強さを見せました。
ベストアルバムとオリジナルアルバムの両方でミリオンを達成し、ドームツアーの映像作品も含めて、「形として手元に残したい」と思わせる魅力を放っていると言えるでしょう。
一方で、HANAやMrs. GREEN APPLEは、ストリーミングやデジタル配信を中心に支持を集めています。
サブスクリプションサービスが定着しつつある中で、スマホ一台で音楽を楽しむ世代からの支持が、ランキング結果にはっきりと表れました。
フィジカルとデジタル、それぞれ異なるフィールドで結果を残したアーティストたちが同じランキングの中で評価されることで、現在の日本の音楽シーンが、多様な楽しみ方と多様なスターが共存する時代であることがあらためて浮かび上がってきます。
ファンとともに歩んだ2025年 Snow Manの「次の一歩」にも期待
デビュー5周年を迎えたSnow Manは、2025年、ベストアルバム『THE BEST 2020 – 2025』で過去の軌跡を総括しつつ、最新作『音故知新』では新たな音楽性にも挑戦しました。
そのすべてが、オリコン年間ランキングという形で数字に表れたことは、長く応援してきたファンにとっても大きな喜びとなったはずです。
2年連続での6冠達成という前人未到の記録は、決して一朝一夕で達成できるものではありません。
1枚1枚のCD、1回1回の再生、1本1本の映像作品の購入——そうしたファンの行動の積み重ねが、今回の結果を生み出しました。
Snow Manにとって2025年は、これまでの努力が結実した節目であり、同時に、さらに大きな舞台へと進むスタートラインでもあります。
一方で、HANAやMrs. GREEN APPLEといったアーティストたちも、各フィールドで確かな実績を残し、新たな名曲や作品を生み出しています。
2026年以降、これらのアーティストがどのような音楽を届けてくれるのか、そしてSnow Manが記録をどこまで更新していくのか、多くの音楽ファンがその行方を楽しみに見守ることになりそうです。




